willは未来じゃない!?オールマイティwillの用法を確認しよう

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「will」という単語を聞くと「未来形のwillだね」と考える方は多いと思います。しかし実際には「未来」以外の意味も多数あり、なかには「命令禁止」などという意味合いも持っているのが「will」という単語です。「未来」の用法だけを知っていると、ネイティブの使う「will」の意味に戸惑うこともあるでしょう。そこで今回はたくさんの意味をもつwillの「中核となる意味」や、その用法を例文とともにご紹介したいと思います。

willは未来ではなく、意志

willといえば「未来の意味で使うwillだね」と思う方が多いのではないでしょうか。中学時代、文法を順に学ぶ上で、便宜上、未来を表す文の作り方が初期段階で登場し、その際「will」を初めて学ぶことになります。ですので、日本人には特に「will=未来」という印象がついてしまっているのです。

そんな「未来」の意味のイメージが強いwillですが、本来の語源はインド・ヨーロッパ祖語の「wel-」まで遡り、その意味は「願い、意志を持つ」でした。つまり、willの元々の語源は「願望や意志」を表すものだったと言えます。

こうした語源から、「will」は「願望や意志」という意味から派生してきたものが多いといわれています。これからご紹介する様々な「will」の用法も、「願望・意志」というものを中心に置きながら覚えていくと、理解が進みやすくなりますよ。

たくさんあるwillの用法たち

ではさっそくwillの様々な用法を例文とともに見ていきましょう。

単純未来・意志未来

I will pay the money at the end of this week.
(今週末にはお金をお支払いいたします。)

I’ll be fifteen a week from today.
(私はあと一週間で15歳になります。)

まずはよく知られている「未来」のwillです。willには、未来と一口にいっても、「意志未来」と「単純未来」というものにわかれます。2つ目の例文のように、主語の意志に関係なく将来生じることを表した「単純未来(〜だろう)」ももちろん存在します。しかし、本来のwillは1つ目の例文のように、「主語の意志」が含まれたものでした。「今週末にはお金をお支払いいたします。」という言葉には、「私(I)」という主語の「やります」という意志が表現されているわけです。さらに言えば、この意志のなかには「今週末にはお支払いしたい」という話し手の願望も含まれていると考えられるでしょう。

意志・願望

If you will do so, we can finish the project on time.
(もしあなたがそうしてくださるなら、プロジェクトを時間通りに終わらせられます。)

「意志未来」との境界線は曖昧ですが、willには「意志・願望」という用法が確立されています。先程ご説明したように、willにある根幹の意味は、この「意志・願望」です。とくに例文のように「条件を表すif節」の中のwillは、単純な未来ではなく、必ず主語の「強い意志」を表します。例文でも、「もしあなた(主語)がそうするなら」という気持ちが含まれています。
また、意志や願望を表す場合、willは強く発音され、you’llのような縮約形にはなりません。

固執

He will have his joke.
(彼はどうしても冗談をやめようとしない。)

意志が強くなりすぎて、「あくまでも〜しようとする」というニュアンスになったのが「固執」の用法です。非常に強い意志と捉えることもできるでしょう。「どうしても〜しようとする」という意味です。例文の場合、「彼はどうしても冗談を言おうとする」というのが直訳ですね。

習慣・傾向・習性

He will sometimes stay up late working hard.
(彼は根をつめて仕事をして夜更かしすることがある。)

Accidents will happen when they are least expected.
(事故は予想もしていないときに起こりがちなものだ。)

Oil will float on water.
(油は水に浮くものだ。)

習慣・傾向・習性に関しては、イメージとしては「無生物の意志」に近いものがあります。一旦丸めた紙が、伸ばしても又元のように丸まろうとする時、無生物に「意志」があるかのように感じることがあります。そういった「無生物の意志」というイメージで捉えてみるとわかりやすいでしょう。

3つの中で「習慣」は「人の無意識的な営み」を表現します。1つ目の例文のように、いつのまにか無意識的に夜更かしをしてしまうというような、「人」の習慣を表す際に使います。
一方「傾向」と「習性」は、基本的に動物や無生物に使われます。2つ目の例文のように「自然の摂理」を表現する際に「傾向のwill」が使われたり、3つ目の例文のような物事の「習性」を表現するために「習性のwill」が使われます。

拒絶

This window won’t open, however hard I try.
(この窓はどんなに一生懸命私がやっても、どうしても開かない。)

「強い意志」のwillが、否定文になると「拒絶」になります。「どうしても〜しようとしない」という意味合いです。例文の場合も、あたかも窓に強い意志があって、開けさせまいとしているようなイメージで「won’t」と表現されています。

勧誘・依頼

Will you come for a walk this evening?
(今夜散歩に行きませんか?)

Will you mail this letter for me?
(この手紙を投函しておいてくれませんか?)

willが疑問文になったら、「勧誘・依頼」の意味になりますが、これは「意志の確認」と捉えるといいでしょう。1つ目の例文のような「勧誘」の場面では、相手の「散歩にいくかどうか」の意志を確認しているということになります。

また2つ目の「依頼」の場面では、相手が「手紙を投函するかどうか」の意志を確認しているわけです。

推量

The doorbell is ringing. That will be my ante.
(玄関のベルが鳴っている。きっとおばさんだ!)

You’ll have finished your homework already.
(宿題はもう終えているんでしょうね。)

推量のwillは「きっと〜だろう」という話し手の主観的な推測を表します。推測とはいえ、「きっとそうだろう」「そうであってほしい」という強い意志・願望が含まれている表現です。2つ目の例文などは、現在完了形の「have finished(もう終えてしまった)」という文章に、推量のwillがつけられており、推量の用法の存在を知らなければ非常に訳しにくい文章となるのではないでしょうか。

命令・禁止

You will pack and leave this house.
(荷物をまとめてこの家を出てもらいたい。)

You will not speak during the exam.
(あなたは試験中に話してはいけません。)

二人称の「You」が主語になった場合、「あなたの意志で〜してくれることを期待している」という話し手の軽い「希望」が派生して、「命令」や「要求」の意味になることがあります。1つ目の例文の場合、「あなたの意志で荷物をまとめて出ていくことを期待している」というところから、「出て行ってもらいたい」という軽い命令の意味になるわけです。「Don’t〜」で始まる「〜するな」ほど強い命令ではない点に注意しましょう。

また否定文では穏やかな禁止の意味になり、2つ目の例文のように「〜してはいけない」という意味になります。

能力

This hall will seat six hundred.
(この会館には600人は入れられる)

「能力」のwillが無生物(モノ)を主語にします。まるでモノが意志をもっていて、「やろうとおもえば〜できる」というような意味合いで捉えるとわかりやすいでしょう。「この会館はやろうと思えば600人入れる」というようなニュアンスです。

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