似ているけど違う?!混同しやすい英単語をしっかり使い分けよう

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数ある英単語の中には、スペルが似通っていたり発音が似ていたり、使い方を間違えやすい組み合わせがあります。単語ひとつ違うだけで文章の意味が変わってしまうので、それぞれきちんと覚えておかなければなりません。そこで今回の記事では、特に間違えやすい単語の組み合わせをいくつかご紹介していきます。ボキャブラリーの勉強をするときには、特に気を付けて覚えるようにしてください。

見た目も意味も似ている!要注意なペア

まずはスペル、意味共に非常に似通っている単語のペアをご紹介します。これらのペアは意味も似ていることが多いので、特に混同して覚えがちです。はっきりと区別をつけて覚えるようにしましょう。

lay downとlie down

lay down: 横たえる
lie down: 横たわる

lay downは何かをしっかりと水平の状態に置く動作のことを指すのに対し、lie downは自分自身が横になることを言います。また、「屈服する」というニュアンスで使われることもあります。

厄介なことに、lieは不規則変化動詞であり過去形になると形がlayに変化しさらに見分けるのが難しくなります。両者をしっかり区別するには、downのうしろに目的語があるかないか、に注目することがポイントです。目的語がある場合には「~を横たえる」という意味であると判断できます。

I laid down the books on the desk. (私は本を机の上に置いた。)

She lay down immediately after she got home. (彼女は家に帰るとすぐに横たわった。)

raiseとrise

raise: 上げる
rise: 上がる

raise、riseはどちらも「上昇」を意味する単語です。raiseが自分の意志で何かを持ち上げるのに対し、riseは自然と持ち上がる様子を表します。そのため、raiseの後ろには必ず目的語が続きます。

He raised his hand to ask questions. (彼は質問をするために手を挙げた。)

The sun rises in the east. (太陽は東から昇る。)

assureとensure

assure: (人に)~を保証する、(人を)安心させる
ensure: (物事)~を確実にする、保証する

この2つの単語は辞書で調べるとどちらも「保証する」という意味が出てくるので、特に混同しやすいでしょう。assureは人に対して「何かが確実であると請け負う」ことを意味し、一方でensureは「物事、出来事を確かなものにする」という意味で使われます。

I can assure you that he is such a nice person. (彼が良い人だってことは保証するよ。)

The agreement will ensure a solid supply of electricity. (その協定によって電力の安定供給が確実になるだろう。)

スペルは似ていても意味は違う単語

同じような見た目をしていても、意味が全く異なるものもあります。一文字違うだけで文章全体の意味が大きく変わってしまうので注意が必要です。

adaptとadopt

adapt: 適合させる、順応する
adopt: 採用する

adaptは「従来のものを別のものに柔軟に変化させる」といったニュアンスがあります。一方で、adoptは「自分のものとして取り入れる」ことを意味します。

We have to adapt the method to the situation. (状況に方法を適合させる必要がある。)

The CEO decided to adopt his plan. (CEOは彼のプランを採用することを決断した。)

besideとbesides

beside: ~の隣にある
besides: その上、加えて

besideは「~の隣にある、横にある」を表す前置詞です。それに対し、besidesは前置詞としてだけでなく副詞としても使われ、「その上、加えて」という意味を表します。意味だけでなく用法にも違いがあるので注意です。

The hospital is located beside the train station. (その病院は駅の隣に位置している。)

I have two older brothers besides him. (私には彼に加えて2人の兄がいます。)

acceptとexcept

accept: ~を受け入れる
except: ~を除いて

acceptは動詞であり、後ろに目的語を伴って「~を受け入れる」という意味になります。一方、exceptは動詞の用法もありますが前置詞として使われることが多いです。そのあとに続く物事を「除いて」という意味になります。

He accepted her offer. (彼は彼女の提案を受け入れた。)

Everyone came to the party except Andy. (アンディ以外はみんなパーティーに来た。)

affectとeffect

affect: 影響する、情動
effect: 効果、目的を果たす

どちらも名詞と動詞の2つの用法がありますが、affectは動詞として、effectは名詞として使われることが多いです。上記に表示されている意味のうち、それぞれ先に来ている意味で頻繁に使われます。

What he said affected her decision.                 (彼が言ったことは彼女の決断に影響した。)

It has a positive effect on your health. (それは健康に良い影響がある。)

対応語や類義語など、意味を間違えやすい単語

スペルや音が似ているわけではなく、意味が似ているがために間違えやすい単語もあります。「あれ?どっちだったっけ?」となりやすいので単語と意味の組み合わせをしっかり覚えておきましょう。

borrow、rent、lend

borrow: 借りる(有料)
rent: 借りる(有料)、貸す(有料)
lend: 貸す(無料)

これらは賃借に関する単語です。rentはどちらの意味も持っており、お金の発生の有無で使い分けが必要です。

Can I borrow your pen? (あなたのペンを借りてもいい?)

I rented some CDs at a shop. (レンタルショップでいくつかのCDを借りた。)

The owner rents this room for $200 a week. (オーナーはこの部屋を1週間200ドルで貸している。)

Can you lend me your phone? (電話を貸してもらえますか?)

betweenとamong

between: ~の間で、~の間に(対象物がはっきりしている)
among: ~の間で、~の間に(対象物がグループ化されている)

中学校、高校の英語では「betweenは2つのものの間」、「amongは3つ以上のものの間」と習うことが多いですが、実はこの説明は完ぺきではありません。実際には、3つ以上のものの間を指すときにもbetweenを使うことはあります。

両者の違いは対象物がはっきりと認識されているかどうかです。例えば「3人の女性」といったときに、betweenを使う場合には3人のそれぞれの顔や名前がわかっている状態で使われます。それに対し、amongといった場合には3人それぞれをはっきり認識している状態ではなくグループ化されている状態です。どちらを使っても文法的には間違いがなく、自分の認識次第で使い方が変わります。

I was sitting between Kate and Maya. (私はケイトとマヤの間に座っていた。)

He is popular among his classmates. (彼はクラスメイトの間で人気者だ。)

実際に使ってみよう!

以上見てきたように、英単語の中にはスペルや意味が似ていて混同しやすい組み合わせがいくつかあります。ネイティブでも間違えやすいものもあるので、ごちゃまぜにならないようにしっかり覚える必要があります。必要に応じて単語リストを作ったり、実際の会話の中で使う訓練をしたり、自分なりの方法で習得を目指してみてください。

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