in vogue, out of dateなど知らなきゃ訳せない前置詞句

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皆さんは「out of date」や「on duty」といった前置詞句を見たことはありますか?「前置詞+名詞」のかたまりで「形容詞」や「副詞」のような働きをする「前置詞句」ですが、中には知らないと全く訳すことができないものが存在します。今回はそんな知っておくべき「前置詞句」についてご紹介したいと思います。

そもそも「前置詞句」とは

「前置詞句」とは基本的に「前置詞+名詞」の形をとり、そのかたまりで一つの意味を成すもののことをいいます。そもそも「句」とは、単語2つ以上のかたまりのうち、「主語と動詞(S+V)」を含まないものをいい、一方、「主語と動詞」を含む単語2つ以上のかたまりは「節」といいます。前置詞が作るかたまりで、「主語と動詞」を含まない句のことを「前置詞句」と呼ぶわけです。

「前置詞句」は形容詞のような働きをしたり、副詞のような働きをしますが、その中で「be動詞の補語」として用いられることもあります。例をご紹介しましょう。

Ken is on duty tonight.(ケンは今夜夜勤だ。)

「on」が前置詞で、「on duty」のかたまりで「当番の」という意味の前置詞句になります。全体の文章から見ると、

Ken is on duty tonight.
(S)(V) (C)

といった具合に、「on duty」がbe動詞「is」の補語(C)になっています。このような形をみると、「on duty」という前置詞句の存在を知らなければなかなか訳すことができず、意味が把握できません。そこでこのような「be動詞の補語になる前置詞句」でよく使われるものをご紹介していきたいと思います。

知らなきゃ訳せない「前置詞句」たち

ここからは知らなければ訳せないのによく英語のテストでもでる「前置詞句」をご紹介していきます。

out of order:「故障中の」

The machine is out of order.(その機械は故障している。)

「out of」のセットで「〜から抜け出して」「〜がなくなって」という意味の前置詞です。「order」は「秩序」という意味があり、全体で直訳すると「秩序がなくなった」という意味になります。そこから「故障した」と訳されるようになりました。海外ではよく壊れた機械に「out of order」という張り紙が貼られているのを見かけます。「故障中」だから使えないということを知らせてくれているのですね。

out of date:「時代遅れの」

The hat is out of date.(その帽子は時代遅れです。)

「date」は「年代」や「日付」という意味で、「out of date」で「時代遅れの」「廃れた」という意味があります。洋服やファッションが流行遅れである時などによく使われます。また「out of date」には食品が「賞味期限切れの」という意味もありますよ。

out of work:「失業中の」

He is out of work.(彼は失業中だ。)

「out of」が「〜がなくなって」「〜を失って」という意味があるので、全体で「仕事(work)がなくなって」という意味の前置詞句です。これは直訳さえできれば覚えやすいかもしれませんね。

in vogue:「流行中の」

Vintage clothing is in vogue this season.(ヴィンテージの洋服が今シーズン流行している。)

「in」が前置詞で「〜の中に」という意味、「vogue」はフランス語で「流行」の意味ですが、英語でも使われるようになりました。全体で「in vogue」で「流行中の」という意味になります。反対に「out of vogue」で「流行遅れの」という意味になりますよ。

in vain:「無駄に」

All was in vain.(すべてが無駄に終わった。)

「vain」は「無駄な」「無益な」という意味があり、「in vain」で「無駄に」という意味になります。特に「tried in vain to〜(〜しようと試みたが無駄に終わった)」という形や「waited in vain for 〜(〜を待ったが無駄だった)」のような形でよく見かける表現です。なお、前置詞inのうしろに来る目的語は名詞のはずなのに、「vain」という形容詞が置かれていることに違和感を覚えるかもしれません。前置詞句の中には、「in vain(無駄に)」や「in short(結局)」のように、前置詞の後ろに形容詞や副詞が来て「前置詞句」を作ることもたまにあります。文法的には、こうした前置詞の後ろの形容詞や副詞などは「名詞のような顔をして置かれている」と考えられています。前置詞の後ろに「名詞のふりをした」名詞以外のものがくる前置詞句もあると覚えておきましょう。

for sale:「売出し中の」

This house is for sale.(この家は売りに出ています。)

「sale」は「販売」という意味で「for sale」で「売出し中の」という意味になります。海外のドラマなどで、空き家の前に立てかけられた看板に書かれている「for sale」も、元はこの前置詞句です。しばしば「This house is」などの主語とbe動詞が省略されて「for sale」だけで表示されていますね。

on fire:「燃えている」「絶好調の」

The building is on fire, and the firefighters are trying to put it out.(建物が燃えていて、消防士たちが消火しようとしています。)

You are on fire today!(今日絶好調だね!)

「fire」は「火」という意味の名詞で「on fire」で「燃えている」「火事の」という意味になります。そこから派生して、「(人が)興奮して」という意味や「絶好調の」という意味にも使われます。特に2つ目の例文「You are on fire!(絶好調だね!)」は、仕事やスポーツなどで相手が頑張っている時の褒め言葉としても使われますので覚えておくといいでしょう。

of no use:「全く役に立たない」

His advice was of no use in this particular case.(彼のアドバイスはこの特定のケースでは全く役に立たなかった。)

「of」という前置詞の後ろに「no use(無益)」という言葉が来て、「役に立たない」という意味になります。この「use」は名詞なので、動詞の「ユーズ」ではなく「ユース」と発音します。なお「of no use」の「of」はしばしば省略され、「no use(役に立たない)」だけで表現されることも多いので注意しましょう。

また、似た形で「of great use(大いに役立つ)」や「of little use(あまり役に立たない)」といった形もありますよ。

in tears:「泣いている」

She was in tears after watching the emotional movie.(彼女はその感動的な映画を見たあと涙ぐんでいた。)

「tears」は「tear(涙)」の複数形で、「in tears」で「泣いている」や「涙ぐんで」という意味があります。テストなどでは、言い換えとして「crying」を選択肢から選ぶような問題によく遭遇しますよ。

in good health:「健康な」

The doctor confirmed that I am in good health after a thorough check-up.(徹底的な健康診断ののち、医者は私が健康であると確認した。)

「in」という前置詞の後に「good health(良好な健康状態)」という意味の名詞がきて、「健康な」という形容詞の意味になります。なお例文の「thorough」は「徹底的な」という意味です。

under construction:「工事中の」

Please be careful as the road is under construction.(道路は工事中ですので、お気をつけください。)

「construction」は「建設工事」という意味がある名詞です。「under」という前置詞とともに用いられて「工事中の」という意味になります。「under construction」は工事現場のサインなどでも非常によく見かけます。建物を「建設中」の場合もあれば、道路などを掘り返して「工事中」であることを伝える際に使われる表現です。

「前置詞句」がわかったら

前置詞句がbe動詞の補語になる場合、「前置詞句」のかたまりの意味を知らなければ、文の構造に驚いてまったく訳せないということに陥りがちです。「It was in vain」などの短い文章ならなおさらです。今回ご紹介したものは特によく使われる前置詞句ですが、それ以外でもbe動詞の後ろに不自然な前置詞があれば、「前置詞句では」と思って調べてみるといいでしょう。

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