「仮定法」「不定詞」「不可算名詞」など、日本の学校教育ではいろいろな文法の決まりを覚え、少しでも違えば「誤り」とされてきました。しかし、ネイティブスピーカーたちの普段の会話を聞いていると、必ずしもその文法のとおりに話しているわけではなさそうです。
今回は、普段の会話をもっとカンタンに楽しめるよう、会話では無視してしまってもかまわない英文法を紹介します。
仮定法を会話で使いこなそう
普段の会話では複雑な文法項目は簡略化される傾向があり、例えば以下のように話すことができます。
▼現在できないことを話す(仮定法過去)
(もし私が金持ちだったら、世界中を旅行するだろう)
これは、「仮定法過去」と呼ばれる、「現在の事実に反することを述べる文」で、「If+主語+動詞の過去形, 主語+助動詞+動詞の原形」という文法事項とともに「主語の後のbe動詞は were を使う」という決まりで習ったことがあると思います。
しかし、普段I には過去形 was を使うのに、仮定法のときだけ were とするのは面倒。そこで、普段の会話ではこんなふうに話すことができます。
▼過去になかったことを話す(仮定法過去完了)
(もし私が来なかったら、何が起こっていただろう?)
これは「仮定法過去完了」という、「過去の事実に反すること」を述べるもの。「If+主語+過去完了, 主語+助動詞+have+動詞の過去分詞」という、とても複雑に見える文です。ですが会話では、Ifの後の過去完了は過去形でも大丈夫です。
また、If ~, what …? は What if と省略することができます。
例外を生かしてラクに話そう
海外ドラマの会話や英語の歌の歌詞を聞いていて、「習った英語と違う」と思ったことはないでしょうか。口語の世界には、いろいろな例外があるのです。
▼to不定詞は不要
(私は彼に会いに行きます)
動詞の後に動詞を続けるときはto不定詞にする。というのが英語の決まり。でも、go+seeの場合、例外的にこんな言い方をすることができます。
これは文法的に間違っているというわけではなく、 go と come だけは習慣的に、 go get it(それを取りに行く)、come visit me(私を訪ねてきて)のような言い方をすることができます。このほか、go and see と and でつなぐこともあります。
▼「数えられない名詞」にも”s”がつく
(ビールを2杯もらえますか?)
beer、coffee、tea のような液体は「不可算名詞=数えられない名詞」なので、a glass of ~(コップ1杯の~)、two glasses of ~(コップ2杯の~)のように数えると学校では習いましたが、実際の会話では、beers、coffees、teas もOKです。
なお、fish(魚)やsheep(ヒツジ)のような名詞は単複同形で、fishes、sheeps とは言わない、と学校では習うのですが、実際には「いろいろな種類」を指すときには s/es をつけて There are a lot of fishes in the river.(この川にはたくさんの<種類の>魚がいる)のように表現します。
普段の会話では、学校で習った文法を「必ずその決まりのとおりに話さなければいけない」というわけではありません。実際の会話の中でどのような言い方が使われているか普段から意識していると、いろいろな省略や例外に出会うことがあります。
正しい文法を意識しすぎて話せなくなるのではなく、まずはできるだけ多くの生の英語にふれて、もっと気楽に会話を楽しみましょう!
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