シャドーイング・リプロダクション・パラフレージング -プロの通訳練習法で英語を話せるようになる!

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「シャドーイング」「リプロダクション」「パラフレージング」。耳慣れない言葉かもしれませんが、いずれもプロの通訳になるためのトレーニング法です。これを日常の学習に取り入れることで、聞く力・話す力がグンとアップします!自宅で気軽に始めるための方法をお教えしましょう。

プロの通訳トレーニングにチャレンジ!

レアジョブ英会話の公式レッスン教材であるニュース記事「Daily News Article」とその音声を題材に、実践してみましょう。

●シャドーイング(shadowing)

shadow(シャドー、影)には「後についていく」という動詞の意味があり、シャドーイングはその名の通り、聞いたことをそのまま繰り返し言ってみる練習法で、まったく同時に話すのではなく、少しずらして言うところがポイントです。文字にしてみると、このような感じになります。

音声 A study suggests that
練習 >>>A study suggests that
音声 two-year-old kids can easily operate
練習 >>>two-year-old kids can easily operate
音声 touchscreen devices.
練習 >>>touchscreen devices.

訳)2歳の子どもがタッチパネルの端末を容易に操作することができると、とある調査は示している。

まずはしっかり聞き取れることが大事。ネイティブと同じリズムで話さないと音声がどんどん先に行ってしまうので、必然的に発音やイントネーションが鍛えられます。

●リプロダクション(reproduction)

reproductionとは「再生、再現」ということで、シャドーイングのように後について話すのではなく、音声を止めて、聞いたことをまるごと繰り返します。聞いたことを頭の中で記憶しておかなければならず、シャドーイングよりも難しいトレーニングです。最初は一つの文を以下のように短い固まりに区切って練習するといいかもしれません。

A study suggests that(止めて繰り返し)two-year-old kids(止めて繰り返し)
can easily operate(止めて繰り返し)touchscreen devices. (止めて繰り返し)

慣れてきたら少しずつ再生する部分を延ばし、できれば1文まるごと言えるようになりたいものです。プロの通訳になるための訓練をしている人は、10秒くらいまとめて言えるように練習します。聞いた単語を覚えているというレベルでは、正確に繰り返すのは困難、内容をきちんと理解できていないと再現することができないので、リプロダクションによって聞いて理解する力が高まります。

●パラフレージング(paraphrasing)

paraphrasingは「言い換え」という意味で、聞いたことをそのまま繰り返すのではなく、自分の言葉で言い換えて話します。例えば以下のような音声を聞いたら、こんなふうに言い換えることができます。

音声 A study suggests that two-year-old kids can easily operate touchscreen devices.
練習 I heard two-year-old kids can use touchscreens.

訳)2歳の子どもが、タッチパネルを使えるんだって。

operate(操作する)はuseと言い換えることが可能、touchscreen devicesはtouchscreensで十分通じます。リプロダクションよりさらに難しい練習法ですが、これによって自分で表現する力を養うことができ、会話練習のためには最も効果的です。

会話力を鍛えるのに合った練習法は?

プロの通訳者になろうという人は、音声を聞いてすぐ練習を始めますが、会話力を鍛えるためであれば、最初にテキストを見てしまってかまいません。知らない単語を調べ、内容をしっかり理解しましょう。さらに、音声と同じように発音できるよう、「音読」をしてみるといいと思います。

内容が理解できたら、まずシャドーイングにチャレンジ。シャドーイングの最中は、テキストを見てはいけません。長い文についていくのが難しかったら、2秒、3秒と短い単位で区切って止めてしまってかまわないので、自分の耳だけを頼りに繰り返すところがポイントです。

本来は聞いたことを正確に繰り返さないといけないのですが、会話練習のために取り組むのであれば、最初はそれほど厳密に考えなくても大丈夫。7、8割言えたところでよしとします。同じ文章を何度も練習していると、次第にお手本どおり正確に言えるようになってきます。

シャドーイングができるようになったら、次にリプロダクションやパラフレージングに進みます。自分の言ったことを確認するために、パソコンやスマートフォンで自分の声を録音してみるといいと思います。

「プロの通訳を目指す人がやっている」と聞くと、大変なトレーニングのように思えるかもしれませんが、実は慣れてくると、英語の動画を見ながらなんとなくブツブツとつぶやいてシャドーイングしてみたり、映画やドラマのセリフをまるごと繰り返してリプロダクションしたりと、日常の中に気軽に取り入れることができる練習法です。1日5分でかまわないので、少しずつ始めてみましょう!

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