大変でも決してあきらめない。世界で戦うために英語は必要だから/スノーボード・アルペン 植野 琴 選手

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レアジョブ英会話は、2014年9月より、グローバルアスリートプロジェクトと協同で、世界に挑戦するアスリートたちに、オンライン英会話を無償提供、語学コミュニケーションという側面からサポートしている。

「語学は日本人アスリートが世界をめざす際の大きなネックの1つ」と話すのは、グローバルアスリートプロジェクトの代表を務める田中隆祐さん。世界に通用する実力がありながら、外国語でのコミュニケーションに苦戦するたくさんのスポーツ選手に出会い、話を聞いてきた田中さんならではの言葉だ。

その田中さんに自ら、「英語が話せるようになりたい」と連絡してきたのが今回、「RareJob English Lab 」に登場する、植野琴さん。スノーボード・アルペン競技のJOCオリンピック強化指定選手だ。海外レースを転戦するなかで、日々、外国語でのコミュニケーションの重要性を感じているという植野さんに、オリンピックへの想い、英語学習について、話を聞いた。

小3のときには一人武者修行に。強くなりたいから家族と離れても寂しくなかった。

Q.まだ21歳と若い植野さんですが、10年を超える長い競技歴をお持ちなんですね。

4歳のときに家族旅行で出かけた北海道で、初めてスキーを体験して、楽しくて楽しくて……。親に頼んで、毎週末、スキーに連れて行ってもらっていました。

そのうちに、スキー場で楽しそうにスノーボードをやっている人を見て、スノーボードにも挑戦してみたくなりました。6歳のときに、SAJ(全日本スキー連盟)のジュニア1級、SIA(日本職業スキー教師協会)のジュニアゴールドメダルを取ったのをきっかけに、スノボも始めました。でも、中3まではスキーがメインで、スノーボードはその間に大会に出ている感じでした。

Q.東京に住んでいて、スキーもスノーボードも成績を残すくらい練習するのは大変だったでしょう?

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東京にいると、どんなに練習できたとしても週末だけですから、「もっと滑りたい。練習したい」と、小学校3年生の3学期は親元を離れて、福島県のアルツ磐梯スキー場のペンションに住民票を移しました。地元の小学校に通って、授業が終わると、スポーツ少年団の仲間に混じって、練習するんです。親から離れる寂しさより、毎日練習できることのほうがずっと楽しかったんです。その結果、小3で、大人のSAJ1級・SIAゴールドメダル・JSBA1級も取得できました。

スキーもスノーボードも好き。でも、オリンピックに出場したいからスノーボードを選んだ

Q.スキーの大会でもすばらしい結果を残していた植野さんが、スノーボードを選んだ理由を教えてください。

スノーボードはずっと楽しみながらやっていたのですが、中1のときのSAJ全日本ジュニア選手権で優勝しちゃったんです。大会の旗門セットがスキーにとてもよく似ていて、滑りやすかったからだと思います。

高校生になるときに、やっぱり将来は、オリンピックやワールドカップに出場したいと思ったんです。このまま、両方をやっていたのでは、どちらも中途半端に終わってしまいそうで……。結局、スノーボードを選んだのは、優勝経験もあって、成績がよかったからです。そして、中2で東京都の児童表彰をされた事が大きかったです。

Q.そこからは、スノーボ一ド筋ですね。

高2のときに、2012年のスノーボード・アルペン競技の国内強化選手に選ばれました。そこからジュニアナショナルチームA指定を経て、大学3年の今は、SAJナショナルチーム・PSAプロライダーとして活動しています。

国内はもちろんですが、夏はニュージーランド、秋はアメリカのコロラド、カナダのウィスラー、冬場はオーストリア、イタリア、ドイツなどのヨーロッパに遠征に出かけています。今年は、6月はイタリアに3週間、9月はニュージーランドに3週間、遠征に出かけました。

スタートが遅れても、英語のアナウンスが聞き取れないから、その場から動けない

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Q:外国に遠征する際に、英語が話せなくて困ったことはありますか?

ナショナルチームでの遠征のとき以外は、基本、一人ですべてをこなさなくてはなりませんから、当然英語で話す機会は多いです。でも残念ながら、今の英語のレベルでは、満足にコミュニケーションを取ることができません。

高校2年生のときに、スノーボードの競技レベルを上げるために、プライベートコーチに紹介され、、カナダのスノーボードチームと一緒に、トレーニングをしたことがあるんです。

ゲレンデでシーズンパスの申込用紙を記入するときも、自分一人ではどうすることもできませんでしたが、チームのメンバーが、英語の翻訳アプリを使って、どこに何を書いたらいいのか、親切に教えてくれました。でも、それは私がまだ若くてプロじゃなかったからで、もしプロ選手だったら、英語が話せなくても放置されていただろうと思います。それくらいプロの世界は厳しいですから。

そのときは、今よりもっと英語が話せず、私と同じ板を履いているのに全然レベルが違う理由を尋ねることもできず、とても悔しい思いをしました。

Q.国際試合では、場内アナウンスも英語なのですよね?

はい。海外では、時間通りに試合が進まないこともあります。スタートが遅れているのに、会場の英語のアナウンスが聞き取れなくて、なぜ遅れているのかがわからないなんていうことはしょっちゅうです。2013年に世界ジュニア選手権に出場したときは、スタートが1時間も遅れたんです。でも、いつスタートするかわからないから、トイレも我慢するしかありませんでした(笑)。

これからは、何年か後の世界選手権や冬季オリンピックに向けて、個人で海外でのコーチを探すこともあると思うんです。そのためには、海外チームのコーチと英語で話して、私の名前を覚えてもらう必要もあります。どこの国に私のフィーリングとぴったり合ったコーチがいるかわかりませんから。

最低限、相手の言っていることが理解できて、自分の気持ちを伝えられるだけの英語力は身に付けたいです。

語学は世界で戦うための必要条件

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Q.2018年に韓国で行われる冬季オリンピック出場をめざしているのですね。

もちろん、2018年の韓国オリンピックにも出場できればいいと思っていますが、私はむしろその4年後、8年後に照準を置いています。スノーボードのアルペンは、駆け引きをしながら臨まなくてはならないので、ある程度の経験値が物をいうんです。スノーボード競技で日本人初のメダルを手にした竹内智香選手が、ソチオリンピックに出場したのも30歳のときでしたから、今21歳の私が、本当の意味で戦えるのは、4年後、8年後のオリンピックになると思っています。

そのためには、いずれは海外に拠点を置いて、試合を転戦し、まずは世界ランキングを上げていかなくてはなりません。ランキングを上げるためには、高ポイントを稼げる海外の試合に出場したり、外国人のコーチについて、海外の選手と同じフィールドでトレーニングしたりすることが必要になってきます。その過程では、英語でコミュニケーションが取れることが必須条件になります。

Q.7月からレアジョブ英会話を始められましたね。

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9月は海外遠征に出かけていてあまり英会話のレッスンはできませんでしたが、それでも40レッスンくらい。7月からだと90レッスン以上受けています。これからは、人前で英語を話す機会も増えると思うので、まずは、英語で自己紹介を完璧にできるようになりたいです。そして、通常の会話はもちろん、外国の選手たちのように、英語で自分の意見をしっかりと伝えられるようになりたいんです。そしてその次はドイツ語。やらなくちゃいけないことはたくさんありますが、世界を舞台に戦うために必要なことなので、大変でも絶対にあきらめません。

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