「英語で学ぶ」を始めてみよう!超一流大学の授業を日本で受講できるオンライン大学講座「MOOC」とは?

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通勤時間にスマホで世界の超一流大学の授業を受ける……。これまでは想像もできなかったことが当たり前になりつつあります。

インターネットを介してハーバード大学やイェール大学、スタンフォード大学など、世界中の超一流大学の授業を受けられるオンライン講座「MOOC」。すでに「オンラインで講義を受けてみたことがある!」という読者の方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、国や地域による学習機会の不平等を解消すると期待され、世界中で急速に広まっている「MOOC」とその活用法について解説します。

オンラインで世界の一流大学の講義を受けられる


「MOOC」は、Massive Open Online Courseの略で、ムークとよばれています。複数形で「MOOCs(ムークス)」ともいい、日本語では「大規模公開オンライン講座」と訳されます。

インターネット環境さえあれば、ハーバード大学をはじめとする世界トップクラスの大学の講義が誰でも、基本的には無料で受講できることが注目を集め、その利用者数は増加の一途を辿っています。教育業界の市場情報を提供するICEF Monitorによると、2016年のMOOC受講者数は5,800万人に達し(※参考1)、前年度の3,500万人から大幅に伸びているという現状が明らかとなりました。
※参考1:MOOC受講者数について

このように、世界中から注目されているMOOCの代表的なプラットフォームとしては、米国発の「edX」「Coursera」「Udacity」や英国発の「FutureLearn」などがあり、何千にも及ぶ多彩なコースが提供されています。代表的なMOOCのプラットフォームを紹介しましょう。

edX(エデックス)

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同設立した非営利教育機関。日本では京都大学が2013年に参画を表明し、2015年には早稲田大学も講座提供を開始。
・京都大学ページ京大edX参画
・早稲田大学ページ
早稲田edX参画

Coursera(コーセラ)

スタンフォード大学の教授らが創業したシリコンバレーのベンチャー企業。日本では東京大学が2013年に参画。
・東京大学ページ東大Coursera参画

Udacity(ユダシティー)

かつてGoogleで自動運転車の開発責任者をつとめたセバスチャン・スラン氏が創業。わずか2つの講義で190カ国から16万人を集めた実積で有名。
・Udacity

FutureLearn(フューチャーラーン)

英国の通信教育で40年以上の実績のあるOpen Universityが、23のトップ大学およびブリティッシュ・カウンシル、大英博物館、大英図書館と連携して2013年に配信を開始。
・Futurelearn

MOOCの情報サイトである「Class Central」によると、2015年には550以上の大学・機関から4,200コースが提供されており、その数は年々増えています。(※参考2)MOOCを活用すれば、アート、哲学、政治、経済、法律、心理学、生物学、科学、テクノロジー…など多岐に渡る分野における最先端の知識や教養を身につけることができるのです。
※参考2:MOOCコース数

また、各サービスのコースを検索・閲覧できるポータルサイトも存在しており、先述の「Class Central」「MOOC LIST」を活用すれば、比較検討も簡単に行えます。

インタラクティブなコミュニケーションがとれる


大学・大学院の講義の映像や資料をネット上で無償公開する取り組み(OCW:Open Course Ware/オープンコースウェア)は、これまでにも行われてきました。
しかし、MOOCが瞬く間に世界に広がったのは、OCWとは一味違う特徴を持っているからです。(※参考3)

すでに用意された資料や教材、授業の様子などが一方通行で提供されるOCWと違い、MOOCはよりインタラクティブなオープン講座として機能します。受講生は公開された講座を見るだけでなく、宿題や課題の提出を求められたり、中間・期末試験があったりと、能動的に参加することが必要になります。

受講者同士のコミュニケーション

講座と個人のかかわりだけでなく、受講者同士のコミュニケーションが発生する工夫も見られます。与えられた課題に対して受講生がオンラインでディスカッションをしたり、共同で意見を発表したりする取り組みも増えていて、双方向の授業が行われるのがMOOCの特徴です。

MOOCでは討論フォーラム(掲示板)が用意されており、お互いに分からないことを聞いたり教えたりしながら交流ができます。世界中の受講者と英語でコミュニケーションをとることで、生きた英語に触れる機会ともなり、異なる文化や思想・価値観を知ることで視野も広がります。また、1人で学習を進めるよりも、互いに刺激し助け合える仲間がいることで、学習意欲を高める効果も期待できるのです。

修了証の発行も

講座の中には、修了条件を満たすと修了証が発行されるものもあります。かつては無料で発行されていたものもありましたが、現在では大手のCoursera、edXともに修了証が有料オプションとして提供されています。

大学の単位を取得することができるわけではありませんが、今後MOOCの認知度が上がっていくことでその信頼性も高まり、転職活動でのアピール材料として活用できる可能性も大いにあるのではないでしょうか。
※参考3:【MOOCの特徴】・インタラクティブ ・受講者同士コミュニケーション ・修了証

“英語を学ぶ”のではなく、“英語で学ぶ”


MOOCを活用すれば、留学をしなくても自分の興味のある分野、より学びを深めたい分野の最先端の知識や教養を身につけることができます。
「英語を学ぶ」ことが先に来るのではなく、「学びたいことがあるから英語が必要」という人は、英語学習の上達度、成長度も大幅にアップする傾向にあります。
自分の専門分野、将来や仕事に必要な分野の興味や関心に沿って学ぶことができれば、英語も楽しく学習していけるのではないでしょうか。

MOOCに学ぶ英語学習に役立つポイント

一流大学から世界中に展開されているMOOCは、それぞれのプラットフォームによって差異はありますが、概ね次のような機能を備えています。

・何度も繰り返して見る、聞くことができる
・字幕を見ることができる
・スピードを調整できる

こうした機能は、講座内容とは別にあなたの英語学習を助けてくれるはずです。
何度も繰り返して講義の映像を見ることができるので、ヒアリングやシャドーイングの練習をしたり、字幕を見て文法の確認やオーバーラッピングをしたりするのに役立ちます。また、再生スピードを調整すれば、自分の英語力に合わせてトレーニングを行うことができます。
MOOCにある機能を最大限活用して、英語学習にも役立ててみてくださいね。

日本に居ながらにして世界の一流大学の講座が受けられ、英語のスキルも磨ける。まさに一石二鳥のMOOC。みなさんも自分の興味のあるコースを見つけて、「英語で学ぶ」を始めてみてはいかがでしょうか?
【参考】
日本オープンオンライン教育推進協議会
http://president.jp/articles/-/14026?page=2
http://plus-life.jp/mooc/
http://petite-lettre.com/tanikei-english/archives/4337
「夏に始める無料のオンライン学習:6つの「MOOC」を比較する(wired)」

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