子供を英語嫌いにさせないために親にできること―「英語をなおしたい!」という気持ちをぐっとおさえよう

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家で子どもに簡単な英語で語りかけて、1年半ほどが過ぎました。最近は見逃せるようになった、子どもが話すテキトーな英語。でも、最初は無視するのがとても難しかったのです。間違った文法で話すので、どうしても「なおしたい・・・!」と思い、ついうるさく口を出してしまいました。

例えば、“I like grape.” と言っているのを聞いて、「複数形でgrapesじゃない」など単数・複数をチェックしたり、“I drink tea.” と言うのを聞いて、「飲んだのはお昼だから、過去形でdrunkだよ」と現在形・過去形をチェックしたり。今なら「こんなことを言ってもしかたない」と思えるのですが、その時は「間違ったことを教えないようにしなきゃ」という気持ちが先にきていました。必死だったのです。

しかしある時、小さな子にまで「単数形・複数形」「現在形・過去形」など文法用語を使って話していることに気がついて、我ながらあきれてしまいました。いかに自分が文法にどっぷり浸かっているかということに、気がつかされたのです。でも、こんなことを続けていると、子どもは確実に英語がきらいになり、話さなくなってしまいます。

話したこと自体をほめる

そのため「間違っていてもいいから、話したこと自体をほめよう」と方針を転換。ですから今でも子ども達は引き続き間違った英語で話しています。

昨晩も「お醤油とってください」のつもりで、”Please me soy sauce.” と姉妹で言い合っていました。もちろん正しくは、“Please pass me the soy sauce.”pass もtheも抜けていますが、でもきちんとplease をつけているから失礼にだけはならないかも。次回、私がお願いするときに“Please pass me the soy sauce.”と言ったら、もしかしたらおぼえてくれるかもしれません。その場でなければ、子どもも「せっかく話しているのをなおされた」という嫌な感情をもたなくてすみますよね。

大人だって、話している英語をその場でいちいち訂正されたら、きっと話すことに臆病になってしまうはず。それは子どもも同じです。

「なおす」他にも方法はある

 息子が最初に話したフルセンテンスは“I’m banana.”(私はバナナ)でした。言いたかったことはきっと、“I like bananas.”(バナナが好き)のはずです。こんな時にも「なおす」以外に方法はいろいろあります。

・「バナナが好きだ」と言ったと解釈して、“Me, too!”(私も!)など、そのまま会話をつづける。
・“I like bananas, too.”「私もバナナが好きよ」と“I like〜”の文を使って、自分の言葉として伝える。
・“How about apples?”“How about strawberries?” 「りんごは?」「いちごは?」など、果物の単語をたくさん出してみる。
・小さな子なら間違いをそのまま受けて“If so, I’m a Mama banana.”「それなら、私はママバナナね!」などとふざけてみる。

「子どもの英語をなおさない」ということを頭におくことで、どんなふうに会話を広げていくのか、必死で考えるようになります。前より会話が広がるようになったのは、そのせいかもしれません。

先日、息子に「羽ってなんて言うの?」と聞かれて、「wingだよ」と答えたところ、次女に横から「wingsだよ」と訂正されてしまいました。確かに羽は大抵の場合複数形で使うので、wingsと覚えておいて問題ないかも。娘はオンラインの先生といつもしている「ドレスアップゲーム」(キャラクターに好きな洋服やアクセサリーを選ぶゲーム)で、キャラクターに羽をつけることがあるので、wingsと頭に入っていたようです。

自分が必死に「単数だ」「複数だ」となおさなくても、遊びの中で自然に身につけているんだ、と思い知らされた瞬間でした。親の役割は、子どもを英語の世界に案内すること、そして子どもが自ら伸びる力を邪魔しないことなのかもしれません。

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