旅行や留学先として人気のオーストラリア。ワーキングホリデーで、英語だけではなく文化や大自然などを体験する人も増えています。しかし、習った英語をオーストラリアで使っても通じなかったり相手の言っていることがわからなかったりして、戸惑う人も少なくありません。最初につまずかないためにも、オーストラリア英語特有の発音やフレーズを知っておきましょう。
ここが違う①「発音が違う」
一口に「英語」と言っても、国が変われば発音や言い回しなどに違いがあります。英国人の入植とともに始まった歴史からもわかるように、オーストラリア英語の基本は「イギリス英語」です。そのため、スペリングはイギリス英語とほぼ同じと考えていいでしょう。しかし、発音はイギリス英語とは異なります。
「A」の発音が「エイ」ではなく「アイ」になる
オーストラリア英語の最大の特徴とも言えるAの発音。通常「エイ(ei)」と発音する語が「アイ(ai)」になります。
「Hello/Hey」を意味する「G’day, mate」は「グッダイ、マイト」と発音。
「day(dei)」と「mate(meito)」のeiがaiになり、「day(dai「ダイ」)」「mate(maito「マイト」)」と発音します。また、「グッダイ」の「グ」はハッキリとした「グ」ではなく、「グ」と「ゲ」の中間音です。
この法則により、次のような単語もオーストラリア英語では発音が違ってきます
tomato:トメィト →トマト
date:データ →ダーター
today:トゥデイ →トゥダイ
Monday:マンデイ →マンダイ など
「I」の発音が「イ」ではなく「アイ」になる
すべての「I」が「アイ」と発音されるわけではありませんが、固有名詞でも「I(アイ)」と発音されることがあります。例えば、「IKEA(イケア)」が「アイケア」、「Miro(ミロ)」が「マイロ」、名前の「石田(イシダ)」が「アイシダ」のように発音されます。名前の場合は訂正できますが、その他の固有名詞は定着しているので、最初は戸惑うかもしれません。
その他の違い
オーストラリア英語特有の発音は上記の通りですが、その他の違いはアメリカ英語とイギリス英語の違いとも言えます。
例えば、caの発音が「キャ」ではなく「カ」になり、can’tは「キャーント」ではなく「カーント」、castleは「キャッスル」ではなく「カッスル」に。
また、アメリカ英語では母音に挟まれた「T」は日本語の「ら行」あるいは「d」のような発音になりますが、オーストラリアではイギリス英語と同様に比較的ハッキリと「T」を発音します。
例えば、waterはアメリカ英語で「ウァーラァー」のように発音しますが、オーストラリア英語では「ウォーター」と発音。同様に、「matter」「butter」「better」などの語でも「T」は明瞭に発音されます。
さらに、「r」の発音もアメリカ英語ほど巻き舌にしなくてもいいので、日本人には発音しやすいのが特徴です。
ここが違う②「言い回し」
発音の違いがわかったところで、オーストラリア英語特有の言い回しもチェックしておきましょう。
・G’day, mate こんにちは!
あいさつでもっとも使われることばでG’dayは「Good day」を短縮したもの。
mateは「友達」あるいは「仲間」という意味です。
mateは「G’day, mate」というフレーズに限ったものではなく、あらゆる場面で使われます。例えば、「ありがとう」や「ごめんね」などの言葉の後につけ、「Thanks, mate」「Sorry, mate」のように使います。
誰にでも「mate」と話しかけるオーストラリア英語は、フランクでフレンドリーな英語と言えるでしょう。気さくで陽気なオーストラリア人を象徴しているのかもしれませんね。
・Cheers ありがとう
mateをつけて「Cheers, mate」と感謝を表すのが一般的。
・No worries どういたしまして
英語の「大丈夫(No problem)」「気にしないで(That’s OK)」などと同じ意味で使われます。同じく「No worries, mate」とmateをつけて使われます。
・YepとNup
YesとNoのこと。「ヤップ」「ノップ」と発音します。
・It’s my shout 私のおごり
「私のおごり」という意味で、「イッツ・マイ・シャウト」と発音。「お昼ご飯をおごるよ!」は「I’ll shout you lunch!」となります。アメリカでは通じないので要注意。
ここが違う③「省略が好き」
オーストラリア英語では、youがyaになるのと同様に、単語の省略が好まれます。
例えば、cup of teaも「cuppa」に省略されるため
Would you like a cuppa?
(お茶はいかが?)
と聞かれても「?」となってしまう人もいるようです。
あいさつのときに「?」となりやすい省略単語やフレーズもあるので覚えておきましょう。
<省略される単語>
University(和訳:大学)
→ni(ユニ)
barbecue(BBQ)(和訳:バーべキュー)
→barbie(バービー)
breakfast(和訳:朝食)
→brekkie(ブレッキー)
McDonald(和訳:マクドナルド)
→Mackers(マッカーズ)
Mosquito(和訳:蚊)
→mozzie(モジー)
Kangaroo(和訳:カンガルー)
→roo(ルー)
underwear(和訳:下着)
→undies(アンディーズ)
vegetables(和訳:野菜)
→vegies(ベジーズ)
まとめ
オーストラリア英語には独特な発音や言い回しがある上、話すときに口をあまり大きく開けないため、聞き取りにくいこともあります。
オーストラリア人の中には、「ハエが口に入るから口を大きく開けなくなった」と言う人もいるほど。省略形を好むのも、そのせいかもしれませんね。
最初につまずかないためにも、フランクでフレンドリーなオーストラリア英語特有の発音や言い回しを理解し、今後の英語学習にお役立てください。
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