英語力が伸びてくると、だんだん困ってくるのが「単語力」です。文法や発音はOK、基本的な単語はOKのレベルになった人にとって、最後の壁になるのが単語です。発音や文法は限りがありますが、単語には終わりがありません。こうしている間にも、一秒に何百個という新しい単語が生まれているのです。
今回は、覚えにくい英単語をどうやって覚えるかについて考えてみましょう。
人間は忘れるもの
単語を勉強する上で大事なのは、あまり気合を入れ過ぎないことです。人間はそもそも、一度や二度ではものを覚えません。一度勉強したくらいでは忘れて当然なのです。とある大学の先生が、「単語は10回くらい使わないと定着しない」とおっしゃっていました。それくらい単語の暗記は時間がかかるのです。単語はそうそう覚えられないものだと理解して、勉強を始めましょう。覚えられないからといって、自分を責めても意味はないのです。
「一回で覚えなきゃ!」を捨てて、気楽に単語を覚えよう
単語は一回勉強しただけで覚えられるものではありません。これを理解することが、単語学習の第一歩です。単語帳を一周したり、英会話スクールでちょこっと習ったりするくらいでは、単語の用法は定着しません。これは、語学初心者でも、語学を勉強することに慣れている人であっても同じことです。
では、どうすれば効率よく単語を覚えることができるのでしょうか。さきほど、「単語は10回くらい使わないと覚えない」と言いました。なら、その10回を作ればいいのです。
実際に使ってみることで、単語は定着する
単語を定着させるコツ、それはズバリ「使ってみること」です。ただ読んだり聴いたりしたりするだけでは単語は覚えません。実際に使ってみることが、単語の定着にはどうしても必要になります。単語を使うとは、その単語を使ってアウトプットをするということです。その方法は二種類あります。
英単語を使って作文してみよう。
覚えたい英単語を使って作文してみるのはよい勉強法です。単語単位で覚えるより、文や文章で覚えるほうが、負担が少なくなります。
例えば、「improve(改善する)」という単語を覚えるとしましょう。改善するがimprove、改善するはimprove……と覚えるのはかなりの苦行です。それよりは、ある程度まとまったフレーズで覚える方が定着しやすくなります。
I want to improve my English pronunciation.
(英語の発音を改善したい)
意味のある文を丸ごと暗記した方が、覚えるのは簡単になります。
今度は、「accurate(正確だ)」を覚える場合を考えてみましょう。さっそく何か文を考えてみましょう。
I want to speak accurate English.
(わたしは正確な英語を話したい)
ところで、この文は先ほど作った「improve」の文となんとなく関係がありそうですね?くっつけることができそうではないでしょうか?
I want to improve my English and speak accurate English.
(私は英語を改善して、正確な英語を話したい)
「improve」「accurate」という文字列だけを覚えるより、この方が簡単ではありませんか?単語を単語として覚えるのではなく、ほかの表現と関係させて覚える、これが英単語学習の近道です。
実戦練習!ちょっとむずかしめの単語に挑戦しよう
ここからは、実戦的な英単語学習方法をためしてみましょう!基本になるのは、「単語を単語として覚えるのではなく、ほかの表現と関係させて覚える」ことです。
発音+音読で単語のイメージをつかむ
単語を覚えるときに大事なのは、「音」と単語を結びつけることです。文字列と意味だけを覚えても、実際の会話では使うことができません。先ほど例にした「improve」を使って考えてみましょう。会話のとき、相手から聞こえてくるのは、「インプゥウー」のような音です。会話だけでなく、リスニングテストでも同じです。このよくわからない音を聴いて、「あ、improveだ」とわからなければ、単語を勉強した意味がありません。
単語帳には、ほぼ100%参考用のCDがついています。このCDはおまけではありません。かならず発音を聞いて、その音と英単語を結び付けましょう。一番手軽な練習は「くちまね」です。CDで単語を聞いたら、そのまま繰り返します。アクセントまで含めて、きっちりコピーしましょう。音と単語を結びつけることが、英単語学習の第一歩です!
TOEICでよく出てくる「procedure(手続き)」という単語を見てみましょう。アルファベットだけを見ると「プロセドュア」のように見えますね。ここで「procedure」=「プロセドュア」と覚えてしまうと、リスニングでも会話でも役に立ちません。付属のCDや読み上げソフトで発音を確認してみましょう。この単語は「プゥウェスィー!ジャー」のように発音するのです。「procedure」=「プゥウェスィー!ジャー」=「手続き」と覚えておけば、実際の会話やリスニングでも使うことができます。
単語を覚えるときに大事なのは、「スペリング」「正確な発音」「意味」をまとめて覚えることです。こうすると、実戦でも使える単語力になります。
覚えた単語で作文してみよう
単語を更に定着させるために役に立つのは作文です。覚えたい単語を使って作文するのです。この時は、ノートに書き込むとスペリングが頭に入るのでおススメです。
The procedure has done.
(手続きは出来ている)
この時大事なのは、その文が正確かどうかにこだわりすぎないことです。目的は単語を覚えることなので、文が多少おかしくても気にする必要はありません。
正確な文が知りたければ、ブラウザや検索エンジンの言語を英語にして、その単語を検索するといいでしょう。ネイティブが実際に使っている英語がたくさんヒットします。
忘れたころに口頭でもう一度作文
単語は一度覚えても結構すぐ忘れてしまいます。これは人間の体がそういう風にできているからで、仕方ないことです。記憶を定着させるためには、翌日に復習するのがいいと言われています。翌日の復習は、口を使ってするのがいいでしょう。前日に覚えた文を口で言ってみるのです。
I want to improve my English and speak accurate English.
(私は英語を改善して、正確な英語を話したい)
The procedure has done.
(手続きは出来ている)
この表現がパッと口から出るまで練習しましょう。だんだんと、考えなくても自動的に口から出るようになってきます。単語学習のゴールはこの「考えなくても口からです」状態なのです。そのためには、口を使うことが欠かせません。
まとめ
単語は数も多く、めんどうくさくなりがちです。せっかく覚えたのに忘れてしまった、なんてことが重なると、モチベーションが下がってしまいます。「人間は忘れるものだ」と割り切ることが大事です。その上で、綴り・音・意味を上手く結びつけて、効率よく単語を覚えていきましょう。
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