「~まで(ずっと)」と言ってまず思い浮かぶのはuntilという前置詞。でも、until 5 pmと言われて、「『5時まで』だから5時も含まれる?」と疑問に思ったことはないでしょうか。また、A and B(AとBの間)と言われたとき、「間」だからAとBは含まれていないのでしょうか。このほかduring、up to、over、underなど、実は理解できていないかもしれない、期間や範囲や表す前置詞の正しい使い方をご紹介します。
「~まで」のuntilやbyを正しく理解する
日本語で「5時まで」と言えば「5時」も含まれますが、「~まで」を表す英語until 5 pm、by 5 pmはいずれも5 pm(午後5時)を含んでいるのでしょうか?締め切りや期限などを表すのに大切なこれらの前置詞について見ていきましょう。
until(~までずっと)の正しい使い方
I’ll be home until 5 pm.(5時までずっと家にいます)
こう言われて5時に家を訪ねていったら、もう出かけるところだった、ということになってしまうかもません。I’ll be home until 5 pm.は、「5時まで家にいます」=I’ll leave at 5 pm.(5時に出かけます)ということ。
The shop is open until 8 pm.(店は8時まで開いています)も同様に、The shop closes at 8 pm.(店は8時に閉まります)ということです。untilで期限を言われたら、その時間の前に用事を済ませるようにしましょう。
by(~まで)の正しい使い方
Please submit the report by 5 pm.(5時までに報告書を提出してください)
こう言われたとき、5時ピッタリに提出してもいいのでしょうか?答えはOKで、by 5 pm(5時まで)と言われたら、「5時ピッタリか、5時より前のいつか」ということになります。なお、「5時より前」とはっきりさせたいときは、before 5 pmとbeforeを使います。
betweenの意味「間」に要注意
日本語で「月曜と金曜の間」と言えば、普通は火曜・水曜・木曜のこと。「~の間」はbetweenなので、これはbetween Monday and Fridayでいいのでしょうか?意外にややこしい、betweenの使い方をお教えします。
betweenは、普通は「間」
Nagoya is located between Tokyo and Osaka.(名古屋は東京と大阪の間にあります)
between A and Bと言うとき、AとBの「間」に焦点があるので、普通はAより後、Bより前を意味します。
between A and BにAとBが含まれる?
Please visit us between Monday and Friday.(月曜から金曜までの間にいらしてください)
between Monday and FridayにはMondayとFridayも含まれ、「月曜から金曜まで」を指します。このように、between A and Bと言うとき、AとBが含まれることがあり、between you and me(あなたと私の間で=あなたと私で)という表現も可能になります。
betweenは3つ以上の間でもよい
Information must be shared between group members.(情報はグループのメンバーの間で共有されなければなりません)
こう言ったとき、グループのメンバーは2人でなく、3人、4人または大人数でも大丈夫です。betweenは普段、「2つのものや人の間」に対して使われますが、個々のものや人がはっきり分かれているとイメージできる場合には、3またはそれ以上の数でbetweenを使うことができます。
duringとup toの使い方を身につけよう
期間を表す典型的な前置詞にduring(~の間)があります。また、up to ~も「~まで」と、期間や範囲を表すことができます。これらについても、正しい使い方を理解しておきましょう。
duringの後には時期や出来事が来る
I’ll do it during the night.(夜のうちにやります)
こう言ったとき、1日の終わりから翌朝までのいずれかの時間を指し、何時から何時までかはわかりません。このように、duringの後にはweekend(週末)、winter(冬)、meeting(会議)など時期や出来事を表す名詞が来て、「いつからいつまで」というようには使われません。
期間を特定するfrom ~ to …
Our business hours are from 9 to 5.(営業時間は9時から5時までです)
「いつからいつまで」を表現する典型的な言い方は、from ~ to …。from 9 to 5と言うとき、「9時」と「5時」も含まれます。between 9 and 5でもOKですが、9時と5時をはっきり含めたいときには、from 9 to 5を使ったほうが無難です。
人数や時間を特定するup to ~
The elevator holds up to 8 people.(このエレベーターには8人まで乗れます)
「~まで」と数字を特定するのによく使われるのがup to ~。この場合「8人」も含まれます。
We are open up to 5 pm.(5時まで開いています)という言い方もあり、「5時までずっと開いている、でも5時に閉まる」という状況はuntilと同じ。untilの場合は「(5時まで)ずっと」ということが強調されるのに対し、up to ~は「5時までですよ!」と期限をはっきりさせているイメージになります。
意外にやっかいなoverとunderを攻略
数字を特定するのによく使われるのが、over(~より上)とunder(~より下)。簡単に理解できそうな気がするかもしれませんが、日本人にとっては少々やっかいな前置詞です。注意すべき点を押さえておきましょう。
overは「以上」ではない?
If you’re 65 or over, there’s a discount.(65歳以上であれば、割引があります)
「65歳以上」には65歳が含まれますが、over 65と言うと「65歳より上」になってしまうので、65歳を含めるには65 or overとします。
例えばover 10 yearsと言うと厳密には「10年」は含まれないことになりますが、感覚的には日本語の「10年以上」と同様、「10年かそれより多く」といったイメージで使われます。規則や決まりで数字をはっきりさせたいときには、「XX or over」といった言い方を使うようにしましょう。
underは「以下」ではない?
Children under 12 must be accompanied by an adult.(12歳未満の子どもは大人同伴でなければなりません)
children under 12は「12歳未満」で、12歳であれば大人同伴でなくてもOK、ということになります。「12歳以下の子ども」としたいのであれば、children 12 or underと言います。
また、under 50 percentと言うと正確には「50%未満」ですが、「だいたい半数以下の割合」というイメージで使われることもあります。厳密に「50%」を含めたいのであれば、50 percent or underと言うことになります。
期間や範囲を表す前置詞を使って会話をしよう
ここで紹介した表現を使って、期間や範囲を特定するための会話をしてみましょう。
オフィスで
A: Please submit the report by 5 pm.(午後5時までに報告書を提出してください)
B: Sure. Will you be in the office this afternoon?(はい。午後はオフィスにいますか?)
A: I’ll be here until 5.(5時までここにいます)
B: OK. Then I’ll submit it before 5.(わかりました。5時前に提出します)
観光地で
A: Are you over 20?(20歳より上ですか?)
B: Yes. Here’s my passport. You can see it.(はい、これがパスポートです。それでわかります)
A: OK. Alcohol is prohibited here for anyone under 21.(わかりました。ここでは、21歳未満にはアルコールが禁じられているんです)
期間や範囲の制限について、日常会話ではそれほど厳密に考えていないようですが、仕事のときには正確を期したほうがよさそうです。正しく理解できているかどうか、外国人と会話をしながら確認したいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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