「難しそうだから」と敬遠されがちな英語文法ですが、ポイントを押さえて学習できれば英語習得の大きな味方になります。特に私たち日本人にとって文法は、中学・高校と6年間学んだ、なじみ深いものでもあります。
多くの日本人が基礎力を身につけている文法は、上達に時間のかかるスピーキングやリスニングの勉強に比べて、短期間で伸ばすことが可能な分野と言えるでしょう。
今回は、英語学習者にとっての文法の必要性、重要性から、助動詞の細かいニュアンスの違いまで、文法のおさらいに最適な記事を厳選してご紹介していきます。
まずは、初心者に必要な中学生で習う基本英文法
日常会話をするのに必要最低限の英文法は、中学3年間の英語でほとんどが網羅されています。基本さえ理解していれば英語で簡単な会話を交わすことはできてしまうのです。
さらに、中学で習う単語数はおよそ1,200語なのに対し、日常会話に必要とされている英単語数は2,000語。800単語を新しく覚え、基本的な文法力があれば、日常会話はできてしまうのです。
文法学習で最も大切なのは、基礎をしっかり固めること。基礎を無視して学習を進めてしまうと、その学習は必ず行き詰まります。というわけで今回は、英文法の基本をおさらいするのに最適な記事をまとめました。
文型を理解する(その1)
文型と聞くと、ちょっとした拒否反応を示す方もいるかもしれません。でも、覚えておいて欲しいのは、英語には、‘たった’5つの文型しか存在しないということ。5文型さえマスターすれば、どんな英文にも対応出来るスキルが身につきます。
最初に読んでほしいのは、5文型をわかりやすく説明している「英語ができるようになりたいなら5文型が重要!わかりやすい5文型の解説」。S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の説明からしているので、初心者でも押さえておきたいポイントです。
次は、特に便利な第5文型(SVOC)でよく使われる動詞を確認、第5文型をマスターし、より自然な英語を身につけましょう。「SVOCはこんなに使える!ネイティブっぽい英語を使いたいなら第5文型をものにしよう!」では、ワンランク上の文法を紹介しています。
時制の基本は3つ(その2)
英語の「時制」とは、「現在、過去、未来」というような「時」を表すために動詞の形を変えることを言います。基本となるのは、「現在、過去、未来」の3つですが、「進行形」、「完了形」もあります。ちょっと整理してみたい人は、「英語の「時制の一致」をわかりやすく解説!5つの文法パターンと例外を紹介」を読んでみましょう。
疑問文(その3)
疑問文を作るときのルールって結構複雑だと思っていませんか?学生のときは覚えていたけど、今はちょっと曖昧という方もいるかと思います。そんなときは、「いまさら聞けない!?英語の疑問文の作り方を基礎から徹底解説!」でおさらいしましょう。
助動詞 (その4)
時制を理解するときに、助動詞もセットで覚えておきましょう。助動詞とは動詞の意味を変化させる、とても大切な要素です。日本語で会話しているときも、意識せずに微妙な動詞の変化を求めて使い、相手に内容を細かく伝えられています。
英語では、基本となる助動詞、“can” “will” “should” “must” “shall” “may” を使った表現で使うので、英会話の幅が広がります。一度おさらいをしたい人は、「英語の助動詞とは?動詞・副詞と何が違うの?」「英語の助動詞をおさらい! 5つの助動詞を使いこなして英語の基礎力アップ!」を読んで押さえておきましょう。
助動詞の基本がわかれば、あとは曲者の助動詞を理解しておきましょう。 ”I could do”と ”I was able to do”はどう違う?–ネイティブの助動詞の使い方【キャリアアップのためのビジネス英語講座】。非ネイティブの英語学習者にとって、助動詞は直訳では分かり得ないニュアンスの違いがありクセが強いのです。
同時に、それらの違いを理解してさえいれば、ネイティブのように些細なニュアンスの違いを表現することができてしまいます。特に紛らわしい助動詞4パターンを全て分かりやすく解説。これさえ読めば、もう間違えません。
分詞を理解すれば、英会話も(その5)
文法の基礎を取得し、ある程度の英語が話せるようになってくると、口が自然と幾つかの言い回しを覚え、話し方のクセができていきます。そのため、英語が流暢に話せる人でも、分詞の使い方が間違っていたり、本人が意図せずに失礼な言い方をしてしまっていたり、というケースは少なくありません。
特によく見られるのがI’m bored.(退屈しています)と言いたいのに I’m boring.(私は退屈な人間です)などの間違った分詞の使い方をしているケース。「【exciting? excited?】ややこしい分詞もこれを読めば解決!」を読んで、違いをおさらいしましょう。他にも、丁寧にアドバイスをしたいだけなのにYou’d better go home.などと言ってしまい「早く帰れよ。」というニュアンスになってしまうケースもあります。分詞を助動詞は中級者や上級者でも間違えやすいポイントが多くあるので、「英語の「現在分詞」や「過去分詞」ってなに?英語学習の基礎を徹底解説」を読んで、しっかりと確認をして、自信を持って使えるようにしましょう。
受け身の表現、受動態とは?(その6)
能動態とは、「…は~する」という意味を表し、一方、受動態とは、「…される」という意味を表す用法です。英語では、「主語+be+動詞の過去分詞形」が基本の形。文法上、受身形とも呼ばれています。ちょっとハードル高いかなと思う人は、「英語の「受動態」作り方を丁寧にわかりやすく解説!」で、丁寧に解説していますので、一読しておきましょう。
比較級は、副詞や形容詞を変化させるだけ!(その7)
比較級は、他の物事や状況と比べた際に、その程度や性質がどれくらいであるかを示すために使われます。比較変化には、原級、比較級、最上級の3つがあります。もう一度おさらいしたいときは、「英語の比較級・最上級はルールを覚えれば簡単!例文付き」を読んでみましょう。
文法が苦手な人へ、勉強法、参考書を紹介
文法が苦手な人に向けて、克服するための効果的な勉強法や役立つ参考書を紹介します。文法書ではなく、具体的な例文を豊富に取り入れた教材を選ぶと理解が深まります。また、定期的に文法問題を解いて、理解を確認する習慣をつけることも重要です。では早速見てみましょう。
【文法が嫌いな人必見】英文法の勉強法をおすすめの参考書4冊と共に解説!
「英文法は、暗記するもの」というイメージを持つ方は少なくありません。そんな人が文法書を手にとってしまうと、ついつい暗記に走ってしまうので、更に文法に対する苦手意識が膨らんでしまいます。
この記事では、文法書を使った「暗記」ではなく「理解」する勉強法を伝授。文法嫌いな人へのオススメの参考書も紹介しているので、必見です!
【文法が嫌いな人必見】
英文法の勉強法をおすすめの参考書4冊と共に解説!
社会人の英語「やり直し」にも役立つ「大学受験」英語学習書6選
英語学習の市場が拡大を続けるのに伴い、本屋さんの英語参考書コーナーは「良書」と言われる本で溢れかえっています。英語のやり直しを決意し、せっかく本屋さんに立ち寄ったのに、どれを選べばいいかわからず、何も買わずに帰ってきてしまった、なんて話はよく耳にします。
社会人英語も受験英語も英語は英語。地道に勉強を続けることが誰にとっても英語上達の最短ルートです。この記事では、レベル別にオススメの「大学受験」英語参考書を紹介!
社会人の英語「やり直し」にも役立つ「大学受験」英語学習書6選
文法の呪縛から解放されたい人のためのTIPS記事
「英文法なんて必要ない!」という声もよく聞こえてくる一方で、「完璧な文法で正しい英語を話さなければいけない」という呪縛に囚われている英語学習者が多くいるのもまた事実。
これまで説明してきたように、基本的な文法は英語を使えるようになる上で必要不可欠ですが、全ての英文法を完璧に理解している必要はありません。基本的な文法を押さえていれば、日常会話ないしはビジネスシーンでも英語でコミュニケーションをとることは十分に可能です。
大事なのは、「使って、覚える」を繰り返すこと。本来、言語はコミュニケーションツールですので、正しい英語や「ネイティブのように話せないと…」なんて圧力は脱ぎ捨て、実践を交えて楽しくどんどん英語で話せるようになりましょう。
中学英文法でどこまで話せる?
英会話を始める人は「難しい文法や単語を知っていないといけないのでは?」と思いがちですが、現在完了や受動態など、実際の日常会話で使われる英文法は、中学英文法でそのほとんどがカバーされています。気負いせずにまずは基礎を再確認して、英語を話し始めてみましょう。
とにかくSpeak up! 三単現のSなんて気にするな! 上達のカギは度胸のみ!/安河内哲也さん
東進ハイスクールのカリスマ英語講師の安河内さんは、大学2年生までは、英語を全く話せなかったそうです。そんなある日、アメリカへのバス旅行で、それまでの「ネイティブスピーカーのように話せないといけない」と、価値観を一気に覆される光景を目の当たりにしました。この記事では、TOEIC満点のカリスマ人気講師が実践した英語上達の秘密を紹介しています。
【前編】とにかくSpeak up!三単現のSなんて気にするな!上達のカギは度胸のみ!/安河内哲也さん
【後編】とにかくSpeak up! 三単現のSなんて気にするな! 上達のカギは度胸のみ!/安河内哲也さん
大人も子どもも「正しい英語」の圧力から逃れよう
最初から「完璧で正しい英語」を話せる必要はありません。大切なのは「正しいこと」ではなく、「楽しく英語を話すこと」。それなのに、いちいち訂正して子供の意欲を削いでしまっては本末転倒です。まずは大人が肩の力を抜いて、子供たちと一緒に「英語で話した!話せた!」ということを楽しみましょう。
大人も子どもも「正しい英語」の圧力から逃れよう
英文法を勉強したら、アウトプットしてみましょう
文法学習に限らず言えることですが、大事なのは基本を押さえたら、あとは実際に使って覚えていくこと。母国語以外の言語の学習をしていると、辛くて苦しくて、恥ずかしい思いをすることもたくさんあると思います。
でも、もし英語を話せなかったら、決して会話をなしえなかった人たちと会話をできたり、英語なしでは得られなかった昇進や海外赴任のチャンスを手にしたり、楽しくて貴重な経験があなたを待っています。
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英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
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