「足を組みながら」って英語で言える?5種類の「付帯状況のwith」を使いこなそう

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「〜しながら」や「〜したままで」と言いたいとき、「付帯状況のwith」はとても訳に立つ英文法です。とはいえ、「付帯状況のwith」の使い方が分からなかったり、どのように使えばいいのか覚えていないという方は多いでしょう。そこで今回は「付帯状況のwith」の使い方を具体的にご紹介していきたいと思います。これを使いこなせば、あなたもきっと、長い文章で英語を話すことができるようになりますよ。

付帯状況のwithとは

「付帯状況のwith」と聞いて、そんなの聞いたこともない、という方もいれば、「ああ、懐かしい」という方もいらっしゃると思います。そこで、まずは基本からおさらいしましょう。

「付帯状況のwith」とは、「〜しながら」や「〜したままで」と訳すことができ、文章をより詳細に説明することができる構文です。例を見てみましょう。

Don’t talk with your mouth full.
(口にものを入れたまま話すな。)

上記の例文の場合、主なメッセージ(主文)は「Don’t talk(話すな)」という部分ですが、その後ろに、「with your mouth full(口をいっぱいにしたまま)」という情報を追加し、状況をより具体的に説明しています。

このwith以降の語順は、「with + 名詞 + 状況」となります。上記の例文であれば、「名詞」の部分が「your mouth」、その名詞の状況は「full」であるわけです。

ここで、この「your mouth」と「full」は、間にbe動詞を補うと「Your mouth is full」という文が成り立ちますね、ですのでwithの後ろは「主語(Your mouth)と述語 (full) の関係になる」というように覚えておくといいでしょう。(後ほど更に詳しくご説明します。)

<まとめのポイント!>
・with以降は「〜しながら」「〜したままで」と訳す
・語順は「with + 名詞 + 状況」
・withのうしろは、「主語と述語」の関係になる。

付帯状況のwithの種類

「付帯状況のwith」が「with + 名詞 + 状況」の語順で、かつ、with以下が「主語と述語の関係」であるとご説明しました。

では次に、「状況」に当たる部分にはどのような語句が置かれるのかを場合分けしてご紹介したいと思います。

名詞の後ろが「形容詞・前置詞・副詞」の場合

「with + 名詞 + 形容詞」のパターン

He was sleeping with his eyes open.
(彼は目を開けたまま寝ていた。)

She uses the toilet with the door open.
(彼女はドアを開けたままトイレを使う。)

まずは「状況」の部分が「形容詞」になる場合があります。

1個目の例文から見てみましょう。「with his eyes open」で「目を開けたまま」と訳すことができます。そのwith以下を分解してみると「with his eyes open」は意味的に「His eyes are open(彼の目は開いている)」という文章が成り立ちますよね。つまりwith以下が「主語(His eyes)と述語(open)の関係である」ことが確認できます。

2つ目の例文でも、with以下の文章は、「ドアを開けたまま」という意味になりますが、「The door is open」という主語(the door)と述語(open)の関係が確認できますね。

「with + 名詞 + 前置詞」のパターン

He was drinking coffee with a book in his hand.
(彼は本を読みながらコーヒーを飲んでいた。)

He was walking with a stick in his hand.
(手にステッキを持って、彼は歩いていた。)

次のパターンは、withの後ろが「with + 名詞 + 前置詞」の形をとる場合で、状況の部分が「前置詞」を取るものです。

1つ目の例文では、「with a book in his hand」が付帯状況のwithが作る部分で、「本を手に(本を読みながら)」という意味になります。Be動詞を補うと、「A book is in his hand」という文章がここでも成り立ち、「A book(主語)」と「in his hand(述語)」の関係が隠れています。このように、述語の部分に前置詞が来ることも多々ありますよ。

2つ目の例文では、「with a stick in his hand」が「ステッキを手に持って」という意味になりますが、「A stick is in his hand」という意味がwith以下には隠れており、「主語(A stick)」と「述語(in his hand)」の関係が成り立ちます。

「with + 名詞 + 副詞」のパターン

The dog stood with his tail down.
(その犬は尻尾をおろして立っていた。)

I left home with the lights on.
(私は電気をつけたまま家を出た。)

「with+名詞」の後に「副詞」が来ることもあります。

1つ目の例文では「down」が「おろして」という意味の副詞です。「with his tail down」で「尻尾をおろしながら」という意味の付帯状況を表します。このwith以下も、「His tail is down」という文章が隠れており、with以下は主語(his tail)と述語(down)の関係にありますね。

2つ目の例文は「on」が副詞で「オンになって(ついて)」という意味があります。「with the lights on」で「電気がついたまま(電気をつけたまま)」という意味になります。

Be動詞を補うと、「The lights are on(電気がついている)」という文章が成り立ちますので、「主語(The lights)」と「述語(on)」が確認できるわけですね。

名詞の後ろが、「現在分詞・過去分詞」の場合

次に「with+名詞」の後に、動詞を置きたい時のパターンです。「動詞」を置く場合は、少し考える必要があります。

まず、「with+名詞」の後ろに、「動詞の原形」をそのまま置くことはできません。

(誤った例)He smiled with his hand wave. とはできません。

動詞を起きたいときには、必ず、動詞の形を変化させて、「現在分詞」か「過去分詞」の形にします。

「現在分詞」は、「〜ing」の形をして、「まさに〜している状態」という意味を表す動詞の形です。一方「過去分詞」は一般に「〜ed」の形をしていて、「〜された」という意味の動詞の形です。

名詞の後ろに「現在分詞」を置くか、「過去分詞」を置くかを考える際、もう一つ考えなければならないことがあります。それはwith以下の文章が、「能動関係」か、「受動関係」か、ということです。以下で具体的にご説明しましょう。

「with + 名詞 + 現在分詞」のパターン(能動)

He smiled with his hand waving.
(彼は手を振りながら笑った。)

上記の例文では、「waving」が「現在分詞」の部分にあたり、「with his hand waving」で「手をふりながら」という付帯状況の意味になります。

さて、この「wave」は「揺れる」という意味を持つ単語です。ですので、「彼の手(his hand)」と「揺れる(wave)」の関係は能動関係です。

能動関係:「彼の手」が「揺れる」

言い換えると、能動関係の場合、「His hand waves(彼の手は揺れる)」という文章を作ることができますね。このような能動関係がwith以下の名詞と動詞にある場合、動詞は「現在分詞」の形をとり、「waving」となるわけです。

もう一つ例文を見てみましょう。

He sat with his legs dangling in the air.
(足を空中にブラブラさせながら、彼は座っていた。)

この例文でも、「dangle」は「ぶらぶら揺れる」という意味の単語です。つまり「his legs」と「dangle」は能動関係にあります。

能動関係:「彼の足」が「ぶらぶら揺れる」

こうした能動関係にある場合は、動詞は現在分詞の形をとって、「with his legs dangling」となるわけです。

「with + 名詞 + 過去分詞」のパターン(受動)

He sat on the chair with his legs crossed.
(彼は足を組んで椅子に座っていた。)

上記の例文では、「crossed」が現在分詞にあたり、「with his legs crossed」で「脚を組んで」という意味になります。

さて、この「cross」の意味は「(人が足を)組む」という意味があります。つまり「足」は「組まれる」わけで、「人」の意思なしに勝手に「組む」わけではありません。ですので、「his legs(足)」と「crossed(組まれる)」は受動関係にあります。

受動関係:「足」は「組まれる」

言い換えると、「His legs are crossed.(彼の足は組まれる)」という受動態の文章が成立しますね。このように、「名詞」と「動詞」部分が受動関係になる場合は、動詞は「過去分詞」の形をとって「crossed」としなければならないのです。

もう一つ例文を見てみましょう。

He stood in front of the shop with his arms folded.
(彼は腕を組みながら、店の前に立っていた。)

この文では「folded」が過去分詞で、「with his arms folded」で「腕を組みながら」という意味になりますね。

この「fold」は「(人が腕を)組む」という意味の英単語です。「腕」を主語にした場合には、「腕」は「組まれる」わけですので、「his arms(腕)」と「folded(組まれる)」は受動関係にあります。

受動関係:「腕」は「組まれる」

言い換えると、「His arms are folded.(彼の腕は組まれる)」という受動態の文章が成り立ちます。名詞の「his arms」と動詞の「fold」部分が受動関係になる場合は、「fold」は過去分詞の「folded」の形にしなければならないわけですね。

付帯状況のwithがわかったら

付帯状況のwithが使えると、「〜しながら」「〜したままで」という詳細を一つの文章で追加することができるため、長い文章で細かい描写が可能になります。ネイティブもこのwithをたくさん使って表現していますので、ぜひ抑えたいところです。今回ご紹介した5種類の形を覚えておけば、比較的何でも伝えることができるようになりますので、ぜひマスターしてくださいね。

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