TOEICを短期間で攻略する方法とは?TOEIC900点ホルダーに聞いてみた

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年々高まるTOEIC需要とは裏腹に、目標とするスコア、企業などから求められるスコアを期限内に達成することは簡単ではありません。また、ただがむしゃらに時間を費やせば結果が出るというものでもありません。では、どうすればいいのでしょうか。

必要なのは戦略です。物事をうまく進めていく上での一つの有効な手段は、うまくいっている人の真似をすること。そこで今回は、TOEIC上級者と呼ばれる900点以上のスコアを持つ人たちに聞き込み調査を行い、短期間でTOEICを攻略するコツを伺い、そのメソッドをまとめました。スコアに伸び悩む、また最近TOEIC学習を始めたという初級・中級者の方は必見です!

1. 【参考書・問題集の使い方】一冊を徹底的に!

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まずはTOEIC対策本の使い方についてお伺いしました。巷にはTOEIC関連の参考書や問題集が溢れていますが、それらを全てこなすことは当然不可能です。900点ホルダーの方たちは、その無数のTOEIC対策の本の中からどのように教材選びをし、どのように使ったのでしょうか。

英単語暗記のススメ

TOEIC900点ホルダーが口を揃えて語るのは、ハイスコアを取るためには語彙力が必須だということ。書店に行けば、「600点クリア!」「860点突破!」などと謳ったTOEIC専用の単語帳がたくさんありますが、基本的にTOEIC対策のものであれば、どんなものでも構いません。
なので、単語帳を選ぶ際にはレイアウト、レベルなどが自分に合ったもの、続けられそうなものを選びましょう。Amazonなどの評価やレビューを参考にするのもおすすめです。

大切なのはあれもこれもと手を出さずに、一冊を隅から隅まで覚えることです。TOEICに出る単語はある程度限定的で、特にビジネス単語が多いので、まずはこれを覚えてしまうことがマスト。限定的ということは、それだけ攻略がしやすいということです。また、単語暗記では、必ず例文にも目を向けることが大切です。例文が長い場合は全て覚える必要はありませんが、「動詞ならば目的語もセットで覚える」というようにフレーズやコロケーション(語の組み合わせ)で覚えるようにしましょう。

例えば「Could you extend the deadline?(期限を延長してもらえないですか?)」という例文があるとすれば、「extend=延長する」「deadline=締め切り」をバラバラに覚えるのではなく、「extend the deadline(期限を延長する)」のように覚えます。一見たくさん覚えないといけないように感じますが、単語を機械的に覚えるのではなく、ストーリーや意味を持たせて覚えることができるので忘れにくい上、Part5やPart6の空欄補充問題で感覚的に答えを選ぶことができるようになります。

「もう学ぶことはない」と言い切れるまで繰り返す

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次にリスニングやリーディング、各Part別の対策本などの使用法を聞いてみました。多かったのは、単語帳と同じく「コレ!」と決めたものを徹底的にやりこむという意見。問題集を一回解いて終わりではなく、何周も何周もして「これ以上、もう吸収することはない」という状態になるまで反復するのが大切なようです。

問題集を一度解いて、中身の単語や文法などを全てマスターすることはかなり無理があります。初級者や中級者だと尚更です。一回目は30%の内容を理解、2回目は50%、3回目は70%…といったように、徐々に理解度を増やしていくことで、その一冊をまるまる自分のものにすることができるのです。そして、自分の語彙力や文法知識を引き上げることができるのです。中途半端な理解のまま次々と複数の教材に手を出してしまっては、それぞれの教材で毎回同じレベルの問題しか正解できず、それ以上のレベルの力をつけていくことは難しくなるでしょう。

2. 発音学習はリスニングに効果的?

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スピーキングとライティング能力を測るTOEIC S&Wテストがあるものの、まだまだ主流なのはリスニングとリーディングの力を測るTOEICテスト。しかし、話すテストがないから発音学習は不要と思いがちですが、意外にも「最初に発音を勉強した」という声も多く聞かれました。

「リスニングをしていて聞き取れなかったからスクリプトを見たら、知っている単語しかなかった」なんて悔しい思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。単語帳でせっかく覚えたのに、単語の文字列と意味しか覚えていないと、こういうことが起きてしまいます。これほど悔しいことはありませんよね。

そのようなことを防ぐためには、発音記号の読み方、正しい発音の仕方を知っておくことが不可欠です。英語を正しく聞き取るという意味でも、また「話す」ときに正しく伝えるという意味でも、基本的な発音学習はしておくのがベターです。最初に発音をしておくことで、リスニング学習の効率がグンと上がることでしょう。また単語暗記の定着率UPも期待できます。

3. 多読で英語勘を鍛える

「また多読か…」なんて声が聞こえてきそうですが、多読は言語学習において効果抜群。このことは、今回お話を伺った900点ホルダーのみなさんが口を揃えて同じことをおっしゃっていたことを考えても、事実なようです。

ただ、必ずしもTOEICの英文や、ビジネスニュースの英文などに拘って読む必要はありません。好きなジャンルの雑誌英語の小説など、自分の興味があるものでいいのです。重要なのは、とにかくたくさんの英語を読むこと。細かい文法や分からない単語はスルーしても大丈夫。大まかな意味が取れれば問題ありません。とにかく読む量を意識しましょう。

そうすることで英語勘が鍛えられ、特に文法や語彙問題などで「この選択肢はしっくりくるな」「この選択肢は不自然だな」といったように、理屈で考えなくても自然に問題が解ける力が身につきます。また、単語帳だけだと覚えづらい単語も、多読で接触回数を増やすことで、頭に記憶されていきます。さらに、時間命のTOEICにおいて、多読で身についた読解スピードは間違いなく大きな武器となることでしょう。

4. インプットだけでなくアウトプットも

20160729_TOEIC900_03最後に、TOEIC上級者に多く見られた共通点をご紹介します。それは「話す」を英語学習の中に取り入れているということ。

暗記する、読む、聞くに加えて、話すというアウトプットを組み込むことで、右脳と左脳の両方を鍛えることができ、それが結果的に英語を英語のまま理解する英語脳を作るのに役立ちます。普段の生活で英語を話す機会がないという方には、安価で時間や場所を選ばずレッスンが受けられるオンライン英会話がオススメです。TOEIC対策レッスンも用意されているので、覚えた単語や文法を実際に話してみましょう。そうすれば、ひたすら暗記するよりも記憶に残りやすくなりますし、話す力も身につけることができますよ。

やるべきことはシンプル

いかがでしたか。
TOEIC攻略の道は、楽ではありませんが、複雑なものでもありません。今回紹介した攻略法は、どれもできないことではないですよね。大切なのは、やるべきことをシンプルにやり続けることです。スコアに伸び悩んでいる方、勉強法に迷っている方は、ぜひ上級者のメソッドを試してみてください。

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