30年間悩んだ英語は”発話”で克服!サイボウズ青野慶久社長に聞く、仕事も育児も英会話も全部やるための”ちょいデキ”英語学習術

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学習書に映画やドラマ、洋書、英会話スクール…いろんな英語学習法を試しているものの満足する結果は得られない。そのうち英語に苦手意識を抱くようになり、ますます勉強が苦しくなってしまう。こんな悩みを抱えている方はいませんか?

「30年間悩みつづけてました」と、ご自身の学習歴を振り返るサイボウズ株式会社代表取締役社長の青野慶久さんも、同じように英語学習に苦しんでいた学習者のひとりでした。

そんななか、昨年10月サイボウズ社のオウンドメディア「サイボウズ式」にて、青野さんにレアジョブ英会話のレッスンを90回受けて英語力を伸ばしてもらおう!という企画が立ち上がりました。最終的なゴールはアメリカの拠点のメンバーと英語でスムーズにコミュニケーションを取れるようになること。青野さんは4ヶ月で計90回以上のレッスンを受講、レアジョブ英会話のカウンセリングサービスを利用して目標に向けた最適な学習法を相談しながら、仕事や育児の合間を縫って懸命に英語学習に取り組みました。

そして、先日行われたチャレンジ企画の最後をかざるアメリカ拠点とのミーティング。レッスンを受講し始めた頃は「えーっと…」と言葉を探して沈黙してしまい、単語が出てきても文として繋ぐことができなかったという青野さんですが、ミーティングでは言葉に詰まることもなく、 英文をスムーズに組み立てながら会話をされていました。ミーティングに参加していたアメリカ拠点のメンバーも、「数ヶ月の学習でそれだけ伸びるのはすごいね!」と青野さんの上達に驚いているようでした。

青野さんのビフォーアフターの詳しい様子は、ぜひサイボウズ式の記事をご覧下さい!

 
「人生で初めて『喋れるようになったかも』という実感がある」と、ご自身でも喜びを語られていた青野さん。30年間悩みつづけた英語という壁をいかに乗り越え、どうやって目標とする英語力を習得されたのでしょうか?ご自身の仕事術をまとめたご著書「ちょいデキ!」のなかで”最小のエネルギーで目標を達成する方法を考える子供だった”と語る青野さんの学習法には、きっと最短距離で理想の英語力を手に入れるためのヒントがかくれているはず。

というわけでEnglish Lab編集部では今回のチャレンジの裏側についてご本人にじっくりお話を聞いてきました。英語学習における”ちょいデキ”(=青野さんがご著書で紹介している、”あっと驚くものではないけれど誰もがちょっとデキる人になれる仕事術”のこと)は見つかるでしょうか?

”前回言えなかったことが言えるサイクル”を回す

Q. 4ヶ月間にわたるチャレンジ、お疲れさまでした!ご著書でも「自宅の本棚には英語の教材があふれかえり…」と書かれていましたが、これまでどんな英語学習法を試されてきたのでしょうか?

青野さん:学習書や映画、洋書など、ひと通り試してきましたね。昔は通学式の英会話スクールに少しだけ通っていたこともあります。その時はペーパーテストでそこそこ点数が取れてしまったのでレベルの高いクラスに入れられてしまい、会話についていけなくてやめてしまいました。

Q. これまで体験されてきた英語学習法とオンライン英会話の違いはありましたか?

青野さん:やはり自分で発話する体験を繰り返すことができるのはとても新鮮でしたね。これまでの学習法では発話するという訓練が明確に欠けていたので、脳が良い意味ですごくいじめられている感じがしました(笑)

オンラインだと外に出かける手間が省けるとか、いつでも受講できるといった点だけでなく、前回言えなかったことが今言えるサイクルを短いスパンで回せるので、毎日少しずつ磨きがかかっていると実感できて、続けるモチベーションにもなりました。

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USとのミーティング前にレッスンを受講する青野さん。
”How is the weather today?”とたずねられ、ウェブカメラで外の様子を見せながらお話されていました

ちょうどよく脳が”いじめられる”教材を選ぶ

Q.毎日のレッスンではどういった教材を使っていたのですか?

青野さん:初めのころはビジネス用の教材を進めていて、慣れてきたころにテーマなしで自由に話すレッスンも取り入れていました。テキストなしで25分間会話を続けるので結構きつかったですね。

とはいえ、しばらくすると慣れてきて、脳がいじめられてる感じがしなくなってくる。そうなると力がついている気がしなくて不安になってきたんです。「このやり方で大丈夫だろうか…?」そんな焦りをレアジョブ英会話のカウンセリングで相談したところ、「DAILY NEWS ARTICLE」という教材をおすすめしてもらいました。これは毎日更新されるニュース記事から単語や表現を学び、ニュースについて講師とディスカッションをする教材です。トピックが毎日違うので新しい単語との出会いがあるだけでなく、答えられない質問になんらかの解答をつくる力が鍛えられるんです。

ビジネスの場では「おまえどう思う?」って話をふられたときに、何でもいいから新しい視点を投入して会議を前向きに動かす力が求められますよね。ここがすごく鍛えられるんです。

Q. 学習の進捗に応じてちょうど良い負荷のかかる教材を選ぶようにしていたんですね!

青野さん: そうですね。教材や学習法について「今の自分に効果がありそうだ」と納得できることは続けるうえで大事ですね。カウンセリングでは、単語や表現の幅を増やす必要があるから、そしてビジネスでは自分の意見を相手に伝える力が不可欠だからという理由で「DAILY NEWS ARTICLE」をすすめてもらいました。ちゃんと僕にとってなぜその教材が効果的なのかを説明してもらえたからこそ、集中して取り組むことができたのだと思います。「DAILY NEWS ARTICLE」のリスニング用の音声も、僕にとっては7割わかって3割ぐらいはモヤモヤっとする絶妙な単語の難しさとスピードでした。

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スマートフォンでDAILY NEWS ARTICLEの音声を聞く青野さん。
毎朝通勤中も聞くようにしているのだそうです

レッスン時間外にもゆるーく英語学習の時間を広げる

Q. レッスンはいつ受講されていたのですか?

青野さん:最初は子供を寝かしつけた後、23時ごろ受けていたのですが、睡眠を削るのはきついので途中でやめました。今は会社にいるときに30分とかの隙を見つけてレッスンを予約するようにしています。
あと、意識的にレッスン時間外も頭のなかで日本語から英語に変換するというのを心がけています。レッスンの時間だけじゃなくて、レッスン時間外にもゆるくレッスンを広げていくイメージですね。

Q.身の回りのものを日本語から英語に変換していく…ということですか?

青野さん:そうですね。例えば、家で子どもに「服を着なさいよ」と話しかけながら、「服を着るって何ていうんだろう…? wear? put?」と考えてみるんです。
僕の目標は英語のミーティングでちゃんと意見を交わすことだったので、ポンポンと英語を口に出す反射神経を身につけることが最優先でした。なので、”とりあえず英語を口に出せる”ようになるために、日常的に日本語から英語に変換するトレーニングを続けていました。

”かっこよくありたい欲”の優先順位を下げる

Q. 大人の英語学習者の中には、恥をかくことへの抵抗がある方も多いかと思います。青野さんは英語を話していて「間違ったら恥ずかしい」と感じられることはありますか?

青野さん:若い頃はかっこよくありたいという気持ちもありましたが、今はあまりないですね…相手に質問されても、「もう一回もう一回」って言えますから(笑)
たしかにアメリカ拠点のメンバーと話すときに「トップなのに英語が苦手だと思われたくない」といったような気持ちは少しありました。しかし最近はとりあえず通じることを第一目標にしていますね。
というのも、会議は意思決定の場だからです。1時間なんなりで相手がどんな方針かを握って、何かしら決断をしないといけない。ここに全神経を集中させると自分がかっこよくあることの優先順位って自然に下がるんですよ。会議で結論出したいっていう欲がめっちゃ強かったら、相対的にかっこよくありたい欲は下がるんで、諦められるんです。

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サンフランシスコの拠点メンバーと英語で話す青野さん。
笑顔を見せながら自信を持ってやりとりをされています

モチベーションは「落ちるのが怖い」でいい。レッスンで学びの貯金を楽しむ

Q.今回のチャレンジでは苦手な英語と向き合わざるをえない状況だったと思うのですが、続けるのが辛いと感じた時期はありましたか?また、その中でも自分を奮い立たせたものは何だったのでしょうか?

青野さん:はじめて1カ月くらいの頃はレッスン中に思うように英語が口から出てこないことも多く、正直「えらい企画を引き受けちゃったな…」と感じたこともありましたね。ただ、僕は自分たちがやっているソフトウェア事業を、絶対にグローバル化したいんです。ここだけは理由なきこだわりです。だからこそ、自分の英語力不足が障壁になってグローバル化できないのなら、何としてでもやらなきゃいけないという想いは常にありました。

Q. そうした強い想いが特になく、「急に仕事で必要になった」と困っているビジネスパーソンがモチベーションを保つには、どのように考えればいいと思われますか?

青野さん:“今、ちょっと上達した自分”を失わないために頑張るのがいいと思いますね。レッスンの中で「ちょっとは上がってるかな?」っていう実感があると、落ちるのが怖くなってくる。僕もレアジョブ英会話のカウンセラーの方に「人間は、48時間たったら忘れてしまう」と教えてもらったので、日数が空いてしまうと「ヤバイ!」と思ってレッスンを受けていました(笑)

あとは、やはり自分の学びの歴史が徐々に増えていくのを楽しめるといいですよね。例えば少し前に医療の話題でvulnerabilityという単語がでてきたんです。これは「脆弱性」という意味で、コンピューター用語としても大事なので「絶対どっかで使えるわ」と思って。そういう単語が少しずつ自分の中に貯金のようにたまっていくことを面白がるといいと思います。
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レッスンで言えなかった単語や表現は”今日の学び”としてサイボウズのクラウドサービス「kintone」でメモに残すようにしていたそうです

Q.記事を読んでいる人の中には、英語を習得したいけれどなかなかうまくいかないという方も多いと思います。今回の経験を踏まえて、そういった方へのアドバイスをいただけますか?

青野さん:自分にとって、1日数十分だけでも自分で英語を話す、発話するというのは本当に得難い体験でした。先ほども言った通り、その日トレーニングしたことをすぐ次の日にレッスンで発表できれば自然と伸びを実感できますし、続けるモチベーションにもなると思います。あとは…やはり僕みたいに適当な英語でもいいやと一度割り切ってしまえば、きっと英語学習も楽しみながら取り組めると思います。

本日はどうもありがとうございました!そしてチャレンジ本当にお疲れさまでした!

おわりに

ご自身の目標達成のために最も効率の良い方法を追求しながらも、日々の小さな努力の積み重ねを楽しんでいた青野さん。「これからもレッスンは続けますよ」と達成感に満ちた笑顔で話してくれました。

さっそく青野さんのお話から、私たちでも実践できる”ちょいデキ”な学習方法をまとめてみましょう。

(1)”前回言えなかったことが言えるサイクル”を短いスパンで回す
(2)ちょうどよく脳が”いじめられる”学習法を納得して選ぶ
(3)レッスン時間外にもゆるーく英語学習の時間を広げる
(4)”かっこよくありたい欲”の優先順位を下げる
(5)モチベーションは「落ちるのが怖い」でいい。レッスンで学びの貯金を楽しむ

みなさんも”できない自分”に悩みすぎることなく少し力を抜いて、ぜひ青野さんの”ちょいデキ”学習法を参考にしてみてはいかがでしょうか?きっと悩み続ける英語学習を脱して、目標にぐっと近づいた自分と出会えるはずですよ。

今回のチャレンジで青野さんの英語がどれだけ上達したのか、詳しいビフォーアフターの様子は、ぜひサイボウズ式の記事でご覧下さい!

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