「聞いているだけで英語が話せるようになる」
「これを読めば◯週間で英語が話せるようになる」
このような甘いキャッチコピーにつられて英語を始めたものの、思うような成果が得られず、挫折してしまいそうな人、すでに挫折してしまった人は多いのではないでしょうか。
人間誰しも出来ることなら楽をしたいものです。しかし、最初から甘く考えていると少しの壁でも高く感じてしまい、「やっぱり英語は難しい」と諦めたくなってしまいます。そうならないためには、あらかじめ事実を事実としてちゃんと認識しておくことが大切です。今回は、継続的な英語学習を続けていくために、心得ておいて欲しい2つのポイントを紹介します。
1. 英語は難しい?その理由は言語構造の違いにあった
そもそも「日本人に英語は難しい」とよく耳にしますが、「日本人だけ特別に語学の才能がない」のでしょうか?
そんなことはありません。そのように言われている理由の一つとして、英語と日本語の「言語構造」の違いが考えられます。生まれてから自然な状態で日本語を習得してきた私たちにとって、これは仕方のないことですが、この違いを認識しておくことは、英語学習を進めていく上で大切なことです。
英語は「名詞」中心で、語順が全て!
英語は基本的に「主語(=名詞)」を必要としますが(名詞中心)、日本語では主語を省略してしまう場合も多く、動詞に重点を置きます(動詞中心)。例えば「英語は好きですか?」という英語を作るとき、「Do you like English?」と必ずyouという主語にあたる名詞を入れるのに対し、日本語では話している相手が「あなた」なのは明らかなので主語は省略します。
また、「Five minutes walk will take you to the station」という英文では「Five minutes walk」が主語(名詞)として用いられていますが、これを主語として逐語的に日本語に訳そうとすると、「5分間の歩きがあなたを駅へと連れていく」と、何だか気持ちの悪い日本語になってしまいます。しかし、主語の部分を動詞的に「5分歩くと駅に着きます」と訳せば、一気に日本語っぽくなります。
このように、英語=名詞中心、日本語=動詞中心という違いから、伝えたいことは同じでも、発想や表現が異なり、英語への苦手意識を生んでいるのかもしれません。
また英語は、SVCやSVOOなどの語順(文型)によって意味が決まります。それに対し、日本語は「〜が」や「〜に」、「〜を」などの助詞を用いることで、語順がバラバラでも意味をなします。
例えば、「I call her Megu」という英語は語順を入れ替えて、「I call Megu her」や「I Megu call her」などとすると意味をなしません。一方、日本語では「私は彼女をメグと呼んでいる」でも意味をなしますし、極端な話「私はメグと呼んでいる、彼女を」でも「彼女をメグと呼んでいる、私は」と言っても、意味が通じます。このように語順に気にしない日本語に慣れている私たちにとって、語順を厳格に守る英語は難しく感じてしまうのです。
文字もまったく違う
当たり前ですが、英語は「アルファベット」を用いるのに対し、日本語では「ひらがな、カタカナ、漢字」を用います。英語は、元はドイツ語などのゲルマン語属から派生しており、その後フランス語などの他言語の影響を受けながら、近代英語へと変化していきました。
そのため英語と他のヨーロッパ系の言語では、house(英語)とhaus(ドイツ語)や、address(英語)とadresse(フランス語)など、発音は違うものの似たような形の単語が多くあり、文法でも共通点が見られます。
よってヨーロッパ系の言語を話す人たちは、初めて見る単語でも意味が予想できたり、覚えやすいのでしょう。一方、日本語では文字自体もまったく異なるものを使っているのも、英語は難しいと感じてしまう一因なのかもしれません。
2. 完璧でなくてもいい。英語を体感しよう。
「日本人は英語が下手だ」「日本人は発音が悪い」などのネガティブな思い込みによって、積極的に英語を話そうとする人は多くありませんが、それは日本人の考える英語が「アメリカ英語」と「イギリス英語」に限定されているからかもしれません。
そのため、アメリカ人やイギリス人のような完璧な英語話者のように話せないと恥ずかしいと思ってしまい、英語へのハードルを自ら高くしてしまっているのではないでしょうか?
英語を自分たちのものにする
そうではなくて、まずは「伝わる英語」を目指してみてはどうでしょう。グローバル化にともなって、世界中の英語話者の数はますます増えてきています。しかしその中で、英語を第一言語として話すネイティブスピーカーの数は約20%であり、残りの約80%は非ネイティブスピーカーなのです。
非ネイティブであるインドやシンガポールの人たちが使う英語ももちろん完璧ではなく、発音が訛っていたり、ネイティブのように無数の英語表現を知っていて使っているわけではありません。ですが、彼らは自信を持って堂々と英語を話します。無理にアメリカ、イギリス英語を使おうとせず、英語を自分たち風にアレンジして、うまくコミュニケーションツールとして使っているのです。
インド英語やシンガポール英語(シングリッシュ)という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。彼らは英語を「自分たちのもの」にしていて、世界もそれを認めています。なので、私たち日本人も無理に完璧な難しい英語を使おうとせず、日本人らしい英語を堂々と使えばいいのです。
英語を体感する
日本語と同様に英語も言葉です。私たちが日本語を習得した過程を思い出してみてください。ひたすら机に向かって勉強しましたか?特に幼かった時は、間違えながらもひたすら話して、少しずつ言葉を体で感じながら習得していったはず。英語になった途端、単語帳や参考書を使った勉強しかしないのはナンセンスです。今では、オンライン英会話や、外国の人たちと気軽に出会うことができるツールも増えています。
私たちがたくさんの間違いをしながら日本語を習得したように、間違えたっていいのです。間違えるということは、自分の英語力を超えようとした証拠。それこそが、英語が話せるようになるためのステップなのです。カリスマ英語講師の安河内哲也氏もこう言っています。
「英語が使えるようになる方法はひとつしかありません。『話す→間違える→直す→上達する』これだけです。英語学習は一本道なのです」と。
おわりに
言語構造の違いなど、日本人が英語を難しいと感じてしまう理由はさまざまですが、英語をマスターした日本人がたくさんいることもまた事実。「英語なんて無理だ」と投げ出さずに、これを読み「やってやるぞ」とポジティブな覚悟を決め、それをモチベーションに変えて、これからの英語学習に励んでいってください。
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