「〜向き」という言葉を英語にしようとすると戸惑うことはありませんか?例えば「南向きの家」や「スマホの向き」、「向き、不向き」など、一言に「向き」といっても様々な使い方があります。今回はそんな日本語の「向き」に相当する英語表現をご紹介したいと思います。
「向き」を表す基本の英単語「direction」
「向き」という言葉に相当する基本の英単語に「direction」というものがあります。
The direction is the wrong way around.(向きが逆だ。)
例えば、どこかに向かっていて、反対の向きに進んでいる、というような時、「The direction」で「向き」という意味になります。
The direction of the wind changed suddenly.(風向きが急に変わった。)
また、「風の向き」という意味での「風向き」を表現したい時には「The direction of the wind」という使い方をします。「wind’s direction」と表現することもありますよ。
This train is going in the direction of Nara.(この電車は奈良行きです。)
「direction」は「in the direction of 〜」で「〜の向きに」という表現になります。例文のように、電車やバスが「〜行きに向かっている」というときも、「in the direction of 〜」が使えます。
Which direction do you want to go?(どっちの方向に行きたいの?)
どの方向に行きたいのかを確認する際にも「direction」が使えます。「which direction」で「どの向き」つまり「どの方向」に行きたいのかを聞いていますよ。
「向き」を表すいろいろな表現
「direction」が「向き」という意味の単語であることはお伝えしましたが、実際には「向き」を含む英語表現は「direction」以外のフレーズで表されることも多々あります。一つ一つ、表現方法を確認していきましょう。
部屋などの向き:facing / face
I’m looking for a south-facing room.(南向きの部屋を探しています。)
This window is facing north.(この窓は北向きです。)
「南向きの部屋」や「窓は北向きだ」といった部屋や窓の方角を表現する際は「face(〜に向いている)」や「facing〜(〜向きの)という表現が一般的です。ちなみに「face」は「顔」という名詞の意味以外に、「〜に向く」という動詞の意味がありますよ。
「形勢」という意味の風向き:situation / condition
The situation is favorable.(風向きがよい)
Business conditions are beginning to change.(景気の風向きが変わってきた。)
「形勢がよくなってきた」という意味で比喩として使われる「風向き」を表現したい場合、「situation(状況)」や「condition(情勢)」という単語を使って表現することができます。
写真やスマホ画面の縦向き・横向き:vertical/ horizontal
Do you want it vertically?(縦向きで撮りますか?)
The vertical display on the phone makes it easier to read emails.(スマホの縦向き画面なら、メールが読みやすい。)
写真を撮る際の「縦向き」「横向き」は「vertical(縦向きの)」「horizontal(横向きの)」で表現できます。上記の例文は「vertical」の副詞形で「vertically(縦向きに)」が使われています。また、スマホの画面もこの表現を使うことがあります。「vertical display(縦画面)」や「horizontal screen(横画面)」といった形で使われます。写真撮影やスマホの向きとしては、次にご紹介する「portrait」「landscape」という表現もよく使いますので合わせてご確認ください。
印刷物や写真の縦向き・横向き:portrait / landscape
Can you please take my picture in landscape?(横向きに写真を撮っていただけますか?)
Would you like your document to be printed in portrait or landscape?(書類の印刷は縦向きと横向きのどちらにしますか?)
Switch the phone to landscape mode.(スマホを横向きにしてください。)
印刷をする際や、写真の撮る向きなどで使われる別の表現が「portrait(縦向き)」と「landscape(横向き)」という表現です。パソコンで印刷をする際にはよく表示されているので、ご存知の方も多いかもしれません。また、スマホ画面の縦向き、横向きも、この英単語が使えますよ。特に3つ目の例文のような「landscape mode(横向き画面)」や「portrait mode(縦向き画面)」といったフレーズは、スマホの操作用語として一般的に使われるようになってきているので、覚えておきましょう。
向き(不向き):suit/ suitable
This pattern will suit ladies.(この柄は婦人向きだ。)
This movie is suitable for children.(この映画は子供向きだ。)
The actress was unsuitable for the role.(女優はその役には不向きだった。)
「suit」は動詞で「〜に似合う」「〜に適している」という意味があり、1つ目の例文のように「〜向きだ」という表現でよく使われます。また、その形容詞が「suitable」といい、「suitable for」や「suitable to」で「〜に適している」「〜向きの」という意味となります。3つ目の文章のように否定の意味の「un」を頭につけると「unstable」で「不適な」という意味になりますよ。
〜向きの:for
This book is perfect for beginners.(この本は初心者向きです。)
These shoes are great for running.(こちらの靴はランニング向きです。)
The new software is designed for advanced users.(新しいソフトウェアは上級者向きに設計されています。)
先程の「suit」に似た表現ですが、「〜向きの」「〜に適している」を表す簡単な表現に前置詞の「for」があります。「for」は必ず後ろに名詞を伴って「〜向きの」「〜のための」という意味になります。
1つ目や2つ目の例文のように形容詞の後ろにつけて「perfect for (〜向きとして完璧だ)」「great for(〜向きによい)」と表現することもできますし、動詞の後ろにforをつけて「design for(〜のために設計する)」などと表現することもできます。馴染みのある「for」という前置詞なので使いやすいのではないでしょうか。
横向きに:sideways
The cat lay down sideways on the couch.(猫がソファに横向きに寝そべっていた。)
She walked sideways to avoid stepping on the puddle.(彼女は水たまりを避けて横向きに歩いた。)
Please place the box sideways on the shelf.(その箱を、棚に横向きに置いてください。)
「横向きに置く」「横向きに寝る」などという表現をする際、「sideways」という副詞が使えます。1つ目や2つ目の例文のように、「動詞+sideways」で「横向きに〜する」という意味になり、3つ目の例文のように「place 物 sideways」で「ものを横向きに置く」という意味を作れます。また「turn sideways」で「横を向く」という表現になりますよ。
上向きに:upward
The balloon floated upward into the sky.(風船が空に向かって上昇した。)
The company’s profits have been trending upward for the past three years.(会社の利益は過去3年間、上昇傾向にある。)
He climbed upward on the steep trail.(彼は急な道を上へ登った。)
「上向きに」と言いたいときには「upward」という副詞が便利です。例えば1つ目の例文では「floated upward」で「上向きに浮き上がった(上昇した)」という意味になります。また、2つ目の例文のようなビジネス上の数値が「上向きに推移した(上昇した)」と言いたい時にも「upward」はよく使われる表現です。3つ目の例文のように「上向きに登る(上へ登る)」と言いたい時には「climb upward」とすれば表現できますよ。このように「動詞 + upward」で「上向きに〜する」を簡単に表せるのでとても便利です。
下向きに:downward
She looked downward to avoid making eye contact.(彼女は目を合わせないように下を向いた。)
The bird flew downward toward the ground.(鳥は地面に向かって下向きに飛んだ。)
The stock prices have been trending downward.(株価は下落傾向にある。)
「上向き」の反対で「下向き」が「downward」という副詞になります。「下を向く」は「look downward」、「下向きに飛ぶ」は「fly downward」というように、「動詞+downward」で「下向きに〜する」を表現できますよ。
3つ目の例文のような「have been trending downward(下落傾向にある)」はプレゼンや経済ニュースなどでもよく耳にしますので覚えておくと便利です。
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