ビジネスや日常で突然英語の翻訳が必要になったとき、どうしていますか?普段あまり英文を読んだり書いたりする機会のない方は、ちょっと困ってしまいますよね。そんな時のために、翻訳会社を利用する場合、翻訳アプリを使う場合、自力で翻訳する場合の3つの方法とオススメの会社やアプリをご紹介します。
英語の翻訳には和英翻訳と英和翻訳の場合がありますが、この記事では特に和英翻訳にフォーカスして解説していきます。
一番手っ取り早いのは翻訳会社を利用する方法
「忙しくて翻訳する時間がない」「日本語から英語に翻訳するなんて絶対無理」「専門的な内容のものを翻訳したい」というような場合、一番早くて確実なのが翻訳会社に依頼する方法です。
内容が専門的なものになればなるほど文字単価が上がり、コストもかかりますが、特にビジネス文書や公的文書で、ちょっとでも翻訳間違いがあれば問題になるような場合、例え自力で翻訳したとしても、必ず専門家によるプルーフリード(原文と翻訳文を照らし合わせて、訳漏れや誤訳がないかを最終的にチェックすること)やネイティブチェックも入れてもらう必要があります。法的文書などそれこそ一つの単語で契約が不利になる可能性もある場合は、翻訳自体を相手国と日本両方の弁護士を擁している弁護士事務所に依頼することも考慮に入れるといいでしょう。
本当にたくさんの翻訳会社がありますが、代表的な翻訳会社をいくつかご紹介します。
・株式会社翻訳センター
https://www.honyakuctr.com/
国内最大、世界の語学サービス会社ランキングアジア第一位の翻訳会社。通訳・翻訳者養成校老舗大手のISSの関連会社で質の高い翻訳が期待できます。
・クリムゾン インタラクティブ ジャパン
https://www.crimsonjapan.co.jp/
博士号取得者による専門翻訳が特徴で、医薬の研究開発、治験、審査申請文書、学術論文を特に得意としている会社。国際規格ISO17100:2015を取得しているので、高いクオリティの翻訳が可能です。世界各国にいる翻訳者を使うことで急ぐ案件もリレー翻訳が可能です。
・Gengo
https://gengo.com/ja/
とにかく早く安く翻訳を依頼したい人向け。オンラインでファイルがアップロードでき、24時間いつでも翻訳依頼が可能です。アップロードして20分以内に翻訳が開始されるので、平均数時間で納品されるようです。ちょっとしたブログや一般ビジネス文書の翻訳などにも気軽に使えます。
・株式会社ケースクエア
https://www.t-transjp.com/
特に技術翻訳を専門とし、多言語翻訳を展開する会社が多い中、英語に特化。正式発注に不安な方は無料で文章の一部を翻訳し、クオリティを確かめてから発注できるサービスを行っています。
・エディテージ
https://www.editage.jp/
英語のみ、学術論文に特化した翻訳会社です。英文で海外ジャーナルに寄稿予定の研究者の利用が中心ですが、日本語の論文を英文に訳して参考文献や裏付けとして公的機関に提出予定の企業、日本語で書いた論文を英文に訳す必要がある学生・社会人なども利用できそうです。とりあえず和英翻訳のレベルからジャーナルでの査読・編集経験を持つ構成者が内容まで踏み込んで行うレベルまで3つの料金体系があります。
完璧な翻訳ではなくても良いなら翻訳アプリを利用
「お金はかけたくないけど、全て自力で翻訳するのは難しい」という場合は、翻訳アプリを使ってみましょう。文章を入れれば一瞬で英文にしてくれるので便利なのですが、やはり機械翻訳はどうしても誤訳があったり、おかしな文章になってしまいますので、必ず自分で原文と読み比べてチェック・修正する必要があります。
「そもそもその機械翻訳が正しいものかわからない」という方は、クラウドソーシング上でバイリンガルの方に安く修正を頼める場合もありますし、翻訳会社でも修正だけなら比較的安価でできる会社もあります。機械翻訳だけに頼るのは、とにかくなんとか意味が相手に通じればいい程度の場合であって、より正しい文章・意味が通じるものにするのは、必ずチェックと修正が必要だということを覚えておきましょう。
それでは代表的な翻訳アプリをご紹介します。使い比べてみて、一番自分の目的に合っているもの、使いやすいものを利用するといいですね。機械翻訳なので、翻訳の精度はどこもあまり変わらなさそうです。できるだけ原文を平易でわかりやすい文にしてから翻訳をするのが、誤訳や意味のわからない文章に抽出されるのを防ぐポイントです。
・グーグル翻訳
https://translate.google.com
言わずと知れた有名アプリ。瞬時に英文に変換してくれますが、一方誤訳や意味不明な文章も生成されることも多く、チェックと修正は欠かせません。また、携帯アプリでは、カメラを使って文書にかざすだけでリアルタイムに翻訳してくれるので、外国人と一緒にいる時その場ですぐ何かを翻訳して読んでもらいたい時などに便利です。
・ウェブリオ翻訳
https://translate.weblio.jp/
使い方はグーグル翻訳と同じですが、精度はさらに下がり、英文自体の意味不明であることもあり、文法間違いも多々あります。ただ、便利なのは、「原文から英単語を抽出」というボタンをクリックすると、文章中の日本語と英語のリストが出てくるところ。単語一つ一つ調べる代わりに、文章全体を翻訳させて、まとめて単語を見てみる、という使い方が良さそうです。
・エキサイト翻訳
https://www.excite.co.jp/world/english/
ウェブリオより精度が高いことが多い印象です。また理学、農林水産、スポーツなど専門分野をクリック一つで選ぶことで、より正確に翻訳ができます。
自力で翻訳するには辞書を上手に使おう
翻訳会社やアプリを使わずに、全ての文章を自力で翻訳する場合、オンラインの辞書を活用しましょう。紙の辞書の方が使いやすいという方もいらっしゃると思いますが、オンライン辞書の良さはスピードと手軽さ、常に新しい情報が更新されているという点です。
また、単語を調べるという機能だけではなく、文法解説やライティング方法など英語学習に役立つページや国語辞典なども一緒のサイトで見られるものもあり、大変便利です。
自力の翻訳には「英英辞書」がおすすめ
日英翻訳には英英辞典の活用も必須です。というのは、和英辞書だけでは、原文のニュアンスに合った単語や表現なのかの判断が難しい時があるからです。また、和英辞書で引いた単語を英英辞典で検索すると、その単語を使った表現と例文が出てくるので、これを翻訳に活用します。英英辞典で見ると、実は元の原文のニュアンスと同じにするには、その単語ではない方がいい場合も。どの英単語や表現を使うべきか、という判断は、やはり英語で書かれた意味と比較するのが確実です。
英英辞典の利用は、最初は苦痛かもしれませんが、英語の勉強にもなって、知らないうちに調べた単語・表現以外の語彙力もついたり、ごく短文であれ英文を読む練習にもなって一石二鳥。ぜひ活用しましょう!
日英翻訳は日本語がわからない相手との文章上のコミュニケーションだけではなく、自身の英語力・英作文力の向上も目的である人には、時間がかかっても自力で翻訳する方法がオススメです。慣れるまでは時間がかかりますが、慣れてくると繰り返し出てくる表現や単語は辞書を引かなくても書けるようになりますので時間も短縮され、楽しくなってきますよ。
オンラインで使える無料のオススメ辞書
・ウェブリオ英和辞典・和英辞典
https://ejje.weblio.jp/
単語を手軽に調べることができるサイトです。例文も豊富で、類語辞典や技術用語にも対応しています。まずはこれで調べて、さらに英英辞典で確認するのがオススメです。
・Oxford Dictionaries
https://en.oxforddictionaries.com/
「オックスフォード英英辞典」のオンライン版です。音声もあり、発音や類語も確認できます。例文が豊富で、サイト自体も非常に使いやすくなっています。イギリス英語ですが、下向きの矢印をクリックすると米語辞書に変わるので、特に学校で習う英語が米語を基本としている日本人には便利です。
さすがの情報量で、辞書としての利用以外に、文法解説ページや項目別単語一覧、その年に流行った単語、ライティング講座など英語学習に役立つ情報が盛りだくさんです。
・三省堂ウェブディクショナリー
https://www.sanseido.biz/
和英辞書としては三省堂か研究社の辞書を使っている方が多いと思いますが、無料で使えるのはデイリーコンサイス英和辞典、国語辞典、和英辞典の3つ。有料会員になると、グランドコンサイス、ウィズダムなどの他の英和辞典や、研究社の新英和大辞典、コリンズコウビルド英英辞典、英英和辞典も使えます。一つのサイトでたくさんの辞書を使えるのが特徴です。
辞書を利用する上でのポイント
・例文を活用しよう
辞書で単語を調べたら、次にその単語が使われている例文を見てみます。原文と似た文章があれば、使用単語を少し変えてそれをそのまま使えば間違いがありません。また、例文を見ることで、原文のニュアンスとの乖離も避けることができます。「この単語とはちょっと違うかも」という場合は、類語を調べてそちらの例文を参考にしましょう。
・類語辞典を利用して単語の重複を避けよう
日本語でも同じ単語や表現が続くと単調で幼稚な文章になりますよね。英語も同じです。同じ表現を繰り返し使わないといけないような文書の時は、類語辞典を使って、別の単語を探し、単語の繰り返しを避けるのが基本です。単語によって微妙に意味が異なるものもあるので、使いたい単語が見つかったら、それをさらに英和辞典及び英英辞典で調べることをお忘れなく。
時間のある時に読んでみよう!日英翻訳に役立つ本
・「ネイティブが教える日英翻訳テクニック-直訳じゃダメなワケ-」(ケビン・モリセイ著)
自然でわかりやすい英語に翻訳するためのテクニックを解説した本です。具体例が豊富で読み物としても読みやすく、英語学習に役立ちます。和英翻訳をする機会の多い方、「この英文じゃどうしてダメなんだろう?」という疑問のある方はぜひ一読を!
・「英語ライティングルールブック第3版」(デイビッド・セイン著)
日本人が苦手な語法や類義語の使い分け、カンマやコロンなどの正しい使い方などしっかりとした英文を書きたい方には必読書です。米語と英語の違いについても述べられています。2019年2月に改訂版が出版され、用語と例文の改訂と業界別用語、社内業務別用語、数字・単語・句読点リストのビジネスで使う3つの最新用語リストが追加になりました。日本語だと同じ意味になってしまう単語のニュアンスの違いも解説されていて、より英語的な文章を書きたい時に参考になります。
まとめ
いかがでしたか?専門的な翻訳が必要な場合、特に契約書や公的な書類など法律やビジネスに関わることは翻訳会社を活用した方がいい、むしろしなくてはいけない場合もありますが、そこまで厳密な翻訳を必要としない場合はぜひ自力で翻訳してみてください。
最初は時間がかかるかもしれませんが、自分に合う方法が見つかれば、きっと2回、3回と回数を重ねるにつれ、楽になってくるはずです。英文は書けば書くほど上達し、英語的な考え方の理解が深まります。ご紹介した方法を試して、好みのやり方を見つけてくださいね。
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