毎日短時間のシャドーイングでリスニング力アップ!超おすすめアプリ5選

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英語学習にシャドーイングを取り入れたいけど、どうやっていいの?と悩んでいませんか?

この記事は、「シャドーイングの方法や効果についての記事はたくさん読んだし、やり方はわかっているけれど、どこから始めていいかわからない」、「もっと気軽にスキマ時間にシャドーイングを練習したい」、「ドラマや映画を使ったシャドーイングは難し過ぎて無理」といった悩みを抱えている方は、ぜひ一読してください。

筆者が実際に国内外の30近くのアプリをダウンロードして試してみて、「これはおすすめできる!」と感じたシャドーイングのアプリを厳選してご紹介します。闇雲にいろいろなアプリを試す前に、まずは紹介しているアプリから始めてみては如何でしょう。

シャドーイングとは?

 シャドーイングとは、耳から聞こえてくる英文を少し遅れてそのまま声に出すことです。同時通訳の「英語→日本語」が「英語→英語」になっている形です。日本語でやってみるとわかりますが、慣れるまでは難しく、非常に高い集中力を要求されます。そっくり同じ文を繰り返さないといけないうえ、次から次へと流れてくるので、「なんとなく聴く」から「しっかり集中して聴く」という姿勢に変わります。

赤ちゃんや幼児は母国語を学ぶときに、両親や周りの人の口真似をしたり、そっくりそのまま文を繰り返すことで言葉の使い方を学んでいきます。シャドーイングは同じ音を真似して口に出すことから、自然とリスニング力や発音が鍛えられていきます。

大きくなってから英語を外国語として学習する場合、赤ちゃんや幼児のように耳から自然と正しい構文を学ぶことはできません。リスニングや語彙力もある程度必要となるので、シャドーイングは英語の基礎力がある中級者以上に一番効果があります。

初級者であれば、長い文のシャドーイングよりも、短いセンテンスを聞いて繰り返すリピーティングや、遅れることなく同時に被せて同じことを言うオーバーラッピングの方が取り組みやすいでしょう。

シャドーイングの教材は好きなもので構いませんが、スピーチが一番やりやすいと思います。理由としては、はっきり話されていること、強弱のつけ方がわかりやすいこと、日常会話と違って崩した英文になっていないことがあげられます。自分の仕事や興味に関連する分野のスピーチを元に練習すると、その分野の語彙力もアップしますし、知識も身につくのでおすすめです。

シャドーイングの効果

シャドーイングは耳で聴きながら発声していくため、主にリスニングとスピーキングの2つの効果が期待できます。

リスニング力アップ

普段の英会話では全体的の内容がわかれば会話が成立するため、「一語一句集中して聴く」ということは要求されません。逆にシャドーイングは耳に入ってきた英文をそのまま口に出すトレーニングなので、一つ一つの単語や、それがどのようなリズムやイントネーション、文の中でどう発音されているかに気を配る必要があります。それによって英語を細かいところまで正確に聞き取る力が養われます。

英語特有のリズムに耳が慣れ、英語を意味のあるチャンク=かたまりで聞き取ることができるようになります。これは長いスピーチや会話などを理解するために必須にスキル。英文を意味ある文節や一つの一つのまとまった形で聞き取るくせがつくことで、早いスピードのものが自然と全体の内容が理解できるようになり、また、どこが重要な点かがわかるようになります。

「特定の単語を知らないために聞き取れない」という場合もあるでしょう。その時は、スクリプトで聞き取れなかった部分を確認して、意味を調べてください。この際にできれば英英辞書の使用が望ましいです。英英辞書を使うことで、日本語ではわかりにくいニュアンスの違いが理解できることや、例文を見比べることでその単語の使い方がわかります。全ての単語を覚える必要はありませんが、例えばスピーチをシャドーイングの教材に使った場合、何度も出てくる単語はぜひ覚えて使えるようになるといいですね。

スピーキング力アップ

シャドーイングでは発話者のスピードに遅れないよう口に出す必要があるため、英語での強弱の置き方やリズムが身につきます。ネイティブに理解できる英語は細かい一つ一つの単語の発音よりも、全体としてのイントネーションや文の中でどの単語に強弱をつけるか、さらに単語の中でどの子音・母音にアクセントをつけるかが重要です。

英語は全ての単語をはっきり発音するわけではありません。強調するところは強調し、特に強調しなくてもいい部分は弱いアクセントで流します。全ての単語をはっきり発音しようとする、あるいは強弱なくフラットにすると、非常に聴きにくい英語になります。シャドーイングで話し手のイントネーションを真似することで、この点が改善され、日本語訛りがあっても理解してもらいやすくなります。

また、同じ教材を何度も繰り返し練習することで、自然と正しい構文や、英語的な文がわかるようになるというメリットもあります。発音しづらい部分や苦手なものは、何度も練習してスラスラ言えるようになりましょう。今では英語をペラペラ話す人も最初はみんなたどたどしく話していたはずです。練習すればするほど上達するので、地道に努力していきましょう。

シャドーイングの基礎知識

次に「シャドーイングという名前だけは知っていてもやり方や効果がよくわからない」という方へ、その方法をみてみましょう。

シャドーイングの2つの方法

シャドーイングには2つのやり方があります。英語のレベルに応じてやりやすい方を選んでください。

スクリプトを見ながら行う

英語をある程度のスピードで口に出すことや、リスニングが弱い方は、まずはスクリプト見ながらシャドーイングをしてみてください。スクリプトがあることで安心感もありますし、意味はよくわからないけれどなんとなくモノマネをしている、という感じではなくなります。

最初に字幕やスクリプトなしで音声を聞いてから、次にスクリプトを見ながらシャドーイングをするといいでしょう。

スクリプト見ないで行う

ある程度のリスニング力、会話力がある方は、スクリプトを見ずにシャドーイングをする練習をしてみてください。慣れるまでは音源を一度聞いてから行い、慣れてきたら初見でシャドーイングをしましょう。

聞き取れなかった部分や知らない表現・単語の部分は、後でスクリプトを見て確認します。ただ文を繰り返すのではなく、シャドーイングをしながら同時に内容を理解する訓練をすると、リスニング力がさらに上がりますし、英語の資格試験のリスニング問題対策としても役立ちます。

シャドーイングをする時のポイント

シャドーイングの効果を最大限に生かすため、ちょっとした3つのポイントを理解して行ってください。

数分間だけ行う

シャドーイングは高い集中力を必要とするため、長時間行うタイプの学習方法ではありません。毎日数分を少しずつ行っていきましょう。語彙力や文法力、リスニング力など基礎力が上がっていくと、シャドーイングもどんどん楽になっていきます。

もし毎日の英語学習時間が30分しか取れないのであれば、シャドーイングは最初の数分間、残りの時間をシャドーイングに使った音源を最大限利用して英語学習をすることがおすすめです。

音源に使った部分で知らない語彙のチェック、文中で使われている表現や単語を使った文章の作成、内容の口頭でのサマリー、文法チェック、などに使いましょう。こうすることで、いろいろな異なる教材に目移りすることなく、一点集中で少ない学習時間を効果的に使って英語学習を行うことができます。

自分の声を録音して聞き比べる

時間がある場合は、シャドーイングの最初の1回目と何度か練習した後の仕上げの一回の2回音声を録音して聞き直してみましょう。最初の1回目を録音・聞いて、うまくできなかった部分や聞き取れなかった部分をチェックします。それを元に練習してから、発音やイントネーションに気をつけながら最後にまた録音して聴いてください。最初より格段に上手になっていることが実感できて、モチベーションが保てます。

何度も練習する時間がなくても、必ず一度は自分の声を録音して聴きなおしてください。自分の声とネイティブの声を客観的に比べることができます。英語を相手に理解してもらうためには、rとlのような必ず発音の区別が必要なもの以外は、発音そのものよりイントネーションや強弱が非常に大切です。訛りのきついインド人や中国人の英語が日本人の英語より格段に理解してもらいやすいのは、この強弱やイントネーションの付け方の違いにあります。

日本語は淡々としているため、英語もフラットでボソボソと話してしまう人が多いです。そうなると、いくら個々の単語の発音が良くても、相手にとっては理解しにくい英語になります。シャドーイングの際は、発音そのものよりも、このイントネーションや単語ごと、文節ごとの強弱部分に注意を払って練習しましょう。

うまく発音できない部分は繰り返し練習する

文や単語自体は簡単なのに、どうしても自分では発声しにくい部分があると思います。英語の発声は練習すればするほど上手に、楽になりますので、言いにくい部分は繰り返し練習しましょう。

上手にできない原因を探る

スラスラ言える部分と、なかなか上手にできない部分が出てくるかもしれません。その場合は、録音した自分の声と元の音源を聞き比べて、その原因を探りましょう。人によって、また使った音源によって原因は異なりますが、原因を探って、どこを改善したらいいかチェックしてください。

・うまく聞き取れなかった(=リスニング力が足りない)
・知らない単語だった(=語彙力強化が必要)
・発音が違う(=子音・母音の基本的な発音練習が必要)
・単語ごとに切れて聞こえる(=リンキングと強弱の練習)

シャドーイングに使える厳選アプリ5選

数多くの英語学習アプリを実際に使ってみて、おすすめできるものをご紹介します。シャドーイングに特化したものとそうではないものがありますので、一度試してみて自分の学習目的やレベルに合った、使いやすいアプリを選ぶといいでしょう。

ソロトレ(レアジョブ)

App Store

リピーティング→オーバーラッピング→シャドーイングの3つが練習できます。レアジョブの一部のテキストに連動しているため、レアジョブ会員の方は予習・復習やスキマ時間の自学習用に使うことがおすすめです。

特徴的なのは、自分の声を録音できること。意外とこの録音機能がないものが多いので、この機能はポイント高いです。シャドーイングの効果を高めるために、自分の声を録音してチェックすることは欠かせません。

もう一つの特徴として、教材がTEDやYouTube動画、あるいは単なる一文ではなく、「英会話」であること。英会話ならドラマや映画を使う方法もありますが、いきなりドラマや映画を使ってシャドーイングするのは初級者には難しいですし、ネイティブならではのいわゆる言葉や文法を「崩した」英語になっている場合も多いです。ソロトレは教材を元にしているため、自然かつ英語学習者向けの英会話なので安心して練習することができます。

スピードも選ぶ変えることができるので、その点も初級者に優しいアプリとなっています。

詳しい機能はこちら

booco(アルク)

App Store

月刊誌『イングリッシュ・ジャーナル』や数多くの自学習英語教材やテキストで有名な英語学習専門出版社アルクのアプリ。アルクといえば以前は『1000時間ヒアリングマラソン』というものがあったのを覚えている方もいらっしゃるのでは。現在は販売されていませんが、このアプリには「1000時間ヒアリングマラソンモード」で学習時間をチェックすることができるので、モチベーション維持に役立ちます。

特徴は、アルクの教材を無料プランでは限定されたものの中から、有料プランでは使い放題なことです。アルクは特にTOEICのテキストが充実しているので、試験準備にもいいですね。シャドーイングだけであれば、無料でも十分利用できます。教材のダウンロードは有料会員のみですが、無料の場合はオーディブルのようにテキストのコンテンツごとに音声を聞くことができますので、シャドーイングができない場所にいる時でも、リスニングの練習や通勤・通学中にラジオ感覚で聴く使い方もできます。

有料コンテンツは飽きがこないよう非常によくできていて、クイズ形式で内容理解やシャドーイング(録音機能あり)、穴埋め問題、ディクテーション、表現確認など、単元ごとにしっかり学べるようになっています。なお有料コンテンツは3日間無料で利用できますので、試してみて気に入ったら、普段の英会話レッスンと合わせて自学習として利用するといいでしょう。

Shadowing(Picup)

海外発のアプリで、名前の通りシャドーイングに特化したアプリ。シャドーイング特化型、TEDなどのプレゼンテーションを使ったアプリの中ではよくできていて、1ヶ月間無料で利用できます。スクリプト表示・非表示の切り替えができ、画面の左側にスクリプトが出ます。録音中の自分の声は右側に表示されるので比較もしやすいです。シャドーイング中はきちんとシャドーイングできた部分はグリーン、できていない部分はレッドで左側に表示されるので、一目でできているかどうかがわかるようになっています。

途中わからない単語はスクリプト上でクリックすると調べることができるのも便利です。作りが非常にシンプルなアプリですが、他のアプリにない、できている部分・できていない部分の表示がこのアプリの特徴です。一つのセクションが、おおよそ30秒ほどの音源になっており、ある程度まとまった文のシャドーイング練習に効果的です。レベル的には中級以上の方におすすめです。

mikan(mikan)

実際に販売されている411冊の有名な教材が集められているアプリ。テキストの読み上げのため、短文でシャドーイングやリピーティングを練習したい初級者に便利です。

特にTOEICや英検など資格試験の教材が充実していて、時間制限のあるTOEICの試験対策問題では、タイマー機能で推奨回答時間と実際に自分がかかった時間の比較もできるようになっています。また、自分の苦手なタイプの問題を自動抽出して出題もしてくれます。瞬間英作のテキストを使って問題を口頭で解いて、模範解答を確認したり、英単語教材を使って問題を解きながら遊び感覚で単語を確認していったりと、目的やレベルに合わせて楽しく自学習ができるようになっています。

シャドーイングだけではなく、総合的に英語を学習したい方や、しっかりと実績のある教材を使って学習を進めたい方におすすめのアプリです。

LanCul(ランカル英会話)

App Store

英会話カフェの運営会社のアプリで、「学習する」というよりはコミュニティ要素が強いものです。「メイト」と呼ばれる英語講師ホストの実店舗のカフェでの交流セッションや、オンラインでの英会話ライブやイベントにも参加できます。

アプリの中に「シャドーイング」セクションがあり、映画・ドラマ、挨拶、プレゼンなど好きなトピックを選んでシャドーイングの練習ができます。再生スピードはネイティブ、標準(学習者向けに少しゆっくり0.8倍速)、ビギナー(初級者向けにもっとゆっくり0.6倍速)の3つがあります。

例えば映画・ドラマを選択すると、実際の映像から一文ごとにシャドーイングやリピーティングができるようになっていて、録音もできます。それを繰り返して一場面の会話が終わると、最後に個別に行ったシャドーイングやリピーティングを繋げたものが、役者の演技に合わせて再生されます。これは他のアプリにない機能で、ゲーム感覚で楽しくできるように工夫されている点です。

運営会社の目的が、友達といるように気軽に英語でコミュニケーションすることなので、がっつり英語を学びたい人というよりは、気が向いたときに英語に触れたい人向けです。

Shadowing Gym

シャドーイングに特化したシンプルなアプリ。初心者・初級者にはシャドーイングはハードルが高いですが、このアプリは初級者向けです。日常会話のさまざまな場面で使える例文が一文ごとに読み上げられるので、リピーティングあるいはシャドーイング練習が気軽にできます。

日常会話シーンも選べるので、読み上げられた例文を繰り返し口に出して覚えて、英会話レッスンや外国人とのコミュニケーションで実践する、という使い方がおすすめ。中高生の英語学習にもレベル的にちょうどいいです。

特に初級者にとってはシンプルな例文をたくさん覚えてさっと口に出せるようになることが、英会話上達の一番の早道です。アプリで学んで文の一部を色々な単語に置き換えて話してみることを毎日繰り返せば、数週間後にはかなり英会話が楽になったと感じると思います。

無料版は一日にできる再生回数が決まっていますが、有料版は無制限になります。録音機能がついていないので、録音アプリを立ち上げてそちらに自分の音声を録音するようにしましょう。

シャドーイングの練習の方法がわかったら

シャドーイングが難しそうで、始める気にならない人や、挫折している人もアプリを使ってもっと楽しく気軽にトライしてみましょう。シャドーイングもリピーティングも、集中して正しく聞き取る、英語の発話に慣れることが目的です。シャドーイングにこだわらなくても、一文ずつ聞いてリピーティングしても構いません。やりやすい方を取り入れて、リスニング力のアップに役立ててくださいね。

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