ネイティブの英語を聞いていると、downという単語がよく使われていることに気づくかもしれません。中学英語でも初期に習う単語で、日本語でも「カウントダウン」「イメージダウン」「ダウンする」のように使われますね。
英語では多くの場合、動詞とともに副詞として使われますが、前置詞や形容詞など他の品詞としても使われるため、ネイティブのようにサラッと使いこなすのは難しいかもしれません。
そこで今回は、ネイティブがよく使うdownの英会話表現を厳選します。downを使いこなせるようになれば、英語力もワンランクアップすること間違えなし!この機会にスラングも含めてしっかり身につけましょう!
行為を表すのに使われるdownの英会話フレーズ
すでに述べたようにdownは動詞とともに副詞としてよく使われ、【動詞 + down】の形で表現。downは「高い位置から低い方へ」というイメージで、動詞にプラスすることで動詞の意味を強調したり、元の動詞とは異なる意味になったりします。
ここでは日常の行為を表すのによく使われるdownの英会話フレーズを厳選しました。【動詞 + down】の形で示しますが、行為だけでなく他の意味もあるので併せて覚えておきましょう。
「上 ⇒ 下」のイメージで使われるdown
行為により人や物が高い位置から低い位置へ移動するイメージのdownの英会話フレーズから見ていきます。
fall down
fall(落ちる)+ down ⇒ 落ちる・倒れる・転ぶ・倒壊する・(仕事などで)失敗する
fall downに似た表現にfall offがありますが、とちらも「落ちる」という意味。fall offが「~から落ちる」というニュアンスなのに対して、fall downには「転倒する」「ひっくり返る」というニュアンスが含まれます。
My mother fell down the stairs and hurt her leg. (母は階段から落ちて足を痛めたの)
A lot of trees fell down in the typhoon. (台風でたくさんの木が倒れた)
I fell down and injured myself. (転んでケガをしちゃった)
Many buildings fell down in the earthquake. (地震で多くの建物が倒壊したんだ)
I heard he fell down on the job. (彼が仕事でミスをしたと聞いたよ)
get down
get(手に入れる)+ down ⇒ 自動詞:降りる・身をかがめる、他動詞:下ろす・滅入らせる
getのコアイメージは「ある状態を得る」ことで、何かを引き起こすという意味も含まれます。ですからget downは「ある状態を得て何かが下方へ動く」ようなニュアンス。他動詞は「~を」にあたる目的語が必要です。また、【get + 人 + down】で「人をがっかりさせる」のように使うことも可能。
The mother yelled at her child to get down from the wall. (母親は子どもに壁から降りるように怒鳴ったんだ)
He got down on all fours and apologize. (彼は土下座して謝った)
Get down! (伏せろ!)
Get down the sugar from the top shelf! (一番上の棚から砂糖を下ろして!)
Rainy days often get me down. (雨に日はしばしば気が滅入るよ)
put down
put(置く)+ down ⇒ 下に置く・下ろす・やり込める
putはある場所に何かを「置く」ことなので、【put + 物 + down】で何かを下へ置いたり下ろしたりすることを表します。また、【put + 人 + down】で「人をけなす」という意味。
She finally put her bag down on the floor. (彼女はようやくバッグを床に置いた)
Put the knife down before you hurt somebody! (誰かを傷つける前にナイフを下ろして!)
The military were called out to put down the riot. (暴動を鎮圧するために軍隊が出動した)
They put her down for a fool. (彼らは彼女を愚か者だとけなした)
come down
come(来る)+ down ⇒ (値段などが)下がる・(階下へ)降りる・下へのびる・南下する
値段などの場合はcomeとgoの両方が使われます。
Interest rates should come down soon. (金利はすぐに下がるはずだ)
Everyone comes down for breakfast at 8 o’clock. (8時に全員が朝食のために降りて来るよ)
When the rain came down, the crowds began to disperse. (雨が降ると、群衆は散り始めた)
My daughter’s hair came down to her waist.(娘の髪は腰まであったのよ)
I’d love to go down from Cairns to Melbourne someday. (いつかケアンズからメルボルンに南下してみたい)
go down
go(行く)+ down ⇒ (値段などが)下がる・下へ行く・沈む・(勢いが)弱まる・(質などが)低下する・腫れが引く
The price of gasoline went down. (ガソリンの価格が下がった)
He always goes down by this route. (彼はいつもこのルートで下りていくんだ)
The sun went down below the horizon. (太陽は地平線の下に沈んだ)
The neighborhood has gone down a lot recently. (最近、この辺は柄が悪くなったんだ)
The swelling in my legs has gone down significantly. (足のむくみがかなり引いたよ)
write down
write(書く)+ down ⇒ 書き留める・記録する
writeの代わりに「get」「take」「put」を使ってもwrite downと同じように「書き取る」という意味で、downの前に書き取る内容を入れます。
Write the important points down before you forget them! (忘れる前に重要なポイントを書き留めてね!)
Can you get the phone number down for me? (電話番号を私のために書き留めてくれる?)
I took a note (down) so I can remember it later. (後で思い出せるようにメモを取ったよ)
I’ll have a party next Saturday, so put it down in your diary! (次の土曜日にパーティーをするからスケジュール帳に書いといてね!)
look down
look(見る)+ down ⇒ 見下ろす
look downは「見下ろす」という意味ですが、【look down on + 人】にすると「人を見下す」という意味。
She tried to look down at people coming and going. (彼女は行き交う人々を見下ろそうとした)
The little girl blushed and looked down at the floor. (幼い女の子は顔を赤らめ、床を見下ろした)
She didn’t go to college, so she feels they look down on her. (彼女が大学に行っていないので、彼女は彼らが自分を見下していると感じる)
drive down
drive(運転する)+ down ⇒ (~に沿って)車で通る
driveを始めとしたwalkやrunなどの移動を表す動詞ともに使い、ある地点から「~に沿って」車で通ったり歩いたり走ったりすることを表現。また、rollのような動詞と合わせることで「転がり落ちる」ことを表すこともできます。
We have to walk down the coast. (私たちは海岸に沿って歩かなければならなかった)
I love watching models walk down a catwalk. (モデルがキャットウォークを歩くのを見るのが大好きだ)
A large stone rolled down the hill. (大きな石が丘を転がり落ちた)
up and down
up and downはイディオムで、「上下する」「行ったり来たり」という意味。よく使われるので覚えておくと便利です。
The small boat was bobbing up and down on the water. (小さなボートは水面を上下に揺れていた)
She was walking up and down the road aimlessly. (彼女はあてもなく道を行ったり来たりしていた)
「強 ⇒ 弱」のイメージで使われるdown
強さや速さなどの程度が弱まることを表すときによく使われる表現です。
turn down
turn(回転する・回転させる)+ down ⇒ 自動詞:下げる・低くする、他動詞:下げる・弱める・取り下げる
他動詞の目的語はturn downの間または後に置きます。
The theatre lights were turned down. (劇場の照明が落とされた)
I’m talking on the phone, so please turn the volume down. (電話で話しているので、音量を下げてください)
Turn the heat down just before the milk boils. (牛乳が沸騰する直前に火を弱めて)
She has turned down for five jobs so far. (彼女はこれまでに5件の仕事を辞退したんだ)
slow down
slow(速度が落ちる・遅くする)+ down ⇒ 自動詞:速度やペースが落ちる・鈍化する、他動詞:速度やペースを落とす・遅らせる
この場合のslowは動詞です。
The car slowed down to cut through the sharp curve. (車は減速して急カーブを切り抜けたよ)
Traffic slowed down because of the heavy fog. (濃い霧のため交通量が減った)
He slowed down his pace so she could keep up with him. (彼女がついて行けるように彼はペースを落とした)
Medicines can slow down the progression of the disease. (薬は病気の進行を遅らせることができる)
「故障・破壊」のイメージで使われるdown
人が何かを故障・破壊・圧倒・崩壊させるイメージでよく使われる表現です。破壊や崩壊などネガティブな印象を受ける意味がありますが、もちろんポジティブなことにも使われます。
break down
break(割る・砕く)+ down ⇒ 自動詞:故障する・失敗する・衰える、他動詞:破壊する・圧倒する・分類する
breakには自動詞と他動詞の働きがあり、意味も異なるので注意しましょう。
My car broke down on the outskirts of town. (私の車は町のはずれで故障したんだ)
Our marriage has broken down irretrievably. (私たちの結婚は取り返しがつかないほど破綻している)
His health broke down under the pressure of work. (仕事のプレッシャーで彼の健康状態は悪化した)
I lost my key, so I had to break the door down. (カギをなくしたのでドアを壊さなければならなかった)
It’s difficult to break down old prejudices. (古い偏見を打破するのは難しい)
Each lesson is broken down into manageable units. (各レッスンは管理しやすいように分割されている)
pull down
pull(引っ張る)+ down ⇒ (家などを)取り壊す・引き下ろす
引っ張って下ろしたり取り壊したりするイメージ。
It is easier to pull down than to build. (建てるよりも取り壊す方が簡単だ)
The sun was so strong, so I pulled down the blinds. (日差しが強かったのでブラインドを下ろした)
bring down
bring(持ってくる・連れてくる)+ down ⇒ (物価などを)下げる・崩壊させる・撃ち落とす
The prime minister last night launched emergency measures to bring down the unemployment rate. (首相は昨夜、失業率を引き下げるための緊急措置を打ち出した)
Strong winds brought down power lines and caused fires. (強風で送電線が倒れ、火災が発生した)
This scandal may bring down the government. (このスキャンダルは政府を崩壊させるかもしれない)
The hunter brought down the bird with a single shot. (狩人は鳥を一発で撃ち落とした)
体の動きや気分を表すdownの英会話フレーズ
次いで、人の体が高い位置から低い位置に移動したり、人の気分が落ち込んだり落ちついたりすることを表すdownの英会話フレーズを見ていきましょう。もちろん、体の動きや気分の落ち込みの他にも意味があるので要チェックです。
体:「上 ⇒ 下」のイメージで使われるdown
体が高い位置から低い位置へ動くことを表すときに使われるdownのフレーズ。日常的に使われるので、覚えておくと便利です。
sit down
sit(座る)+ down ⇒ 座る・腰かける
sit down はよく知られたフレーズですね。sitは「座る」動作と「座っている」状態を表しますが、sit downは「座る」動作だけを表します。sit downには命令的なニュアンスが含まれるので使用には要注意。誰かに「おかけください」と言いたいときには、Please have a seatのように表現しましょう。
The doctor sighed deeply and sat down. (医者は深くため息をつき座った)
We sat down on the water’s edge. (私たちは水際に腰を下ろした)
lie down
lie(自動詞:横になる)+ down ⇒ 横になる
lieは「横たわっている」状態を表し、lie downは「横になる」動作を表します。lieは自動詞なので、「~を」にあたる目的語を必要としません。つまり、自分が「横になる」ときに使います。
The massage therapist asked her to lie down on her stomach. (マッサージセラピストは彼女にうつぶせで横になるように言った)
It was a beautiful day, so I lay down under the shade of a tree. (いい天気だったので、木陰に寝そべった)
lay down
lay(他動詞:横たえる)+ down ⇒ 横たえる・(武器などを)捨てる・(法律などを)規定する
layは他動詞なので、「~を」にあたる目的語が必要。つまり、「誰かを」寝かしつけるときなどに使います。lieの過去形もlayなので混乱しがちですが、しっかり使い分けましょう。ちなみに他動詞のlayの過去形はlaidです。
The mother gently laid the sleeping baby down in the crib. (母親は眠っている赤ちゃんをそっとベビーベッドに寝かせた)
Did they lay down their weapons and surrendered? (彼らは武器を置いて降伏したの?)
Consumer protection is laid down by law. (消費者保護は法律で定められている)
bend down
bend(曲げる)+ down ⇒ かがむ・下に曲げる
He bent down and kissed his daughter on the cheek. (彼は身をかがめ、娘の頬にキスをした)
My son bent down to pat the little puppy. (息子はかがんで小さな子犬をなでた)
気分:「高 ⇒ 低」のイメージで使われるdown
次は、気分の落ち込みや生活の安定などを表すときに使われるdownのフレーズです。
calm down
calm(静まる)+ down ⇒ 自動詞:落ちつく・沈静化する、他動詞:落ちつかせる・静める
人だけでなく、事態などを落ちつかせたいときにも使える表現。他動詞の場合は、目的語はcalm downの間または後に置きます。
Calm down! Tell me what happened. (落ちついて!何があったのか教えて)
The raging sea gradually calmed down. (荒れ狂う海は次第に静まり返った)
She was terribly excited, so I tried to calm her down. (彼女はものすごく興奮していたので、私は彼女を落ちつかせようとした)
The police seem to have calmed down the situation. (警察は事態を沈静化させたようだ)
feel down
feel(感じる)+ down ⇒ 落ち込む・気分が沈む
落ち込むにはいくつか表現があり、I’m depressed.(かなり気分が落ち込んでいる)⇒ I feel depressed.(少し気分が落ち込んでいる)⇒ I feel down.(気分が滅入っている)と落ち込み具合が軽くなります。
She’s been feeling down ever since she found out she couldn’t get the job. (彼女はその仕事に就けなかったことがわかって以来ずっと落胆している)
He has been feeling down recently. (彼は近ごろ落ち込んでいるよ)
let down
let(させる)+ down ⇒ 失望させる・がっかりさせる
letとdownの間に「失望させる人」を入れて表します。
Don’t let me down! (私をがっかりさせないでよ!)
Unfortunately she let us down terribly. (残念ながら彼女は私たちをひどく失望させた)
settle down
settle(決める・定住する)+ down ⇒ 自動詞:身を固める・(生活などが)落ちつく、他動詞:腰を落ちつける・静かにさせる
I feel my son wasn’t yet ready to settle down. (息子はまだ身を固める準備ができていないように感じる)
Life in Australia settled down quickly. (オーストラリアでの生活はすぐに落ちついた)
My father settled down in an armchair to watch TV. (父はテレビを見るために肘掛け椅子に腰を落ちつけた)
Have you settled down in that noisy class yet? (あの騒がしいクラスをもう静かにさせたの?)
downを使った英語スラング
最後に、downを使ったスラングを見ていきます。本来の意味で使われる場合と異なるので注意しましょう。
I’m down.
I’m downはすでに述べた「落ち込んでいる」という意味でも使われますが、スラングでは誰かの提案や誘いに「同意する」「賛成する」という意味。wannaはwant toの略で、口語では日常的に使われます。
A: Do you wanna go out to dinner tonight? (今夜、晩ごはん食べに行かない?)
B: Sure. I’m down. (いいよ。行こう)
A: I’m going to Shibuya later, do you want to come with me? (後で渋谷に行くけど、一緒に行く?)
B: Yep, I’m down. (うん、いいね)
Dumb it down
dumb it downは、誰でも理解できるように「よりシンプルで簡単に説明する」「レベルを下げる」という意味です。itは省略可能で、具体的な名詞を入れてもOK。dumbの本来の意味は「間抜けな」や「愚かな」などの他に、恐怖や驚きで「物が言えない」などです。
A: I’ve been having a terrible headaches lately. I’ve heard that headaches are felt in the periosteum, thick blood vessels, dura mater, the muscles that cover the head and so on.(最近、頭痛がひどくて。頭痛は骨膜、太い血管、硬膜、頭を覆う筋肉などで感じると聞いたことがあるんだ)
B: What are you talking about? Can you dumb it down for me? (何の話?わかりやすく言ってくれる?)
Down to earth
Down to earthは直訳すると「地に足がついた」となり、「堅実な」「現実的な」という意味で使われます。一方、スラングでは人の性格を表し、「気さくで話しやすい」「気取らない」「落ちついた」「素朴な」という意味。簡単に言えば、「一緒にいて心地いい人」のことです。
A: Hey, what is Kate like? (ねえ、ケイトってどんな人?)
B: She’s so down to earth. I’m sure you’ll love her. (彼女はすごく気さくだよ。きっと彼女のことが大好きになるわ)
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