スラングとは、若者言葉や流行語、造語などの俗語のことを指します。
英語のスラングと聞くと少し下品なイメージがあるかもしれませんが、そのようなものだけではなく、もっと幅広く若い世代やカジュアルな場面で頻繁に使われているのです。そして、それらは教科書では学ぶことはできません。
私たちも日常生活の中で、「あけおめ」や「ツンデレ」「ダサい」など、たくさんの日本語スラングを使っています。今回は、ネイティブの会話の中でよく使用されていて、比較的やさしく使いやすいスラングや口語的なイディオム(定型表現)を紹介していきます。
1. go bananas 「おかしくなる」
go bananasは「おかしくなる」「気が狂いそう」「怒り狂う」という意味です。人間だけではなく、モノを主語にして使うこともでき、例えば機械を主語にして、「(機械が)イカれる、ダメになる」のように使うこともできます。注意点としては、go bananasは本当におかしくなるというより、冗談っぽく使う表現なので、真剣なシチュエーションでは使わないようにしましょう。
「もし彼女が浮気をしていたら、気が狂っちゃうだろうな」
Have you gone bananas?
「おかしくなっちゃった?」
2. in the same boat 「同じ状況」
直訳すると「同じ船に乗っている」という意味ですが、相手と同じ困難を抱えていたり、同じ境遇にいることを表すフレーズとして使われます。単なる同じ状況ではなく、苦難や好ましくない状況といったネガティブなニュアンスを含んでいて、「私たちは同じ状況だよ」と相手に共感の気持ちを伝えることができる英語らしい表現のイディオムです。
海外ドラマなどを見ていると、危機的な状況に追い込まれたキャラクターたちが、互いを勇気づけたり励ましあったりするシーンで、よく耳にします。友達や同僚と一緒にピンチに直面したときに、このフレーズを使ってみてください。
「私たちは運命共同体だ」
A: “What a hectic day! I have so much work to do!”
「なんて忙しい日なんだ!やらなくちゃいけないことが多すぎる!」
B: “I’m in the same boat”
「僕も同じだよ」
3. I’m broke「金欠なんだ」
このbrokeは動詞のbreak「壊れる」の過去形ではなく、形容詞として使われていて「金欠の、無一文の」を意味します。したがって、I’m brokeで「お金がないんだ」「金欠なんだ」という意味になります。もちろん本当にお金が一銭もないわけではなく、少し大げさな表現として使われます。
「今夜、飲みに行こうよ」
B: I wish I could but I’m broke.
「行きたいけど、金欠なんだ」
4. up in the air「未定の」
直訳では「宙に浮いた」という意味ですが、そこから転じて「はっきりしていない」「未定の」という意味で口語的に用いられます。また「有頂天になって」「興奮して」などの文字通りの意味もあり、その場の状況で意味を判断することになります。計画や予定がまだ決まっていないときに使えるポピュラーなイディオムです。
「計画はまだ未定である」
He left the problem up in the air.
「彼はその問題をうやむやにした」
5. wrap up 「終わりにする」
wrap upは「終わりにする」「仕上げる」という意味で、ミーティングやプロジェクトなどの目的語と共によく用いられます。また、モノを目的語に取ると「包む」という意味にもなります。なじみのあるサランラップの“ラップ”をイメージすると分かりやすいかもしれません。カジュアルな会話のなかでスラング的に用いられるだけでなく、ビジネス英語としても日常的に使われます。
「話し合いを終わりにしよう」
A: Are you still working?
「まだ仕事してるの?」
B: I’m wrapping up soon.
「すぐに終わるよ」
6. apples and oranges 「全くの別物」
直訳すると「りんごとオレンジ」ですが、全く別の性質を持っていて比較できないものや、統一性のないものに対して比喩的に使われ、日本語の「水と油」に近い意味を持ったスラングです。また動詞のcompareと一緒にcompare apples and orangesで「比べられないものを比較する」という意味でも、よく用いられます。
「彼らが別れるのは当然だ。水と油みたいだったからね」
It’s meaningless to compare music with sports. It’s apples and oranges
「音楽とスポーツを比較するのは無意味だ。そんなの比較できないよ」
7. red-hot 「最新の / 人気の」
red-hotは読んで字の如く「灼熱」の他にも、「人気がある」「最新の」「熱狂的な」などのさまざまな意味を持ちます。最新のニュースのことを「ホットニュース」というように、hot自体に「新しい」という意味があり、それをredが更に強調しているのです。
「道ばたで超人気の有名人を見たんだ!」
I bought a red-hot smartphone yesterday!
「昨日、最新のスマホを買ったんだ!」
8. so-and-so 「誰かさん」
一見なんのことかさっぱり分かりませんが、so and soは「誰かさん」「誰それ」という意味を表すスラングです。日本語でも名前を忘れてしまったり、はっきりと名前を言えない人を指して「誰だれさん」や「なんとかさん」と言ったりしますよね。それと同じように使うことができる便利な表現ですが、状況によっては「あいつ」や「野郎」といった嫌悪や軽蔑を表すスラングにもなりうるので注意が必要です。
「某氏」
He said he’ll meet so-and-so tomorrow.
「彼は明日、誰かさんと会うと言ってたよ」
9. kill time 「時間をつぶす」
kill timeは「時間をつぶす」「暇をつぶす」という意味で、ネイティブスピーカーがよく使う表現です。この場合のkillは「殺す」ではなく「つぶす」を表し、間にsomeを入れてkill some timeという形で使われることが多く、カジュアルな会話で使いたいイディオムです。
「私は暇つぶしによく雑誌を読む」
Let’s kill some time at the park.
「公園でしばらく時間をつぶそう」
10. kick back 「リラックスする」
「リラックスする」「くつろぐ」の他にも「蹴り返す」「返却する」など、複数の意味を持つスラングで、kickbackとすると「パーティー」や「飲み会」を意味する名詞になります。日本語でいうところの「女子会」はgirls kickbackと言い、若い女性を中心によく使われる表現なので、是非使ってみてください。
「一日中働いてるから、リラックスして少し寝たいよ」
We’re having a kickback at Ken’s house tonight. We are so excited!
「今夜、ケンの家でパーティーをするんだけど、めちゃくちゃ楽しみ!」
スラングで英会話をもっと楽しく
いかがでしたでしょうか。
海外ドラマや映画のセリフを注意深く聞いてみると、今回学んだスラングやイディオムが使われているかもしれません。また聞くだけでなく、使いやすいものばかりなので、ぜひ英会話にも取り入れてみてくださいね。
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