英会話スクールや参考書など、英語学習の方法はいろいろとありますが、中でもおすすめなのはスマートフォンのアプリです。どこでも手軽に取り組むことができ、日常的に学習を進められます。しかし、いざ始めようと思っても種類が多すぎてどれにすればいいかと迷ってしまう人もいるでしょう。そこで、今回の記事ではそんな悩みを抱える人のためにおすすめのアプリをご紹介します。アプリの選び方や学習方法についてもまとめているので、ぜひ参考になさってみてください。
英語の基礎を学びたい人におすすめの英語アプリ3選
まず、基礎から学び直したいという人におすすめの英語アプリを3つご紹介します。それぞれ、初心者でも取り組みやすい内容になっています。「何から始めればいいのか…」と途方に暮れている人はまずここから踏み出してみましょう。
【人気の英語学習アプリ】スタディサプリENGLISH
人気学習アプリのスタディサプリENGLISHでは、1つのレッスンでリスニング、スピーキング、文法、単語、とさまざまな角度からアプローチができ、英語力の総合的な底上げが期待できます。リスニングのスピードを変えられるなど、レベルを調整できるので初心者から上級者まで効率的な学習ができるでしょう。特筆すべきはその「継続のしやすさ」です。学習を進めていくと、徐々に自分に合ったレッスンの提案をアプリがしてくれるようになります。難易度が高すぎてやる気が削がれる、という事態が起こりにくい仕様になっていますので、自分のペースで学習を進めていけるでしょう。
【文法】０から超わかる英文法
名前の通り、文法に特化したアプリです。さまざまな文法事項について、イラストや例文を使ってわかりやすく解説しています。英語を頭で理解するだけでなく、感覚で捉えられるようになるような仕掛けがたくさんあるので、まったく英語がわからない、という状態の人でも取り組みやすいアプリです。アメリカ人とカナダ人のネイティブスピーカーが監修しており、より詳しく実践的な学習ができます。ネイティブならではの視点や感覚で基礎から発展まで解説してくれているので、すでにある程度知識がある人でも、新たな発見があることでしょう。
【オールインワンで学べる】英語 レシピ
英語レシピは、日本マーケティングリサーチ機構が2021年に実施した調査で「英語アプリユーザー満足度」及び「継続しやすい英語学習アプリ」でNo.1を獲得したアプリです。英語学習に必要な要素がすべて詰まったオールインワン型のアプリで、試験対策から日常英会話、ビジネス英語などさまざまなニーズに対応できます。日々の学習をAIが分析し、ユーザーひとりひとりに合ったカリキュラムを自動作成してくれるので、焦らずマイペースに学習ができるでしょう。それだけでなく、講師とのオンライン英語レッスンができるのも英語レシピの特徴です。自分で学習したことを実践で使う機会があるので、より効果的な学習が期待できます。
TOEIC・英検の対策をしたい人におすすめのアプリ3選
TOEICや英検を受ける人も、アプリを使えばスキマ時間に効率的な学習ができます。英語試験はそれぞれ傾向があるので、それに合わせた対策が必要です。下記のおすすめアプリを使って基礎的な英語力の向上をしつつ、それぞれの試験に合わせた学習をしていきましょう。
【単語に特化】mikan
mikanは単語学習に特化したアプリで、TOEICも英検もカバーしてくれています。それだけでなく、大学受験やビジネス英会話など多様なコースがあるので、ひとつの試験を終えた後も長く使えるアプリです。その搭載語数はなんと55,000語以上。その中から自分が選んだコースに合わせ問題が出題され、30秒で10単語のペースで学習をしていきます。サクサクとテンポよく学習が進められるので、通勤や通学のスキマ時間を有効活用できるでしょう。忙しいビジネスパーソンでも少しの時間があれば学習できるので、継続しやすいのではないでしょうか。また、ネイティブの音声を聞くこともできるのでリスニング力も鍛えられます。
【TOEIC】スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策
最初にご紹介したスタディサプリのシリーズでは、TOEICに特化したアプリもあります。2～5分の短い動画で、文法事項や覚えておくべき英単語などを学んでいけます。演習問題は公式問題集を作成しているスタッフが厳選した問題を集めているので、より実際のテストに近い問題に取り組むことが可能です。また学習時間や回数を記録してくれるので、自分の頑張りが見える化されてモチベーションが維持しやすい点もうれしいポイントです。パーソナルコーチングプランでは、自身の課題と効果的な学習方法を担当コーチがチャットで伝えてくれるので、毎日の学習がより充実したものになるはずです。
【英検】英検公式 – スタディギア for EIKEN
英検を受けるなら、スタディギアfor EIKENがおすすめです。日本英語検定協会が提供する公式アプリで、英検5級～準1級に対応しています。単語や文法の学習だけでなく過去問や実戦形式の問題も解くことができるのが特徴です。パソコンやタブレットでも利用できるので、スキマ時間にちょっと勉強したいときも、しっかり机に向かって勉強したいときも両方使えます。ちなみに、パソコン版ではライティングや二次試験対策もできます。学習の進捗状況に応じて次に学習すべきコンテンツを提案してくれるので、自分のペースで効率的に勉強していけます。利用者は英検合格率が約20％アップしたというデータもあり、多くの受検者の学習をサポートしているアプリです。
英会話におすすめのアプリ3選
続いて、英会話のスキルを伸ばしたい人におすすめのアプリをご紹介します。これらのアプリは単語や文法など学べることはいろいろとありますが、その中でもリスニングとスピーキングに特化しているものです。近々海外出張がある、留学に向けて準備したい、など英会話に注力したい人はぜひ参考になさってみてください。
【初心者でも学びやすい】Duolingo
Duolingoは、Appleアプリでダウンロード数が多かったということで年間最優秀アプリを受賞したこともあり、日本のみならず世界中で人気のアプリです。duolingoでは学習を進めていくとポイントが貯まり、ご褒美のアイテムがもらえるようになっています。まるでゲームのように楽しみながら進められるのが人気のポイントです。また、毎日数百万と集まるユーザーの学習データを分析し、それを基にコンテンツがアップデートされています。アプリ内でテストを受けることもできるので、自分のレベルを確認しながら学習を進めていけますよ。
【TEDで学べる】リスニングドリル
リスニングドリルはリスニングに特化したアプリで、英語のドラマや映画、TED、オーディオブックなどを教材に、ネイティブの音声をじっくり聞くことができます。センテンスごとに区切られており、わからない単語があれば調べることもできるので、初心者でも取り組みやすい内容になっています。リスニングの速度が変えられたり、字幕のオンオフができたりと、リスニングの勉強に必要な機能が一通り備わっているのも人気の秘密です。バックグラウンド再生ができるので、通勤や通学の間の「ながら学習」でスキマ時間を有効活用できます。
【ラジオ講座をアプリで】NHKゴガク 語学講座
NHKはラジオ、テレビの両方で語学講座を放送しており、ポータルサイトに行けば番組で学ぶ内容を予習復習できるようになっています。NHKゴガク語学講座はそのポータルサイトが提供する公式アプリで、番組の内容とリンクした学習が可能です。アプリ単体でも学べますが、番組の視聴と組み合わせることでより充実した学習ができるでしょう。英語音声をただ聞くだけではなく、デイリークイズに答えたり知らない単語を検索したりする中で、英会話に必要なスキルが磨かれていきます。ちなみにラジオ講座は放送後1週間、まるまる聞くことができます。初心者向けの番組から上級者向けの番組までいろいろとありますので、自分のペースでステップアップしていけるでしょう。
初めて英語を学ぶ子どもにおすすめのアプリ3選
英語学習アプリの中には、子ども向けのものもあります。近年ではスマートフォンを持つ子どもも増えていますから、うまく導入すればお子さんの学習時間を確保できるでしょう。また、子どもと一緒に取り組めば自身の学びにもなって一石二鳥です。親子で楽しみながら英語学習をしてみてはいかがでしょうか。
【英語の絵本で学ぶ】絵本ナビえいご
絵本ナビえいごは海外の絵本を読めるアプリです。厳選された世界中の絵本を、ネイティブの音声で聞くことができます。また、ネイティブの音声に合わせて発音をするとAIが自動で採点してくれる機能もあり、発音、イントネーション、語勢などを細かく分析してくれるのでスピーキング能力を鍛えることが可能です。AからZまで、26のレベルが設定されており、最終レベルはネイティブの8歳くらいの英語力となっています。子どもの英語学習の最初の一歩としてふさわしいアプリでしょう。
【ゲーム感覚で学べる】楽しい英語 Fun English
Fun Englishはゲーム形式で学習を進めていくアプリです。レッスン別にユニークなゲームがあり、進めていけばリスニング力やスピーキング力、英語読解力などが自然と鍛えられていきます。ゲームとは言いつつ、各レッスンでは文法と新しい単語が紹介されるので、きちんと体系的に英語を学んでいくことができます。無料版と有料版とがありますが、1週間の無料お試し期間ではすべての機能を制限なく使うことが可能です。実際に試して、その使い勝手を確認してからダウンロードしてみてはいかがでしょうか。また、広告なし、オフラインでプレイできるのも、子ども向けアプリとしてはうれしいポイントでしょう。
【総合的な英語学習】ワオっち！イングリッシュスクール！
子どもに英会話を重点的に学ばせたいという人にはこのアプリがおすすめです。「ワオっち！」は子ども向け知育アプリのシリーズで、さまざまな角度から子どもの知的好奇心を刺激して、楽しく学べるアプリとなっています。「イングリッシュスクール！」では挨拶や日常会話などを中心に、英語を話すための基礎を学習していきます。歌と一緒にアルファベットを覚えたり、カルタをしながらボキャブラリーを増やしていったりと、視覚や聴覚も使いながら楽しく勉強を進められるようになっています。ちなみに、ゲームは毎月更新されるので、飽きることなく続けられるでしょう。
英語学習でアプリを使うメリット
英会話スクールやオンラインレッスンなど、アプリ以外にも英語の学習方法はいろいろあります。中には、アプリでの学習に不安を覚える人もいるかもしれません。しかし、アプリでの学習にもメリットはあります。
無料でもしっかり学べる
アプリの中にはダウンロードが有料のものや、より充実した機能を使うために課金が必要なものもありますが、無料アプリもたくさんあります。無料だからといって質が低いということもなく、継続して学習していけばしっかりと英語力アップが期待できるので安心です。また、自分に合うかどうかを気軽に試しやすいのも大きなメリットと言えるでしょう。
スキマ時間を有効に使える
アプリならスマートフォンがあればどこでも勉強できるので、朝起きてすぐ、料理の合間、電車の中、お昼休み、とスキマ時間にコツコツと勉強を積み重ねやすいのがメリットです。まとめて時間を取るのが難しい人でも、ちょっとした時間なら見つけられるのはないでしょうか。英語学習は何より継続が重要です。アプリなら、日々の暮らしの中で思い立ったときすぐに学習ができるので、勉強を続けてやすいですよ。
スマホ1つでできる気軽さがある
アプリはスマートフォンさえあればすぐに始められます。参考書をわざわざ買いに行ったり、契約書を書いたりといった面倒な手続きは一切不要です。ダウンロードさえしてしまえば即座に勉強ができるので、「やりたい！」と思ったときに気軽にスタートできます。せっかく英語学習へのモチベーションが上がっても、始めるのに手間がかかってしまうと勉強を始めるタイミングを逃してしまうこともあります。気軽に始められるアプリなら、熱が冷めないうちに始められるでしょう。
英語学習のアプリの選び方
アプリはいろいろあるので、効率的に学習するには自分に合ったものを選ぶことが大切です。以下で英語学習アプリの選び方について解説していきます。
学びたい内容が学べるか
まずは、自分の目的に合ったアプリなのかどうかを見極めることが重要です。例えば、同じ英語のテストでもTOEICと英検では傾向や対策がまったく異なります。英検を受けるなら英検に特化したアプリを、TOEICならTOEIC用を選ぶべきと言えるでしょう。また、どの技能を伸ばしたいかによっても選ぶべきアプリは変わります。文法、単語、リスニング、リーディング、と自分が学びたいことに応じたアプリを選びましょう。そのためにも、アプリ探しをする前に「自分が学びたいこと」をはっきりさせておくことは大切です。
自分のレベルにあっているか
自分のレベルに合ったものを選ぶのも大事なポイントです。アプリのレベルが低すぎると英語力の伸びが期待できず、高すぎるとつまづいてモチベーションの低下を招いてしまうことがあります。適切なレベルのアプリを選べば、継続して学習しやすいでしょう。レベルを見極めるには、問題を解いてみて7割程度得点できるものがおすすめです。アプリによっては、いろんなレベルに対応していて段階的に難易度を選べるものもあります。
飽きずに継続できそうか
前述の通り、英語学習はなにより継続が重要です。毎日コツコツと勉強していく中で徐々に英語力が身についていきます。そのため、アプリを選ぶときには「続けやすいかどうか」も考慮すべきでしょう。これはレベルというより、性格や勉強のスタイルに合ったものを選ぶのがポイントです。あまりまとまった時間が取れない人は、短時間で取り組めるクイズ形式のもの、飽きっぽい人はゲーム感覚で楽しみながら進められるもの、といったように自分の好みに合わせてやりやすいものを選ぶようにしましょう。ルーティンのひとつとして定着すれば、毎日の学習もそれほど苦ではなくなるはずです。
英語アプリの効果的な使い方
日々勉強しているはずなのに、あまり英語力がついている気がしない…という人はその使い方に問題があるのかもしれません。次ではアプリの学習効果を最大限引き出すためのポイントをご紹介します。
英語のアプリは1つに絞って徹底学習
いろいろな英語アプリを入れていませんか。お試しでいくつか試してみるのはいいですが、複数のアプリで勉強するのはおすすめしません。学習の進み具合がわかりづらくなったり、どれも中途半端になったりしかねないからです。1つに絞り、それを徹底的に利用するようにしましょう。次のアプリに進むのはしっかり最後まで取り組めたとき、あるいは自分のレベルや目的が変わったときで十分です。
アプリを使うタイミングを決めておく
通勤の電車の中、ランチタイム、寝る前の20分などアプリを使うタイミングを事前に決めておきます。その時間になったら絶対にアプリを開く、と自分の中でルールにすることで、自然と学習の時間が確保され日々の勉強が習慣化していくでしょう。アプリでのスキマ時間の学習だけではなく、しっかり机に向かって勉強する時も同じようにして、どのタイミングで何分勉強するというのを決めておくのがおすすめです。大事なことは、なんとなく「勉強してみようかな」と始めるのではなく、計画的にスタートすることです。
目的に合った英語学習アプリがみつかったら
スキマ時間を活用できるアプリは、勉強を習慣づけるよいツールです。目的に合ったアプリが見つかったらぜひ試してみましょう。
アプリを使って英語学習を進めると、会話で使ってみたくなるもの。英会話を気軽に始めたいというひとは、
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