“lemon”,”potato”って?学校では習わない意外な使い方をする英単語

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英単語の中には、ひとつだけではなく複数の意味を持つ単語が多くあります。例えば“change”という単語は動詞だと「変わる、変える」という意味ですが、名詞になると「釣銭」という意味を持ちます。学校で習った基礎英単語の中にも、文脈によって異なる意味になる単語は少なくありません。そこで今回の記事では、意外な意味を持つ英単語をいろいろとご紹介していきます。

日常会話で頻繁に使う単語にも隠れた意味が!

まずは日常会話でよく使う、馴染みのある単語の隠れた意味をご紹介。よく知っている単語も、使われ方によっていろいろな意味になることがあります。

tea

“tea”といえば「お茶」の意味ですが、実は他にも「ゴシップ」「ウワサ話」という意味もあります。“spill”(こぼす)もしくは“serve”(提供する)という単語を伴って使われることが多く、直訳すると「お茶をこぼす」「お茶を出す」ですが、それが転じて誰かについてのウワサ話を周囲に漏らす、という意味を表します。

He spilled the tea about Mary. (彼はメアリーのことをバラした。)

plastic

“plastic”は「プラスチック製の」という意味の単語ですが、単体で使われると「プラスチック製のお金」、すなわち「クレジットカード」もしくは「デビットカード」を意味します。

Kevin used his father’s plastic and had a lot of fun last night. (ケビンは父親のクレジットカードを使って昨晩大いに楽しんだ。)

toast

“Toast”といえば一般的には焼いたパンのことです。それに加えて、祝いの席などでの「乾杯」という意味で使われることもあります。

He stood up to make a toast. (彼は乾杯のために立ち上がった。)

ちなみに、スラングでは「終わり」「完了」といった意味でも使われます。

Their relationship will be toast soon. (彼らの関係はすぐに終わるだろう。)

chemistry

「化学」の意味を持つ“chemistry”は、「化学的な(不思議な)作用」というイメージから転じて「相性」という意味も持ちます。友人、恋人、仕事仲間、などさまざまな関係性の中で用いることができます。あるいはチームスポーツにおいて、良いコンビネーションを見せる選手同士のことを褒めるときにも使われる表現です。

They have good chemistry. (彼らは相性が良い。)

褒め言葉にもなる!ポジティブな響きの単語

もともとの意味から大きく派生して、人を褒めるときに使われるようになった言葉もあります。

hot

“hot”も同じように「かっこいい」「イケてる」といった意味で使われますが、異性に対して「性的な魅力がある」というニュアンスを含むことが多いです。そのため、hotを使った場合には「もしかしてあの人に気があるのかな?」という印象を与えてしまうことも。使い方や使う場面には少し注意が必要です。

She is so hot. (彼女超イケてるね!)

sweet

“sweet”の基本的な意味は「甘い」ですが、「良い」「すごい」「優しい」などといった意味でも使われます。ポジティブな意味で広く使われるので、細かな意味は文脈によって判断する必要があります。

You are so sweet! (あなたはなんて優しいの!)

That is so sweet. (それはすごいね!)

sick

本来は「病気」を意味する“sick”ですが、若者の間では「すごい」「かっこいい」といった意味で使われることもあります。感覚的には”cool”に近い表現です。

This movie is sick. (この映画すごい!)

insane

“insane”とは「狂気じみた」「正気でない」という意味の単語です。本来はあまり良い響きの単語ではありませんが、スラングになると反対の「素晴らしい」「すごい」といった使われ方をすることがあります。

That’s insane! (まじですごいな!)

“sick”や”insane”は日本語だと「やばい」に近いかもしれません。「やばい」も口語で使われることが多く、文脈によって良い意味にも悪い意味にもなりますよね。それと同じように、“sick”や”insane”は本来の意味から離れた使われ方をすることがあるのです。

実はネガティブなニュアンスがある単語

反対に、実はネガティブなニュアンスになってしまう単語もあります。知らずに使うと相手を批判したりけなしたりしているように聞こえてしまうことがあるので、注意が必要です。

nuts

ピーナッツやアーモンドといったナッツ類全般を指す“nuts”は、スラングでは「気がおかしい」「狂っている」という意味で使われます。悪口や侮辱に使う言葉なので、使う場面には注意が必要です。

Don’t worry about it too much. She is just nuts. (あんまり気にしない方がいいよ。彼女がおかしいだけだから。)

lemon

果物の「レモン」には、「不良品」「できそこない」といった意味も実は隠されています。レモンは皮が厚く、見た目からは品質や鮮度が判断しづらく買ってからクオリティの悪さに気付くことがあるためだとか。人に対しても、物に対しても使います。

I got a cheap laptop last week but it turned out that was a lemon. (先週安いパソコンを入手したんだけど、実は欠陥品だったんだよね。)

potato

「じゃがいも」を意味する“potato”は、スラングでは「怠け者」「だらだらする」を表すときに使われることがあります。”couch potato”というと「ソファでだらだら過ごす(人)」という意味です。

I was such a couch potato on this weekend. (この週末はソファでだらだら過ごしちゃったよ。)

roast

「ローストチキン」「ローストビーフ」など、「焼く」という意味を持つ“roast”。もちろんこの意味でも使われますが、スラングでは「からかう」という意味にもなります。

I got roasted by my classmates yesterday. (昨日クラスメイトにからかわれた。)

He roasted her for her behavior. (彼は彼女のふるまいについてからかった。)

まとめ

今回見てきたように、すでに知っている単語も実は使われ方によっては違う意味になることがあります。特に口語の場合には文脈によっていろいろと変化することがあるので、知っておくと会話の幅が広がりますよ。中にはマイナスなイメージの単語もあるので、気付かないうちに周囲に不快な思いをさせないためにも、理解を深めておくことが重要です。

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