英語のイディオムってなに?実はかなり使える「get」を含んだイディオム15選

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海外ドラマや映画を字幕で見ていて、知っている簡単な単語しか入っていないのに意味がさっぱり分からない…

なんてもどかしい思いをした経験、あなたもありませんか?今回は、英語のイディオムを使った英語の言い回しをご紹介します。

英語のイディオムってなに?

イディオムとは、二つ以上の単語を組み合わせて一つの意味を成すものを指し、ネイティブはそれらを日常会話の中で頻繁に使用します。しかしイディオムのやっかいなところは、簡単な単語の連続なのに、その表現を知らないと意味を理解したり予想したりするのが難しいということ。

数ある英語イディオムの中でも、ネイティブが日常会話でよく使用する「get」を含んだものに絞って紹介していきたいと思います。

get to〜 :〜に着く

20160716_get_01_get to
reacharrive atと同義。これは日常会話の中でしょっちゅう出てくるので必ず覚えておきましょう。ポイントは、目的地に「here / there / home」などの副詞を持ってくるときは、前置詞toは不要であること。他にも「取り掛かる」「連絡する」など複数の意味があります。

A: Excuse me. How can I get to the station?
「すいません。駅へはどのように行けばいいですか?」
B: Go straight for two blocks and you’ll get there.
「2ブロック真っ直ぐ進めば着きますよ」

get it :理解する

何か説明をしていて相手に「わかった?」と聞くときに「Got it?」と言ったりします。また「叱られる」、文字通りの「(電話などに)出る」などの意味もありますが、よく使われるのは「理解する」「了解する」の意味です。

Sorry, I don’t get it. Why are you angry at him?
「ごめん、わからないよ。なんで君は彼に怒っているの?」

get back to〜 :〜に連絡し直す、〜に戻る

都合が悪くて今は電話に出られない、面会できないなんて時に、「あとから連絡するね」「あとから会いに行くね」という意味で使える便利なイディオムです。また「Let’s get back to work(仕事に戻りましょう)」のように「〜に戻る」という意味でも使われます。

If you leave a message, I’ll get back to you later.
「伝言を入れて頂ければ、あとで折り返しお電話いたします」

get by (on)〜 :〜(金額)で何とかやっていく、切り抜ける

使うような状態にはなりたくないですが、金欠でピンチ!なんて時はこれを使ってみてください。また「get by」で「通り抜ける」という意味もあります。

I have to get by on a small salary.
「少ない給料で何とかやっていかないといけない」

get through〜 :〜を乗り切る

「(辛いこと)を乗り切る」の意味の他、「(仕事など)を終わらせる」「(法案が)議会を通過する」の意味があります。空間や状況を通過(→終了)するthroughのイメージを持っていれば使いやすいイディオムですね。

I hope he will get through a difficult period of his life.
「彼が人生の困難な時期を乗り切ってくれることを祈っています」

get along with〜 :〜とうまくやっていく

20160716_get_03_get along with
「(人)と仲良くする、良い関係にある」という意味のイディオム。ただし、主語なく「Get along with you!」と命令文にしてしまうと、「あっち行け!」「ばかな!」という穏やかでない意味になってしまうので注意してください。

Do you get along with your wife?
「奥さんとうまくやってる?」

get in touch with〜 :〜と連絡をとる

こちらもよく日常会話に出てきます。一時的に連絡を取る場合は「get in touch with〜」を使いますが、継続的な連絡には「keep in touch (with)〜」を使います。「Let’s keep in touch!(またね、これからも連絡を取り合おう!)」は、しばらく会えない友達との別れ際によく使われる定番フレーズです。

I’ll try to get in touch with him again.
「もう一度彼に連絡を取ってみます」

get into shape :体調をよくする

「体調を整える、よくする」を表すイディオムです。shapeには「姿、形」の他に、「(体や物の)調子、状態」という意味があり、conditionと同じように使うことができます。

I go to the gym everyday to get into shape.
「体調をよくするために毎日ジムに行っています」

get even (with) 〜 :〜に仕返しする

「(人)に仕返しする」「(人)に借りがなくなる」という意味。何か嫌なことをされた状態または借りがある状態から、even「対等な」「つり合いのとれた」な状態にすると考えれば覚えやすいですね。

He betrayed me! I’ll get even!
「彼は私を裏切ったの!仕返ししてやるんだから(今に見てろ)!」

get down to〜 :〜に取り掛かる

「腰を据えて真剣に取り組みましょう」「本題に入りましょう」と言いたい時に使えるイディオム。例文のように後ろにbusinessをつけてビジネスシーンでもよく使われます。

So much for small talk. Let’s get down to business!
「世間話はやめにして、仕事に取り掛かりましょう!」

get rid of〜 :〜を処分する、取り除く

20160716_get_02_get rid of
後ろにゴミなどの不要品を入れて「〜を片付ける、捨てる、処分する」という意味で用いられます。また、「(悪習慣や先入観などの)好ましくないものを取り除く」のように使うこともできます。

Get rid of this old jacket!
「この古いジャケットを捨てなさい!」

get over〜 :〜を乗り越える

前置詞overは「〜を超える」というニュアンスの前置詞ですが、「get over」と言うことによって、「(困難・病気を)克服する/乗り越える」、または「(嫌な事件・衝撃的な事を)忘れる/諦める」といった事を表現できます。ちなみに「Get over yourself!」と言えば、「自分のことばかりにかまってないで!」と自惚れ気味の相手をたしなめるようなフレーズにもなります。

Get over it! It’s time to move on.
「くよくよするなよ。次に進もうぜ」

get lost :道に迷う

lostには「道に迷った」「途方にくれた」という形容詞の意味があり、そのような状態になる(=get)ので、「get lost」は「道に迷う、迷ってしまっている」を表します。

Are you coming? Don’t get lost.
「こっちに向かってる?道に迷わないでね」

get on one’s nerves :〜をいらいらさせる

irritateやannoyと同じ「〜をいらいらさせる」を意味するイディオム。nerve「神経」という意味を知っていると、「神経にさわる→いらいらする」とイメージしやすいかもしれませんね。

Stop biting your nails! It really gets on my nerves!
「爪を噛むのやめて!本当にイライラするから!」

get underway :始まる

underwayは「(物事が)進行中の」「動作中の」の意味。物事が進行しているイメージですね。したがってgetをつけると「進行させる→始まる」という意味のイディオムになります。

The summit meeting got underway last week.
「首脳会議は先週始まった」

イディオムを使える=英語力が高い?

いかがでしたでしょうか。「get up=起きる」や「get off=(電車など)から降りる」などのお馴染みのものをはじめ、イディオムは無数に存在するので一気に全部覚えようとはせず、1日1個ずつでもいいので少しずつマスターしていきましょう。そして実際に使ってみてください。そうすれば驚くほど効率的に身につきます。

難しい単語をたくさん知っていることが、必ずしも英語力の高さを示すわけではありません。ネイティブのように、簡単でわかりやすい単語を組み合わせてコミュニケーションを取れることも重要な英語スキルなのです。

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