ある日、突然“英語のプレゼン”を頼まれた。
そのようなことは労働環境がグローバル化する現在では十分考えられます。また外資系や多国籍な職場で働いている方なら、日常的に起こりえることかもしれません。
そんな時に、TED Talksのような、雄弁で時にはユーモアを挟みながら、観客を魅了するような堂々としたプレゼンができたなら…
今回はそんなワンランク上の英語プレゼンをするためのポイントを、「Vocal(声)」「Visual(身振り)」「Verbal(内容)」の3つのVの視点から紹介していきます。
1. Vocal 〜発声、発音、抑揚〜
声の大きさは2割増しで
プレゼンにおいて一番の失敗は、声が小さくて聴衆に聞こえないこと。誰でも人前で話す、特に英語で話すとなると緊張してしまいがちです。しかし、声が小さいと自信がないように見えてしまい、せっかくプレゼンの内容が良かったとしても、その良さが十分にオーディエンスに伝わりません。ではどうすればいいのでしょうか。
舌や腹式呼吸の使い方など、細かなテクニックはボイストレーニングの話になってしまうのでここでは省略し、シンプルで誰でもすぐに使えるテクニックを一つ紹介します。それは「2割増の声で話す」こと。普段話している声を、意識的に少し大きくしてみるだけで、驚くほどエネルギッシュで聞き取りやすいプレゼンへと変化します。
発音よりも伝えたい気持ち
英語の発音に100%の自信を持っている日本人は少ないでしょう。しかし、「私の発音で伝わるのかな…」と萎縮してしまうと、余計に声が小さくなったり、口ごもってしまい、後ろにいる聴衆まで届かないばかりか、肝心なプレゼンの中身が伝わりません。
残念ながら、本番中に気を付けたところで、急にネイティヴのような発音にはなりません。それならば、今の発音に自信を持って、「伝えたい気持ち」に意識を向けることが大切です。もちろんプレゼンの前段階で、難しい単語の発音をチェックしておいたり、英語が流暢な同僚や友人に読み上げてもらい、それをマネするといったような準備は怠ってはなりません。
発音は一朝一夕で良くなるものではないので、英語音声CDやオンライン英会話などを使いながら、日常的に発音練習を行い、プレゼンの場では自分の出来る精一杯の発音の範囲内で、プレゼンの中身を伝えることに集中することが大切です。
ときには、小さい声で話すことも必要?
話す声の「抑揚」は日本語で話すときにも非常に重要です。いつも一本調子で淡々と話していては、聴衆の意識はだんだんと遠のいていってしまいます。それを防ぐためには、声の高低や大小、スピード、リズムに変化を持たせなければいけません。大事なポイントだからと言って、いつも大きな声で強調するのではなく、ときにはひっそりと、まるで秘密を教えるときのようにささやくように話すことも一つのスキルです。そうすることで、聴衆を引きつけることができます。
2. Visual 〜ジェスチャー、姿勢、アイコンタクト〜
ジェスチャーで説得力UP
TED Talksのようなプレゼンを見ていると、プレゼンターが身振り手振りを頻繁に使って話していることが分かります。強調したいポイントなどには、表情も含むジェスチャーを有効活用してみてください。大きな規模や数字を表すのに両手をいっぱい広げてみたり、対立する二つの考えや、過去と未来の比較をするさいに両手をうまく使うことで、視覚的にも説得力を持たせることができます。
姿勢は自信を表す
どうしてもプレゼンは緊張してしまいますが、なるべく肩の力を抜いてリラックスするよう心がけましょう。胸を張って背筋を伸ばすだけでも、自信がある印象を聴衆に与えることができます。また目の前の演台や机に手をついてもたれかかるのは、マイナスなので要注意!動き過ぎないように真っ直ぐに立ち、うまく身振りや手振り、表情を使ってプレゼンに動きをつけることが大切です。
大切なのは1対1のアイコンタクト
日本人が特に苦手なものにアイコンタクトがあります。しかし、アイコンタクト、つまり話し相手と目線を合わせることは、非常に重要なポイント。アイコンタクトと聞くと、常に会場を見渡すように目を動かすことを想像してしまいそうですが、実はそうではありません。
本当に効果的なのは、1対1のアイコンタクト。一つのセンテンス、または一つのキーポイントを伝えるときは、一人の人と目線を合わせるようにします。そして、また次のセンテンスに移るときは、他の人と目線を合わせます。そうすることで、聴衆に語りかけているという印象を与えることができます。常に目をキョロキョロさせるのはなく、静と動をうまく使い分けるようにしましょう。
3. Verbal 〜内容、つなぎと進行〜
結論は先に!所要時間や順序、目的も明らかにしておく
英語は非常に分かりやすい言語で、結論を先に言います。加えて、これから行うプレゼンの目的は何なのか、どれくらいの時間がかかるのか、どのような順序でプレゼンを進めていくのかを明らかにしましょう。それによって、聴衆は聞く準備をすることができますし、自分が特に聞きたい部分に集中することができます。プレゼンを聞いてもらうためには、自分の頭の中にある台本通りに進めていくのではなく、最初の段階で聴衆にプレゼンの道筋を示しておくことがポイントです。
自分のパターンを作る
日本語でも「まず初めに〜」「次に〜」「一方で〜」などを使いながら話を進めていくように、英語でも「First of all〜」「Next〜」「Finally〜」「On the other hand〜」などの言い回しを使って、プレゼンを進めていきます。他にも「First〜」「Second〜」「And finally〜」のような単純なものなど、さまざまなバリュエーションがあるので、自分に合ったパターンを見つけて、順序立てながら話をしていくようにしましょう。それによって、聴衆はトピックや論理の移り変わりを判断することができるので、話し手と聞き手とが同じ認識を持ちながらプレゼンを進めていくことができます。
普段から準備しておく
いかがでしたでしょうか。
良いプレゼンを行うためには、日頃の英語力やコミュニケーション力の鍛錬に加えて、今回紹介したようなポイントを意識することが大切です。いきなり英語でのプレゼンを頼まれてあくせくするのではなく、そのような場合を想定しながら英語学習をしたり、普段の姿勢や話し方に気を付けたりすることで、プレゼンのパフォーマンスは向上していくことでしょう。
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