「甘える」「甘やかす」を英語にすると?sweetを使わず表現してみよう

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「甘える」「甘やかす」と言うといかにも日本的な発想のように思えるかもしれませんが、実は英語にも同様の表現があります。これにはsweet(甘い)ではなく、別の言葉を使うところがポイントです。英語の「甘える」「甘やかす」という言い方を覚え、「甘えっ子」「厚意に甘える」「お言葉に甘えて」なども英語で表現できるようになりましょう。

1語で言える「甘える」「甘やかす」

日本語の「甘える」「甘やかす」に相当する動詞や形容詞が、実は英語にもあります。どのような場面で使われ、それぞれどう意味合いが違うのかを見ていきましょう。

spoilは「甘やかす」「ダメにする」

Don’t spoil your children.(子どもを甘やかしてはいけません)

He’s selfish and spoiled.(彼は自分勝手で甘やかされています)

spoilは「甘やかす」という動詞で、「ダメ(な人間)にする」というニュアンスがあります。英語で「ネタばれ」のことをspoilerと言いますが、これは「台無しにしてしまうもの」という意味。spoiledとすれば、「甘やかされている」という形容詞として使えます。

sweetではなくsoftを使う

Don’t you think the manager is soft on him?(マネジャーは彼に甘いと思いませんか?)

「甘い、甘やかす」にはsweetではなくsoft(態度ややり方がぬるい、甘い)を使います。なお、sweetを人に対して使うと、「優しい」「思いやりがある」という意味になり、”soft on” は「(人)に甘い、寛大な」というイディオムです。

pamperは「贅沢させる」

Why not pamper yourself in a luxury hotel?(豪華ホテルで自分を甘やかしませんか?)

pamperは「贅沢をさせる」「好きなものをなんでも与える」といった意味。Why not ~?は「~しませんか?」という提案の表現です。

indulgeは「必要以上に~する」

When I’m on a diet, I sometimes indulge myself.(ダイエット中、ときどき自分を甘やかします)

indulgeは「必要以上に楽しいことをさせる、好きなものをあげる」といった意味で、indulge in reading(読書にふける)のように、「~にふける、おぼれる」のように使われることもあります。

2語以上で工夫して表現してみよう

普段別の意味で使われている2語以上の慣用句が、場合によっては「甘える」「甘やかす」という意味になることがあります。例えば以下のような例を覚えておきましょう。

「頼る」が「甘える」になるdepend on

Tom still depends on his parents.(トムはまだ両親に甘えています)

depend on ~は「~を頼りにする」という意味ですが、状況次第で「~に甘える」という表現になります。同じように「頼る」を意味するleanやrelyも、lean on ~、rely on ~で「~に甘える」という意味で使えます。

「子どもみたいな」のact like a child

You’re acting like a child. Be independent.(子どもみたいな振舞いですね。しっかりしてください)

act like a childは「子どもみたいに振舞う、甘える」で、childの代わりにkid(子ども。childの口語的な言い方)、brat(ガキ。口語)を使うこともあります。independentは「自立している」で、dependentが「依存している」ということ。

take advantage ofは「利用する」

He takes advantage of her kindness.(彼は彼女の親切に甘えています)

take advantage of ~は「~を活用する」といういい意味で使われる一方で、「~に甘えてつけこむ、~をうまいこと利用する」といった意味合いにもなります。

「甘えっ子」「厚意に甘える」「お言葉に甘えて」を英語で

日本語には「甘えっ子」や「厚意に甘える」「お言葉に甘えて」など、「甘える」を比喩的に使った言い方がいろいろあります。表現の仕方を工夫することで、これらを英語で伝えることも可能です。

「甘えっ子」はneedyで

You’re such a needy baby!(あなたって本当に甘えっ子ですね!)

needyは一般に「貧しい、困窮した」という意味で使われますが、口語で「愛情を欲しがる」という意味になり、needy baby / boy / girlと言えば、「甘えっ子」のこと。子どもやペットのほか、大人に対してもbabyと言うことがあります。

厚意に甘える

I’ll take you up on your kindness.(ご厚意に甘えさせていただきます)

take upは「受け入れる、応じる」という意味で、「take+人+up on ~」で、「~について(人)を受け入れる、甘えさせてもらう」という表現になります。

お言葉に甘えて

If you insist.(お言葉に甘えて)

insistは「主張する、要求する」で、If you insist.は「あなたが強く言うのであれば」と、相手の親切や提案を受け入れるときに使います。一方、I insist.と言えば、「どうか、ぜひ」と、相手に何かを強く勧めるときの言い方です。

「甘える」「甘やかす」を会話の中で使ってみよう

ここに紹介した表現が、会話の中でどのように使われるか例を挙げてみます。意外に丁寧な話し方にもなることがわかるのではないでしょうか。

オフィスで

A: Don’t you think the manager is soft on Ken?(マネジャーはケンに甘いと思いませんか?)

B: Sometimes I do.(時々思います)

A: Ken is selfish and spoiled. He must learn to be independent.(ケンは自分勝手で甘やかされています。自立することを学ばないと)

知人同士で

A: Would you like to join us for dinner?(ご一緒に夕食をいかがですか?)

B: I’m afraid it might bother you.(ご迷惑ではないでしょうか)

A: Not at all. Please. We insist.(まったく。どうか。ぜひ)

B: Thank you. I’ll take you up on your kindness.(ありがとう。ご厚意に甘えさせていただきます)

英語で「甘える」「甘やかす」をの違いが分かったら

英語で「甘える」「甘やかす」と言うには、いろいろな表現があることがおわかりいただけたでしょうか。英語の映画やテレビドラマなどで耳にすることも、きっと多いはず。使う場面をイメージしながら、普段の会話の中に取り入れてみましょう。実際に外国人との会話の中で使ってみたいと思ったら、ぜひレアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。

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