「It’s up to you」という表現はネイティブの間でよく使われます。「君次第だよ」といった意味になりますが、それと似た表現で「it depends on you」や「it’s down to you」という表現があり、使い分けに迷う方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は「up to you」の基本の使い方や、似た表現との違いなどについてご紹介したいと思います。
It’s up to youの意味と使い方
「It’s up to you」という表現は、ネイティブの会話の中でも頻繁に使われる表現ですが、初めてこの言葉を耳にした際、「upが上だから、up to youはあなたの上、ってこと?」と意味が分からず焦ったというお声もよく伺います。シンプルな単語でできているからこそ知らないと全く意味のつかめない表現ですよね。
そもそも、「up to」という表現は、「〜次第で」という意味で、「It’s up to you」という形になると「君次第だよ」という表現になります。まずはいくつかのシーン別に、その使い方やニュアンスをご紹介しましょう。
あなた次第だよ:It’s up to you.
A:Should we go out for dinner or order in?
(外に食べに行く?それとも出前をとる?)
B:It’s up to you. I’m okay with either option.
(あなた次第だよ、どちらでも大丈夫。)
夕食はどちらがいいか、など、選択肢を与えられて聞かれた際に、「君が決めていいよ」「君次第だよ」と伝えることができるのが「It’s up to you.」です。相手に決断を促す意味合いがあります。日常の至る所にある決め事の際に使われるカジュアルな表現です。
任せるよ!:Up to you
A:What movie do you want to watch tonight?
(今夜はどの映画を見たい?)
B:Up to you!
(君に任せるよ!)
「It’s up to you」の省略形である「Up to you」という形も同様に、相手に決定をお任せしたいときに使える表現です。「おまかせ!」「まかせた!」「任せるよ!」など、さらっとお任せしたいときに使います。「Up to you.」は「It’s up to you」より更にカジュアルな表現なので、友人や親類に使うとよいでしょう。
あなたの判断に任せます:I’ll leave it up to you.
If you think we should change the plan, I’ll leave it up to you.
(もし計画を変更すべきだと思うなら、君の判断に任せます。)
「It’s up to you.」のように「お任せします」と親や友人に使うこともできますが、ビジネスの場や重要な決定の場など、かしこまった場面で使われるのが「I’ll leave it up to you.」という表現です。相手に判断を任せるだけでなく、責任も伴うというニュアンスがあります。専門家に依頼する際、「すべてお任せせします」と言って任せたい時などにも使うことができますよ。
〜するのは君次第だ:It’s up to you to〜
It’s up to you to decide what to do next.
(次に何をするのか決めるのは君次第です。)
It’s up to you to tell the truth.
(真実をいうかどうかは君次第だ。)
「It’s up to you to」の後ろに動詞の原型をつけて、「〜するのは君次第だ」と表現をふくらませることができます。「It’s up to you to decide〜」は特によく耳にする表現で、「決めるのは君次第だよ」と言いたい時に使うことができます。
「it’s up to you」と「it depends on you」の違い
「it’s up to you」と似た言葉に「it depends on you」という表現があります。「depend on」は「〜に頼る」という意味で、どちらも日本語に訳すと「あなた次第だよ」という表現になりますが、実はニュアンスは異なります。
It’s up to youの決定者は完全に「あなた」
If you want to go to the beach or the mountains, it’s up to you.
(ビーチに行くか山に行くかは、あなた次第だよ。)
It’s up to youで「あなた次第です。」という時、その決定権はすべて「あなた」に委ねられています。例文の場合だとビーチに行くか山に行くかの決定を完全に「あなた(you)」に委ねていることになります。あなたが決めたことが最終決定になるわけですね。
it depends on youは「あなた」が決定者ではない
My decision depends on you and your advice.
(私の決断はあなたとあなたのアドバイス次第です。)
It’s up to youの決定者は完全に「あなた(you)」だったのに対し、「It depends on you」の決定者は「あなた(you)」に完全には委ねられてはいません。しかし、あなた次第で今後の決定内容は変わるかもしれず、そのために「あなた次第だよ(あなたにかかっているよ)」と伝えていることになります。「あなた次第で最終決定が左右される」というふうに覚えておくといいでしょう。例文でも、「あなたとあなたのアドバイス」次第で、最終的に「私の決断」は変わる、というように話しており、決断自体を「あなた」に委ねたわけではない、ということになります。
「it’s up to you」と「it’s down to you」の違い
「it’s up to you」という表現と似たもので「it’s down to you」というフレーズがあります。どちらも「君に任せた」というような意味で、「up」と「down」が入れ替わっただけの似た形になりますが、こちらも実はニュアンスが異なります。
it’s up to youは「決定を任せる」だけ
Do you want to go to the movies or stay home? It’s up to you.
(映画に行きたい?それとも家にいる?君に任せるよ。)
「It’s up to you」は「あなたに決定権を渡します。」というメッセージが焦点になっており、その決定の結果の責任を感じさせるニュアンスはあまりありません。日常的にもよく使われる表現で、カジュアルで軽い印象があるフレーズです。例文のように日常の行動を決めるときなどに「決めていいよ〜」と軽く使われる言葉です。
it’s down to youは「結果の責任もついてくる」
It’s down to you to support your family.
(君の家族を支えるのは君にかかっている。)
The success of this project is down to you.
(このプロジェクトの成功は君にかかっている。)
「It’s down to you」は、「it’s up to you」に比べて任せるものが重く、シリアスな印象を与える表現です。「あなた(you)」の行動や選択によって結果が変わり、かつ、その結果の責任もあなたにある、という重い意味合いが含まれています。「あなた次第」というより「あなたしかいない」というニュアンスが含まれると考えるといいでしょう。ですので、例文のように、「君にかかっている」と訳したり、「君の責任です」と訳すこともありますよ。
使い分けが分かったら!
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