みなさま、英語のスピーキングテストを受けたことがありますか?
グローバル化の中で、英語のスピーキング力を求められることが増えています。TOEIC Speaking & WritingやTOEFLなど、多くのテストにも「スピーキング」のパートがあります。英会話が苦手な私たち日本人にとって、大きなハードルですよね。
今回は、初心者の方がはじめてのスピーキングテストに臨むまでに、どうやって対策するかをまとめてみました。
スピーキングテストにはどんな問題が出る?
そもそも、英語のスピーキングテストではどんな問題が出るのでしょうか?
結論からいうと、「あなたの意見を聴かせてください!」パターンと、「要約」パターンに分かれるかと思います。(ちなみに、TOEICやTOEFLでは、パソコンに声を吹き込むので、人間と話す必要はありません)
1.スピーキングテストでは、「あなたの意見をきかせて」と問われる
あなたの意見をきかせてください! という問題は、多くのテストで出てきます。例えば…
What is the most important animal in your country? Include specific reasons in your response.
(あなたの国でいちばん大事な動物はなんですか? 具体的な理由を含めて答えてください。)
準備時間は15秒(!)、回答時間は45秒
考えたこともないですよね。私も最初はほんとうに面食らいました。いちばん大事ってどういうこと? 大事の定義は? この質問をする意図は? 具体的な理由って何?
頭がぐるぐるします。しかも準備時間が15秒しかない! 日本語でも答えられません。
2.問題形式はリスニング+スピーキング
TOEIC Speaking & WritingにもTOEFLにも、リスニングとスピーキングの合体した問題があります。
TOEICなら、例えば、
「入口のエレベーターが急な工事で使えなくなっちゃったんだ。困ったなあ。今日は得意先のジョンさんが来るのに。階段を使ってもらうように頼むしかないかぁ」
というような会話を聴きます。
その後に、ジョンさんがやってきて、「あれ、エレベーター使えないみたいだけど、どうやって三階まで行けばいいの?」と質問してくる。あなたは受付の人として、事情を説明します。
TOEFLなら、大学の講義を受けます。最近私が見たのは、
「植物の数が減るのには2種類の理由がある。1つは自然淘汰で、もうひとつは気象の問題で~」という3分くらいの講義を聴いた後で、「講義の内容をかんたんに説明してください」。
こんな問題がTOEFLの特徴です。
どちらも、日本語でも結構むずかしいですよね。対策しようにも、どこから手を付けたらいいのでしょうか?
スピーキングテストは「書きこむ・吹きこむ・聴きこむ」で対策!
私はスピーキングの対策には「書きこむ・吹きこむ・聴きこむ」の3ステップがあると思っています。いきなり話すのではなく、段階を踏んで練習していくのです。
1.まずはパソコンで原稿を書いてみよう
いきなり話せ! と言われたって、心の準備が出来ていません。使える表現も少ないはず。まずは、パソコンで原稿を書いてみましょう。
英語のスピーキングテストは、教養を測るものではありません。「具体的な理由を元に述べよ」と言われると、まじめな日本人はむずかしく考えすぎてしまいます。
でも、準備の時間は15秒しかありません。テストを作っている人は、「真実」を話してほしいとは思っていないのです。口から出まかせで大丈夫!ただし、日本人にとっては「口から出まかせ」を口から出すのがむずかしい。だから、まずは書き出すのです。
話すよりは書く方がまだ慣れています。嘘でもなんでもいい、とにかく書きましょう。
2.自分の声をスピーカーに録音!
書くのに慣れてきたら、いよいよ話す練習です。書いた内容を暗記して、スマホに向かって話しかけます。この時、必ず録音しましょう。
自分の声が録音されている! という緊張感で、勉強の効率がもっと良くなります。テストで決められた回答時間をオーバーしても大丈夫です。とにかくしゃべって下さい。私たちは話すことにあまりにも慣れていません。飽きるまで吹き込みましょう。
3.自分の声を聴きまくる
はい、ここからが苦行です。録音した声を聴きまくりましょう! 録音した自分の声って、どうして気持ち悪く感じるんでしょうか…。理由はわかりませんが、とにかく自分の声を聴くと恥ずかしくなるものですよね。
しかし、ここで自分の声を聴いて検証しないと、スピーキングは上達しません。「聴きとれる発音か?」「声は小さすぎないか?」しっかりチェックしましょう。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはちょっと違うかもしれませんが、だんだん自分の声にも慣れてきます。いや、慣れるまで聴きましょう。
この3ステップを嫌になるまで繰り返していくと、気づけば英語が口から出せるようになっていきます。そうなってから、制限時間などを気にした本番形式の練習をすればよいのです。
スピーキングテスト対策用にオンライン英会話でコーチを探そう
スピーキングテストの対策は、正直に言うと1人ではやりづらいです。私も、普通の英語は独学で話せるようになりましたが、テスト対策だけは無理でした。どうしてもコーチがほしいところです。
自分では気づきにくい「変な表現」を直してもらえる
英語には、その組み合わせはおかしいよ! という表現が多々あります。例えば、こんな英語を使っていませんか?
The rain is strong.(雨が強い)
I’m strong at drinking.(酒に強い)
I’m strong in mathematics.(数学に強い)
日本語ではなんでも「強い」で表わせますが、これは相当おかしな英語です。雨が強いはheavy, 酒に強いはcan drink a lot, 数学に強いはgood in mathematics。
英語では全て違う言い方をします。
英語らしい組み合わせは、私たちにはむずかしいもの。いちいち調べていたら永遠にスピーキングの練習までたどり着けません。先生についてもらって、直してもらう方が手っ取り早いのです。
発音のチェックは一人ではできない
発音も、自分だけでは直しにくいです。LとRの区別だったり、アクセントだったり、そもそも自分がわかっていないものはどれだけ聴きこんでもわかりません。コミュニケーションの中では、多少発音がおかしくても大丈夫。でも、減点方式のテストでは致命的です。
おかしな発音をチェックしてもらうためには、どうしてもコーチが必要になります。オンライン英会話を使えば、減点されない英語が話せるようになるのです。
その場でフィードバックがもらえる!
英語の勉強でいちばんむずかしいのは継続すること。想像してみて下さい。「書きこむ」・「吹きこむ」だけでも、一問につき2時間くらいかかります。本当は「聴きこむ」が大事なのですが、疲れてしまってやる気が起きなくなりませんか?
そう、1人ではモチベーションが続かないのです。
先生がマンツーマンでついてくれれば、嫌でもモチベーションが続きます。「人」が聴いているからです。上手く言えなければ恥ずかしいし、褒められればうれしい。フィードバックをその場でもらえることで、どれだけ勉強がはかどるでしょうか。
もちろん、独学で挑戦するのもよいことです。でも、もし上手くいかなかったら、誰かに頼ってみるのも有効だと私は思います。
まとめ
四技能の能力が注目される中、スピーキングテストはますます大事になってくるでしょう。学生時代に訓練を受けているリーディングに比べると、スピーキングは全く未知の領域です。途方に暮れてしまうこともあると思います。
ですが、しっかり対策をすれば、絶対に点数は取れるのです。私のようなほとんど日本から出ていない人間でもなんとかなっているのですから、みなさまでも必ずできるはず!効率の良い勉強法で、スピーキングテストを乗り越えましょう!
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