オンライン英会話で伸びる人・伸びない人の共通点【「英語が話せる日本人」になるためのオンライン英会話活用法 #2】

「英語が話せる」ようになりたいと考える日本人は驚くほどたくさんいます。一昔前までは、「英語が話せる」ようになるためには英会話スクールに通うことが一般的でした。しかし、「学費が高い」「近くにない（通学に時間がかかる）」「時間が合わない（営業時間が短い）」など、社会人のニーズに合わない点も多くありました。オンライン英会話はこれらの問題を全て解決し、ここ数年で急激に受講者を増やしています。

しかし、オンライン英会話を始めたものの、思うように英語力が伸びない人もいるのが実情です。今回は、オンライン英会話で伸びる人・伸びない人の共通点についてです。

オンライン英会話で伸びる人：「予習・復習を重視」している
オンライン英会話で伸びない人：「レッスンに全力投球」している

オンライン英会話の最大のメリットは、一レッスンあたりが安価なため、マンツーマンレッスンをたくさん受講できるという点にあります。私自身も自身の英語力向上のためにレアジョブ英会話を利用しています。今年で入会して3年目になりますが、これまでに500回以上のマンツーマンレッスンを受講してきました。平均して一週間に5回程度受講してきたことになります。私が普段のレッスンで大切にしていることは一回一回のレッスンの効果を少しでも高めることです。そのためには毎レッスンのために予習・復習を徹底することが大切です。

私が実践している「予習」の具体的な方法は、レッスン前にそのレッスンで使う表現をあらかじめ決めておくことです。英語の表現は、机に向かって一人で読んだり書いたりして身につけるよりも、実際のコミュニケーションにおいて使っていく方が圧倒的に習得が容易になります。私は毎レッスン、事前に準備した５つ程度の新しい表現を使っています。

つぎに「復習」についてです。私は自分のレッスン後に5分程度時間をとり、その日のレッスンを振り返ります。レッスン中に用いた英語の中で、講師に通じなかった表現を思い出します。そして、どのように言えば通じたかを考えます。そしてその表現を次のレッスンで言い換えてみるのです。

「予習」「復習」と言っても、オンライン英会話における「予習」「復習」は非常に小さなものですが、継続することによってレッスンそのものの効果は必ず高いものになります。

オンライン英会話で伸びる人：英語力伸びを「測定して」いる
オンライン英会話で伸びない人：英語力の伸びを「感じて」いる

これは英語学習全般に当てはまることですが、学習の目標は漠然とではなく、明確に持っておくべきです。陸上競技の短距離選手でも、「いつか10秒台前半で走りたい・・・」と考えるA選手よりも、「3か月後の大会では10秒45はマークしたい！」と意気込むB選手の方がモチベーションを高く保つことが可能でしょう。ダイエットにおいても「痩せたいな・・・」よりも「あと30日でマイナス3キロ！」の方が確実に成果が出るはずです。

この仕組みを英語学習にも取り入れるのです。その具体的方法は「スピーキングテスト」の受験です。「スピーキングテスト」はオンライン英会話学校であるレアジョブ英会話が提供しているものもありますし、TOEICやTOEFLなどの外部試験団体が提供しているものを受験するのもよいでしょう。テストの内容はそれほど意識しなくてもいいでしょう。大切なことは「スピーキングテスト」によってモチベーションを高め、自分の英語力の向上を漠然と「感じる」のではなく、数値として「測定して」もらうことにあるのです。

オンライン英会話で伸びる人：「英語力の伸び」を楽しんでいる
オンライン英会話で伸びない人：「レッスン」を楽しんでいる

私は様々な会社のオンライン英会話を受講した経験がありますが、一概に外国人講師との会話は弾みますし、レッスンそのものも非常に楽しくなることが多いです。ここで気をつけるべきことは「楽しいだけ」で終わってはいけないということです。個人的な考え方もあるとは思いますが、オンライン英会話を受講する最大の理由は「英語力を伸ばすこと」にあるはずです。

私が心がけていることの一つは「教材」を利用することです。たいてい授業の冒頭はフリー（カンバセーション）で話し始めます。しかし、どうしても会話の内容やレベルが日常会話レベル以上は上がりません。フリーで話している方が楽しいですし、笑いも多くなります。しかし、私の目標は「英語力を伸ばすこと」にあるのです。そのためには「教材」を用いて強制的に会話の内容やレベルを上げる必要があるのです。

人によってオンライン英会話を利用する目的は違うかとも思いますが、「英語力を伸ばす」ためにオンライン英会話を利用している方にはぜひ以上の点を参考にしていただければと思います。