「言いたいことはあるのに適切な英語が出てこない…」
英会話を学ぶ人なら、誰もが言葉にならないもどかしさ、相手の気遣いや微妙な沈黙の気まずさを経験したことがあるのではないでしょうか?
そんな体験を繰り返しながら誰もが上達していくわけですが、少しでも近道をするのなら「言い換え力」を意識するのがおすすめです。頭に思い浮かんだ日本語をダイレクトに英語にしようとするのではなく、できるだけ簡単な表現に変換して伝える。これさえできれば、ぐっと英会話への苦手意識がなくなるはず。
「言い換え力」を鍛えるにはとにかく実践が大切。そこで今回は、日本語で発想するとうまく言えない表現を例に取り上げ、オンライン英会話で「言い換え力」を身につけるためのレシピをいくつかご紹介します。
頭を柔らかくして言い換え力を鍛えよう!
「あれ、コレって英語でどう言えばいいんだろう?」と言葉に詰まってしまい、会話が途切れてしまう。実は、英語が思ったようにスラスラと出てこない人によくありがちなのが、日本語をそのまま直訳しようとしてしまうこと。
たとえば、レッスン冒頭で講師に「間違いを指摘してほしい」と伝えようとして、間違いは“mistake”だな、指摘は……えーっと、何だっけ?分からない!となってしまうパターンです。
レシピ【1】単語が分からなければ説明する
特定の単語が出てこない……そんなときには、辞書を引いて調べるのもひとつの手です。しかし、毎回そればかりでは瞬発力は身についていきません。実際の英会話では、いちいち辞書を引くことはできませんし、何よりも即座に言葉を発して相手に伝える力が求められます。
初めての講師とのレッスンでは、まず冒頭でお互いに自己紹介することから始まります。たとえば、「出版社で働いている」というときに、“出版社”(=a publishing company)という単語が出てこなかったとしましょう。
もちろん“I work for a publishing company.”とスラスラと言えるのが理想です。でも、分からなかった場合には、文章を使って説明することでうまく切り抜けられる場面も多いのです。たとえば、出版社=本を売っていると考え、“My company sells books.(私の会社は本を売っている。)”と言えば、中学生レベルの簡単な表現で伝えることができます。
別の例として、好きな食べ物や動物の話をする場面を思い浮かべてください。もし「スイカ」「キリン」という英単語が咄嗟に出てこなかった場合、みなさんはどのように伝えますか?
■スイカ=watermelon
→It is like a soccer ball and the color is green.
(それはサッカーボールみたいで、色は緑です。)
■キリン=giraffe
→It has a very long neck. It lives in Africa. It eats leaves.
(それはとても長い首で、アフリカに住んでいて、葉っぱを食べる。)
まるでクイズのように、講師にヒントを出していくイメージです。そうすることで、講師は“So you are saying〜?”“So you mean〜?”(あなたが言っているのは〜?)と推測してくれます。
単語が出ないからといって沈黙してしまうのではなく、説明して伝えるという癖を身につけることは、会話をスムーズに進めていく上でとても大切です。
レシピ【2】単語を別の表現にしてみる
先ほどの「間違いを指摘してほしい」という文章を例に考えてみましょう。日本語にある“指摘”という単語にとらわれすぎて、これに相当する英単語を探そうとすると深みにはまってしまいます。
「指摘する」は“point out”で表現できますが、即座に単語が出てこない場合には、何か別の表現で言い換えてみましょう。指摘してほしい=言ってほしいと同じことですよね。たとえば“let me know”(私に知らせる)や“tell me”(私に教える)という表現を使って、“Please let me know my mistakes.”“Please tell me when I make a mistake.”と伝えることができるのです。
日本語から発想してもOK!熟語を分解する
そもそも英語を話すためには、日本語で考えずに直接英語が出てくるようになければいけない。そんな声もありますが、物事には段階があり、いきなり英語が出てくるようにはなりません。会話に慣れるためには日本語から発想をしてもOK!頭に漢字が浮かんでも、料理次第でスムーズに英語化できます。
レシピ【3】漢字の固まりは文章にする
オンライン英会話では、自分の仕事や業務内容について講師から質問されることも多いでしょう。日本語には、漢字の固まりで表現する言い方がたくさんあります。特にビジネスでは、「就職/転職活動」「開始時間」「現状分析」「経営悪化」など、まるで四字熟語のような表現を使う場面は日常茶飯事かと思います。みなさんなら、英語でどのように伝えますか?
■就職活動
「就職活動」には“job hunting”という英単語が相当します。しかし、ちょっと発想を転換すれば、この単語を知らなかったとしても相手に伝えることはできるのです。
・私は就職活動をしています。=私は仕事を探している
→I’m looking for a job.
■転職活動
「転職活動」は“I’m looking for a job.”という表現を応用するだけで簡単に言い表すことができます。
・私は転職活動をしています。=私は新しい仕事を探している
→I’m looking for a new job.
■開始時間
「開始時間」を辞書で引くと、“beginning time” “starting time”と出てきます。しかし、これらの直訳的表現は、実際の会話においては不自然となってしまうことが多いのです。
・会議の開始時間を教えてください。=何時に会議が始まるかを教えてほしい
→Could you tell me what time the meeting will start?
■現状分析
「現状分析」は直訳すると、現状(=“present/current state”)+分析(=“analysis”)=“present/current state analysis”となり、“present/current data analysis”とも言われます。
頭の中で「現状分析」をひと固まりの単語として考えてしまい、それに対する単語を探してしまうと深みにはまってしまいます。要素に分けて考えれば、単語と単語の関係性が見えてきます。
・徹底的な現状分析が求められます。=現状を分析する
→I am required to analyze the present/current situation.
→It is necessary for me to analyze the present/current situation.
■経営悪化
「経営悪化」は“deterioration of management”となりますが、これも直訳すぎて不自然な言い回しのひとつです。「悪化」という単語に対して“deteriorate(悪化する)”という動詞の名詞形を使っています。
こんな難しい単語を使わずとも、文章全体における本質的な意味を捉えることで、中学生レベルの英語で表現することができるのです。
・会社の経営悪化の原因は分かりません。=悪い状態にある
→I don’t know the reason why my company is in a bad situation.
このように、漢字の固まりは、基本的な単語や文法を使って十分表現することができるのです。
おわりに
英会話における瞬発力を上げるためには“直訳グセ”から脱却し、自分の知っている言葉で伝える練習を繰り返すことが大切です。
最初は自分の言いたい内容が、そのままダイレクトに表現できずにもどかしさを感じるかもしれません。しかし、中学生レベルの簡単な単語や文法だけでも、相手に伝えるという目的は十分達成できるのです。相手に通じた・伝えられたという喜びの経験の積み重ねは、英語学習においてとても大きなモチベーションにもなります。みなさんも講師との会話を楽しみながら、言い換え力を磨いて行ってくださいね!
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