いつも人生の中心に英語があった 〜 TOEICスコア990点4回のコラムニスト ぽるぽるさん

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「English Path(現 RareJob English Lab)」で、TOEICに関するさまざまなコラムを書いてくださっているぽるぽる(porpor)さん。このニックネームで「TOEIC990点の道」というブログを書き始めたのは2006年のこと。以来、ご自身の経験、学びを基に、TOEICに関する情報を発信し続けています。そのわかりやすく、熱心な解説は、多くの人に支持されています。今回、「English Path(現 RareJob English Lab)」では、ぽるぽるさんにインタビュー。英語に対する姿勢や効果的な学習法など、英語にまつわるあれこれを伺いました。

TOEICを受け続ける理由は

Q:ぽるぽる(porpor)というニックネームは、ご自身で付けられたのですか?

TOEICの受験記録を日記形式でブログにしようと思ったときに、名前をどうしようか考えたんです。大学でポルトガル語を専攻していたので、「ぽる」。どうせなら2回くらい音を重ねて「ぽるぽる」。全然、深い理由があったわけじゃないですね(笑)。

Q:ぽるぽるさんは、すでに4回もTOEICのスコアで990点を取られているのに、それでも受け続けられているのはなぜでしょう?

どうせ英語をやるのであれば、そのてっぺんをめざそうと思ったことがきっかけです。今でも、TOEICを受け続けている理由の一つは、学習の結果がスコアに如実に表れるので、自分の成長を実感できることです。もう一つは、ブログを通じて、一緒に勉強して切磋琢磨する仲間がいることです。この二つがTOEICを受け続けている理由です。

英会話は、なかなか伸びを感じづらいです。その点、自分の英語力がスコア化されるので、わかりやすいんです。英会話の勉強を一生懸命やっている人は、どこかのタイミングでTOEICを受験して、自分のレベルをチェックしてみてはどうでしょう。

Q:ぽるぽるさんにとっての「てっぺん」を教えてください。

まずは、TOEICのてっぺんをめざす ということでしょうか。でも、何を持って英語ができるかというのかは、今でもよくわからないんです。きっと、一生考え続けることになるのでしょうね。「英語が話せるようになった」なんて思えないまま、一生が終わるんだろうなと思っています。それでも、自分ができる英語の領域を少しずつでも広げていきたいので、毎日、少しずつでも時間を割くようにしています。
TOEIC では満点もたまに取れるという実力です。いつ何時受験しても満点が取れる力をつけたいですね。それが「英語ができる」ことのひとつの証になると思っています。

英語のレベルを試すのに適したテストは?

Q:英語力を測るためのテストは、他にもありますが、そのなかでTOEICを選ぶ人が多いのはなぜでしょうか。

どの試験を選ぶかは難しいですね。自分のレベルに合わせて試験を受けたいというのであれば、級ごとに試験が分かれている英検のほうがお勧めです。TOEICの良い点は、圧倒的に受験者数と試験回数が多いことでしょうか。受験者数が多いということは、学習仲間も見つけやすくなります。また、形式がわかっていますから、情報も多く、対策が立てやすいこともあります。対策が立てられるので、スコアも出しやすいと思います。

Q:TOEICで高スコアを出している人が必ずしも英語が話せるわけではないという声も聞こえてきますが……。

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確かにそうだと思います。スコアは高いけれどしゃべれない人もいるし、しゃべれてもスコアが低い人もいます。そのどちらも高い人もいます。僕も、990点を取りましたが、まだまだ胸を張って「英語が話せます」という域には達していませんしね。

TOEIC試験のリーディングもリスニングも、しゃべる必要がありませんから、しゃべれなくても取ろうと思えば、スコアは取れます。そこにギャップが生まれるんです。

Q:そのギャップを埋めるために、どのような学習が必要だと思われますか?

リーディングやリスニングの知識を、話す練習に上手に活用すれば、会話力はぐんと伸びていきます。僕自身もそうすることで伸びているという実感があります。

「このフレーズは言えるけど、これは言えない。こっちのフレーズは、言えたけれどよどみがある。じゃ、よどみなく言えるようにするにはどうしたらいいか。そのために、長く話す練習を取り入れよう」。僕の場合は、レアジョブ英会話を利用して、話す機会を多くして、「何が言えて、何が言えないのか」を確認する作業を地道に続けてきました。そうすることで、以前に比べてずいぶん英語が話せるようになりました。

「英語が話せる」定義とは?

Q: TOEICで990点のスコアを出すぽるぽるさんは、十分に「英語が話せる人」だと思えます。

それは、「英語が話せる」定義をどこに置くかの問題ではないでしょうか。ある程度のコミュニケーションができればOKなら、それを「英語が話せる」という定義にすればいいでしょう。

いきなりTOEICのスコアの満点や外国人と話せることを目標にするのではなく、まずはスモールステップとして、近くにいる外国人に“Hi!”と挨拶する、道を聞かれた ときに答えられるなどが目標でいいと思うんです。小さい目標でも、具体的であれば、それができたときには達成感が持てますよね。

ちゃんと学習していれば、昨日より今日、今日より明日と、できることは増えているはずですから、自分のできることは認めてあげればいいんです。もちろん、気持ちだけでは話せるようにはなりませんから、常に行動は伴わなくてはいけないと思います。最近の僕は、「英語が話せるようになりたい」と言いながらも、レアジョブのレッスンをサボってしまっているんです。なぜかって、25分のレッスンの間に、話せない自分に直面するのが怖いんです。でもまた、来週から本腰を入れてレッスンを受けようと、予約を入れましたけど(苦笑)。

Q: 小さな目標を達成し続けていくことが、学習継続の秘訣でもあるわけですね。

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「英語が自分の人生に必要か」を本気で問い続けないと、時間が無駄になりますから。だから、思い切って英語をやらないという選択肢もあるかもしれません。「あなたの人生に英語は必要か、必要ではないか」なんて、究極の決断ですけどね。TOEICも同じです。それを考えずに、ただ周りがやっているから、英語が話せる方がいいからでは、結局は続かないと思います。

英語が話せたほうが、人生は絶対に楽しいと思いますけれど、別のことに時間に費やしたって楽しいはずです。TOEICだって受験したほうがいいのはもちろんですけれど、その先に何があるのかは、常に考えていないといけないと思うんですよ。

僕が教えている生徒たちにも、「君に英語は必要なの? 必要ないなら教室から出ていきなさい」と、強く言うことがあります。18、9歳とはいえ、責任を持って、覚悟を決めることが大切です。それは僕にとっても同じです。

Q: ぽるぽるさんが英語を学習していてよかったと感じるのはどんなときですか?

一つは、自分の成長を実感できるときです。自分をよく観察できなければ、成長も感じられませんからね。観察できなければ、自分を知ることも、分析することもできません。自分を客観的に見られるようになったことは大きな収穫ですね。

そして、英語を通じて、新しい繋がりが増えたことです。今の仕事を始めたのも、その繋がりがご縁です。プライベートでの繋がりは、息抜きの時間です。

人生の中心にいつも英語があった

Q: ぽるぽるさんの人生の中心にはいつも英語があるのですね。

小、中、高校、そして予備校と、いつも好きな英語の先生がいたんです。それは僕が続けてこられた大きな理由ですね。もし、英語の先生が嫌いだったら、今頃、やっていなかったかもしれませんね。

いろいろな事情があって、大学ではポルトガル語を専攻することになって、英語よりポルトガル語のほうが話せた時期もあります。でも大学2年のときに、英語塾の講師を始めたこと、そして、同じ時期に、NHKで放送されていた大西泰斗先生の『ハートで感じる英文法』を見たことで、また気持ちが英語に傾いていきました。英語で苦しむ学生が、僕が教えることで、成長してくれることに、当時も、そして今もやりがいを感じています。

Q: ぽるぽるさんにとって「英語を教える」ことは天職なのかもしれませんね。

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英語教育で苦しんでいる人を救いたいという気持ちは、学生時代からずっと変わりません。僕はずっと楽しみながら勉強してきましたから、苦しんでいる人にだって、困らず、苦しまず、楽しみながら英語に付き合っていける学習方法があると思っています。そういう人たちをサポートしていきたいんです。大学時代に教えていた塾でも、就職した会社でも、そして今の講師や編集者、ライターと、立場は違って、サポートする方法はさまざまですが、思いにブレはありません。

バックグランドも、性格も、今までどうやって勉強してきたかも、目標も、一人ずつ異なりますから、本当は個別にサポートしていきたいんです。でも、「English Path(現・RareJob English Lab)」では、できるだけ多くの人が実践できることを伝えたいと思っています。「僕ができたから付いてこい」ではなくて、いろいろな人の話を聞いたり読んだりして、「これならみんなできる」という観点で書くようにしています。でも、これがなかなか難しいんです。

漫画から学ぶ英語への姿勢

Q: ぽるぽるさんの英語以外の趣味を教えてください。

漫画はかなり読みますね。漫画のストーリーを楽しむのはもちろんですが、やっぱり英語学習に置き換えて読んでいるみたいです(笑)。例えば、尾田栄一郎さんの漫画『ONE PIECE』で、ロロノア・ゾロが、強い敵に勝った後に、「俺はまだまだ強くなれる」と言うシーンがあるんです。最初は、かっこいい言葉だなと思っただけでしたけど、読み返したとき、自分の英語に対する姿勢に置き換えていました。

難しい英語を投げかけられたときは難しいと思っても、それは自分の身になることなんです。そんなときは、英語に「ありがとう。まだまだ先に進めます。強くなれます」という気持ちが芽生えます。「俺はまだまだ強くなれる」という『ONE PIECE』の言葉は、自分に対する英語の名言でもあるんです。やっぱり、僕の人生には英語だけなんじゃないのかと思えるくらい、好きみたいですね(笑)

Q: これから英語を始めようと考えている人に、ぽるぽるさんからアドバイスをお願いします。

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僕も「英語が嫌だな。やりたくないな」と思うことがあります。レアジョブのレッスンを受けたくないと思うこともあります。それでも続けているのは、英語の力を高めたいという気持ちがずっとあるからです。

でも、嫌なときに無理をすることはないと思います。「英語を学習したい」と思ったときにやればいいんじゃないでしょうか。「やらなきゃ」と、無理して自分を追い込むからつらくなるんです。「やりたい」気持ちのときにやればいいんです。でも、英語を続けるということは、楽しいことばかりではありません。どこかでその覚悟はしておかなければいけないと思います。長く学習してきて、楽しいだけでやっていけるような世界ではないことも感じています。嫌なこと、つらいことを受け入れてもなお乗り越えていけるような目標を設定できれば、英語が嫌になっても、また学習しようと思うことができるんだと思います。

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