アメリカでもヨーロッパでも東南アジアでも、世界中どこででも活躍できるサッカー指導者を目指す/石原孝尚コーチ

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世界中どこででも活躍できるサッカー指導者を目指す/石原孝尚コーチ
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レアジョブ英会話は、「Global Athlete Project(グローバル・アスリート・プロジェクト)」と共同で、世界に挑戦するグローバルアスリートにオンライン英会話を無償提供するプロジェクトを2014年9月より実施している。世界で活躍するために英語力が必要不可欠であることは言うまでもないが、試合、練習、トレーニングなどで多忙なアスリートが英語学習に時間を割くことは容易ではない。そんな中、オンライン英会話を自分のスケジュールに上手に取り入れて英語力の向上、そして世界での活躍に向けて頑張っている選手に話を聞いた。

女子サッカーコーチとしてアメリカでの指導にチャレンジ

Q:石原孝尚コーチは日本でコーチとして実績を上げている中で、なぜアメリカに行こうと思ったのですか?

女子サッカーコーチとしてアメリカでの指導にチャレンジ

もともと海外で指導をしてみたいという気持ちがあったんです。周囲の日本人の指導者を見ていても、指導力や技術力は世界的に見ても一流なのに、英語ができないという理由で日本にとどまっていて海外で活躍できない人が多い。自分は世界中どこにいても活躍できる指導者になりたいと思ったんです。そのためにはまず海外に出てみることだと思い、お話をいただいたことをきっかけにチャレンジすることにしました。
「勇気ありますね」と言われるんですが、日本にいてコーチを続けている方がリスクが高いと思います。活躍できる場所が日本国内だけでなく、世界中にあった方が絶対にチャンスが広がる。やりたいことが目の前にあったらチャレンジする、というシンプルな発想です。

Q:石原孝尚コーチはすでにアメリカで活動されていますが、グローバルアスリートのサポートを受けてレアジョブ英会話を受講しようと思ったきっかけは?

レアジョブ英会話を受講しようと思ったきっかけ

もともと、周囲の選手やコーチたちがグローバルアスリートのサポートを受けて英語に取り組んでいることは知っていました。INACにいる時にもアメリカ人の選手が二人いて、その選手たちとは英語でやり取りをしていました。その後、Sky Blueに移り、今はアメリカ、ニュージャージー州を本拠地としています。Sky Blueの選手はアメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、メキシコ人、デンマーク人、オランダ人など、本当に世界中から集まってきています。そして、当然のように英語でコミュニケーションをとっています。英語で普通にコミュニケーションをとれないのは、世界中で日本人だけなのではないかと思ってしまうほど自然です。私はコーチとして、そういった選手たちに指導する立場です。作戦や戦術は作戦ボードや映像を使って説明することはできますが、「どうやって蹴る」など具体的な説明を英語で行うことはとても難しい。今は、英語で説明できない分を補うために、Youtubeの映像を集めてきて、「こういう蹴り方なんだ」ということを視覚で見せるといった方法で、こちらの意図を言語以外の情報を駆使して伝えるようにしています。あとは、「笑顔筋」が鍛えられましたね(笑)。とにかく笑うようにしていました。相手に受け入れてもらえる居場所づくりは、足りない英語力を補うのに必要だと。自分の伝えたいことを英語でちゃんと伝えられるようになりたい。ただ、コミュニケーションをとっているだけでは上達しないと感じ始めました。ネイティヴは速すぎて言葉が拾えないんです。そこで、オンライン英会話という「レッスン」の時間をきちんととって、自分が相手に伝える、という練習の場を持つことにしたんです。

現地の英語でのコミュニケーションを補うためのオンライン英会話

Q:監督や選手たちとの英語でのコミュニケーションは大変そうですね。

監督や選手たちとの英語でのコミュニケーション

監督も選手も僕のキャラクターや英語でのコミュニケーションに慣れてくれて、むしろ選手たちが「石原語」を理解してくれています。僕のことをよくわかってくれている選手たちは、僕が初対面の人と英語で話して苦労している姿を見ると、「Takaはこういうことを言おうとしているんだよ」というように英語で相手に説明をしてくれる。アメリカという場所で、開放的で明るい国民性にも助けられていると思います。

Q:それでも、英語力を向上させたいと思ってレッスンの時間を確保しているんですね。

アメリカに住んで、日本人のいないところで一日中過ごして、ずっと英語でコミュニケーションをとっているのだから英語はすぐできるようになるのでは?と思う方も多いと思います。でも、僕のようなコーチの場合、仕事の半分は「考える」仕事になります。練習の時間は選手や監督とコミュニケーションをとりながら英語で進めていく。でも、練習メニューを考える、戦術を考えるという仕事に取り組む場合、僕の場合思考言語は日本語になります。英語で考えて組み立てようとすると精度とスピードが落ちてしまう。だから、その時間はアメリカにいても英語が頭から消えているんです。この「考える」ということを英語で自然に行えるようになるためには、まだまだ時間をかけて英語に取り組む必要があると感じています。同じようにアメリカに住んでいる駐在の日本人の知人にも、オンライン英会話に取り組んでいる仲間がたくさんいるんですよ。

Q:石原孝尚コーチは具体的にはどのようにレッスンを行っているんですか。

レアジョブ英会話のレッスン

今は、お気に入りの先生を見つけて、毎朝6時から同じ先生からレッスンを受けています。先生も私の状況や英語に対するニーズの背景を理解してくれて、選手のことを調べて会話のストーリーを考えてくれたりしている。そういた素材を使ってロールプレイングを行ったりしています。フィリピン人の講師たちはホスピタリティにあふれていて、こちらのニーズをよく汲み取ってくれます。実践の場で英語を使うほかに、このような形でロールプレイをしたり、実践の場での会話の準備をできる機会は今の僕にとってはとてもありがたいです。

多くの選手にこれから世界で活躍してほしい

Q:アメリカで指導するというチャレンジをしている石原孝尚コーチのお立場から、今サッカーをがんばっている若い人たちにメッセージをお願いします。

僕は、英語ができないながらもアメリカでの仕事にチャレンジして、英語はまだまだだけど、「ヨーロッパでも東南アジアでも、どこでもコーチを必要としている、選手を育成しようとしている場所で活躍できる」という自信がついてきたんです。
日本人の選手は本当に優秀で、たとえばアメリカに留学するとしても、授業についていくための英語さえできれば、アメリカの大学は多額の奨学金を用意して待っていてくれている。そういった情報を知らずに、「Jリーグに入れなかったらサッカーやめる」といった短絡的な発想をするのは本当にもったいないと思います。Jリーグで数年プレイして引退して、引退後の仕事を考えるのは難しいかもしれないけれど、海外の大学に留学して海外でプロとしてプレイしたのならば、引退後の仕事の幅は日本にいる時と全く違うものになっていると思います。日本のサッカー選手のプレイ環境はまだまだ理想的とは言えない中、海外で活躍するという選択肢をぜひとも考えてほしいです。

Q:石原孝尚コーチの今後の抱負をお願いします。

僕は今女子サッカーに携わっているので、とにかく女子サッカーをもっと盛り上げたいです。2020年の東京オリンピック開催に向けて、東京でさまざまな仕掛けを行っていきたい。そのアレンジをしていく仕掛け人として活躍したいです。そして同時に、世界のどこででも活動できるサッカー指導者として、活躍していきたいと思います。

世界で活躍できるサッカー指導者へ

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