試験について英語で話せる?試験に関してよく使われるイディオムや単語

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受験や学校のテスト、資格試験など、試験について「徹夜した」「頭が真っ白になって全然できなかった」「ギリギリ合格した」などの会話は非常に身近なものです。ただ英語でそういったことを口にしようとすると難しい場合もあるかもしれません。

今回は試験について気軽に話せるようになるよう、基本単語と試験に関する表現を解説します。どれもよく使われる表現なので、覚えて使いこなせるようになりましょう。

「試験」に関する基本用語

試験そのものや評価に関する基本的な単語をおさらいします。試験に関する単語も英語では少しずつ意味合いが異なるので、自分が話したい試験はどれなのかを意識して使えるようになるといいですね。

試験を表す単語

「試験」を意味する単語には次の3つが使われます。

・quiz(小テスト):成績に大きな影響を与えない、短時間でできるもの
・test(テスト):理解度や能力などを測るために一般的に広く使われる言葉
・exam (試験):examinationの省略形で成績や単位・資格取得などに直接関係する重要なもの

授業時間に行われるカジュアルなテストはquizで、問題数も10問程度と少ないものを指します。内容は、選択問題、穴埋め、正誤問題で、記述式のものはありません。その逆がexamで、期末試験(term exam)、模擬試験(mock exam)など長時間で行われ、成績や単位・資格取得に一番大きな影響を与えます。

testはその中間に位置している一般的な用語で、quizほど短くなく、かつexamほどフォーマルなものではありません。中間・期末・学年末試験ほど大きなものではなくても、小テストより大きく、例えばあるひとまとまりの学習が終わったときに授業時間全てを使って行うようなものに使います。選択問題、穴埋め、正誤問題以外に、記述式問題が含まれます。testはblood test(血液検査)、driving test(運転免許試験)、eye test(眼科検査)など、アカデミックなもの以外にも使えますが、examはアカデミック分野か仕事に直結する資格試験に言及して使われます。

問題用紙を表す単語

試験に関連して、「問題用紙」を表す単語も覚えておきましょう。

・exam paper
・test paper
・question paper

問題用紙は一般的に「exam paper」あるいは「test paper」と呼ばれます。英国では「question paper」という呼び方もします。袋とじされている「本」になっている問題用紙は「exam book」と呼ばれます。「question book」は、問題と模範回答(answer key)が一緒になっているタイプで、学生が試験準備のための過去問題や練習問題だったり、教師向けであることが多いです。

なお一般的に「回答用紙」は「answer sheet」と呼ばれます。その中で、TOEICや共通一次で使われるような、選択式問題の回答用紙で答えを塗りつぶし、機械で判定するタイプのものは「bubble sheet」ともいいます。米国で使われる回答用紙の本タイプは「blue book」と呼ばれるので、米国の大学に留学予定の場合は覚えておくといいでしょう。

評価を表す単語

試験といえば、評価も大事ですね。評価を表すには、主に次の3つの単語が使われます。

・assessment(評価):改善するための評価で、学習の進捗や達成度を測り、フィードバックも含む
・evaluation(評価):収集したデータに基づく判断で、基準がある
grade(成績):A〜Fや数字で表す評価(Aは優、Fは失格、10が最高で1が一番低いなど)。出席率や授業中の発言・態度など学習成果と直接関わりない部分の評価も含む
・score(点数):正答数に対する数値(例:80点、200ポイント)

assessmentとevaluationの大きな違いは、assessmentは試験結果だけではなく、学習態度や宿題、レポート、授業中のプレゼンなど学習の達成度と進捗状況に対して継続的なフィードバックを提供することが目的なのに対し、evaluationは主に総括的な性質を持ち、試験の点数など収集されたデータに基づき行われ、全体的な判断と最終的な結果に焦点があてられます。

私の子ども達の学校では、assessmentでは「この部分の理解度はよくできている」「ここをもっとこうすれば良くなる」といった学教科の教師からの細かいコメントがつき、学習達成度がアルファベットでも表示されますが、evaluationは学年末の成績評価で、数字が表示されます。IGCSEやIB(国際バカロレアコース)以前の学年では、assessmentでは教師からのコメントのみ、evaluationでABC評価だったと記憶しています。

例えばIBでは、assessmentではA*からFまでの評価+コメントですが、evaluationでは7から1までの各教科の成績+授業態度(授業中の発言など参加度の3段階評価)のみです。evaluationの1ポイントの差が大学合否に大きく影響しますが、学期ごとに出るものではないので、学期末のassessmentを見て、学年末のevaluationでより高いポイントを取るために学習計画の調整をしたり、効果的な勉強の方法を考えていくことになります。

試験前や試験中によく使う英語表現

ここでは、「徹夜で勉強する」「復習する」「問題を飛ばす」といった、試験前の準備段階や試験中の様子について話すときに使われる代表的な表現を学びます。これから受験や資格試験、学校の試験などがある場合、これらの言葉を使って練習してみてください。

イディオム詳 細
(例文)
take/sit an exam試験を受ける主にtakeはアメリカ、sitはイギリス英語圏で使われる
revise/review (for an exam)(試験のために)復習するreviewはアメリカ、reviseはイギリス英語圏で使われる
cram一夜漬けする試験直前に詰め込むこと。まさに「一夜漬け」を強調するのであれば、cram all night
pull an all-nighter徹夜で勉強する朝まで一晩中起きて勉強や仕事をすること
burn the midnight oil夜遅くまで勉強する朝までではなくても、深夜まで起きて勉強すること
brush up on〜をやり直す日本語のブラッシュアップと違い、「向上する」という意味はない
look over(ノートや数字などを)見直すざっと見直すこと。look over the figures(数字を見直す)、look over what I’ve written(書いたものを見直す)など仕事の場面でも使える言葉
read through questions質問に目を通す注意深く質問を読むこと。throughは「最初から最後まで」「端から端まで」という意味がある
go blank頭が真っ白になる一時的に何かを忘れてしまうこと
go over one’s answers回答をきちんと見直すgo overは何かをじっくり観察し見ること、また説明する、という意味。「go over my application」(願書を見直す)、「go over my essay」(自分のエッセーを見直す)、「go over their proposal」(彼らの提案を見直す)など仕事や学校の場面で応用しやすい。 look overがざっと見直すのに対し、go overは注意深く見直す感じ。セットで覚えると便利
skip a question質問を飛ばす
run out of time時間がなくなる

<例文>

I have to sit/take an exam in mathematics tomorrow, and I’m feeling a bit nervous.
明日数学のテストがあるから、ちょっと心配だな。

Sorry, I don’t have much time to talk to you now. I need to revise/review for tomorrow’s exam.
ごめん、今あまり話している時間ないの。明日の試験のために復習しなきゃ。

I had to cram all night for my history exam. I should’ve started studying earlier!
歴史のテストのために一夜漬けしたんだ。もっと早く勉強始めれば良かったよ!

I pulled an all-nighter to finish my assignment and prepare for the exam.
宿題と試験勉強で徹夜だったんだ。

I’ve been burning the midnight oil this week to prepare for my final exams.
学年末試験のために今週は毎日夜遅くまで勉強しているよ。

I need to brush up on my algebra skills. I have a math test next week.
代数のやり直しの勉強をしなきゃ。来週数学の試験があるんだ。

I looked over my notes one last time to refresh my memory but it didn’t help much.
思い出すために最後にもう一度メモに目を通したけど、あまり役には立たなかったよ。

Make sure to read through the questions carefully before answering them during the exam!
試験中、回答する前に問題にきちんと目を通すのを忘れないで!

I suddenly went blank and couldn’t remember anything I had studied.
突然頭が真っ白になって、勉強したことが全部抜けちゃった!

I always go over my answers to check for any mistakes before handing in the answer sheet.
回答用紙を提出する前に、いつも間違いがないか見直してるの。

Oh, no! I just realized I skipped that question and forgot to come back to it!
やばっ!その問題飛ばして、答えるのを忘れちゃった!

I was so focused on the first few questions and ran out of time to complete the last section of the exam.
最初の方の問題に集中しすぎて、最後の方の問題を解く時間がなかった。

試験の結果に対して使う英語表現

試験が終わると次の話題は、結果がどうだったかですよね。結果について話す場合によく使われる表現を覚えましょう。

イディオム詳 細
(例文)
pass/fail an exam試験に合格する/失敗するpassは合格、failは不合格。単なる試験の結果に対しての合否について述べる言葉
pass an exam with flying colors高得点で試験に合格するwith flying colorsは「大成功で」「簡単に」という意味のイディオム
nail/kill an exam試験で大成功する試験以外にも使える、すごくいい出来だったときに使うスラング
pass by the skin of one’s teethギリギリで合格するby the skin of one’s teethはギリギリでという意味のイディオム。使い方の例としては「I caught the last train home by the skin of my teeth.」(終電にギリギリ間に合った)、「I got into my dream university by the skin of my teeth.」 (夢見た大学にギリギリで合格した)
scrape throughギリギリで合格するpass by the skin of one’s teethと同じ意味のイディオム。困難を伴いながらやっとのことで成功することを指す。scrapeは「こすりとる」という意味の動詞で、ここからなんとなく本当にギリギリ、やっとという感じをイメージすると覚えやすい
get through合格する試験や大会で成功するという意味の他に「し終える」「使い切る、食べ切る」「電話がつながる」という意味で使われる。
例:「I have a lot of tasks to get through today. 」(今日はやり終えないといけないことがたくさんある)、「We get through 10 toilet rolls every week.」(我が家は毎週トイレットペーパーを10個消費する)「I couldn’t get through to my parents. 」(両親に電話が繋がらなかった)
flunk落第する試験に不合格になる、単位を落とすといった最悪の事態を指す。成績でFは落第なので、「落第のFから始まるflunk」とイメージすると覚えやすい。同じFから始まるfailも失敗する、不合格の意味。
mess up失敗する、悪い出来日常のさまざまな場面で頻繁に使われる言葉。mess up my room(部屋をぐちゃぐちゃにする)、mess up my chance(チャンスを逃す)のように、名詞をつけても、単独でも使える
get a grade〜(A,B, …) in〜で〜(AやB)の成績を取るget a grade B in Math(数学でBを取った)のように使う
get good/bad gradesいい/悪い成績を取る「成績」全体や特定の教科の複数の試験を意味合いに出す意味で、複数形で使われることが多い。成績の教科のひとつの試験では単数形のget a good/bad grade
resit/retake an exam追試を受けるtake/sitと同じく、retakeはアメリカ、resitはイギリスで主に使われる

<例文>

After weeks of studying, I was relieved to pass the exam, but I know some of my friends failed.
何週間も勉強した後、私は試験に合格してほっとしたけど、何人かの友人は不合格だった。

I passed my chemistry exam with flying colors!
化学の試験はすごくうまくいって高得点だったの!

I studied hard and felt confident going into the exam, and I think I really nailed it!
すごく勉強したし、自信を持って臨んだから、試験は本当にうまくいったと思う!

I was so worried about my results, but I managed to pass by the skin of my teeth.
結果はとても心配だったけど、なんとかギリギリで合格することができた。

He didn’t study much for the final exams, but somehow he scraped through with a passing grade.
彼はあまり勉強しなかったけど、最終試験はギリギリ合格点をもらっていた。

I was nervous about the exam but managed to get through it without too much trouble.
試験は緊張したけど、それほど苦労することなく乗り切ったよ。

I don’t understand why I flunked the math exam. I studied really hard!
なぜ数学の試験が落第点なのか理解できないわ。 一生懸命勉強したのに!

I messed up the essay question on the exam. Now I’m worried about my overall grade.
試験の小論文の問題でやっちゃったよ。全体の成績が心配だなあ。

I got a grade A in English. All my hard work paid off!
英語はAだった。 努力して良かった!

She always gets good grades.
彼女はいつも成績がいい。

I got a bad grade in Physics. My parents will be mad!
物理の成績が悪くてさ。 親に怒られる!

I failed the Math exam so I have to retake it next month.
数学の試験に落ちたので、来月再試験を受けなければなりません。

試験に関する英語表現を覚えたら

試験に関する表現も意外とたくさんあることがわかったでしょうか。今回学んだ表現に感情を表す表現をあわせて使うと、さらに試験のときの様子を細かく伝えることができます。試験の話題は何かと出てくる場面が多いので、ぜひいろいろな表現を覚えて使いこなせるようになりましょう。

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