日本に住む外国人の友だちに、くしゃみをした後で「Bless you!」と言われて何のことかわからなかったという経験はありませんか?また海外にいくと、道や公園などで知らない人にも「Bless you!」と言われることがあります。日本にはない文化なのでそう言われても最初は戸惑いがちですよね。今回は、人がくしゃみをした時にかける「Bless you」という言葉について、その歴史や使い方、そして返答の仕方などをご紹介します。
そもそもくしゃみは英語で?
くしゃみをした時の表現「Bless you.」は聞いたことのあるフレーズかもしれませんが、くしゃみ自体を表す英語は何でしょう。ここではまず、くしゃみに関する基本的な英語表現をご紹介します。
a sneeze(くしゃみ)
例文)
She makes a sneeze.(彼女がくしゃみをする)
I fight off a sneeze.(くしゃみをこらえる)
sneeze(くしゃみをする)
I can’t stop sneezing.(くしゃみが止まらないの)
外国人はくしゃみをすると「Bless you.」というなぞを解明
「Bless you」はそもそも「God bless you」が完全な形で、日本語に訳すと「神のご加護を」という意味です。しかしなぜくしゃみの後でそんな言葉がかけられるようになったのでしょうか。まずは「Bless you」の由来として、諸説あるうちの2つをご紹介したいと思います。
由来1:悪魔の侵入を防ぐため
その昔、人々はくしゃみをすると自分の魂が体から飛び出すと信じていました。また、体から魂が抜け出した際に、悪魔や邪悪な魂が体に侵入するとも言われていました。こういったことを防ぐために、「Bless you」や「God bless you」の言葉でもって、神の力を借りながら邪悪なものに対抗しようとしたと言われています。
由来2:ペストの大流行から
時は16世紀。当時は肺ペストが大流行していました。くしゃみはペストの初期症状。そこでくしゃみをした人には「どうかペストではありませんように」という願いを込めて「Bless you(神のご加護がありますように)」と言うようになったのが始まりだという説があります。
くしゃみをして「Bless you.」と言われたときの返事は?
くしゃみに対して「Bless you!」と声をかけられるのは日本にはない文化だけに、最初は戸惑いがちですよね。それだけに声をかけてもらった後、なんと言えばいいのかわからないというお声もよく見にします。もちろん黙ったままというのはNGですが、難しく考える必要もありません。「Bless you」と言われたら、簡単に下記のような返答をすれば問題ありませんよ。
Thank you/Thanks.(ありがとう!)
「神のご加護がありますように」と貴方のために祈ってくれたことに対して、感謝の気持ちを率直に「Thank you」や「Thanks」で答えましょう。ネイティブの間では、誰かがくしゃみをしたら瞬時に他の人が「Bless you」といい、言われた人はすぐに「Thank you」というのが一連のお決まりの流れのようになっていますよ。
Thank you, you too.(あなたもね)
Thank youだけでも十分丁寧な返事ですが、自分のために祈ってくれたことへの感謝を伝えるために、相手に祈りを返すというのも思いやりのある言葉です。「Thank you」の後に「you, too」を付けると、「ありがとう。そんなあなたにも神のご加護がありますように」という意味になりますよ。
くしゃみ以外でも使う「God bless you」のあれこれ
「Bless you」や「God bless you」を「くしゃみの後で言う言葉」として最初に覚えてしまうと、他の場面で耳にした時、「あれ?誰もくしゃみしていないのに?」と疑問に思うことになってしまいます。「神のご加護を」という意味の「God bless you」は、実はキリスト教徒にとっては日常的な言葉で、くしゃみの後以外にも生活の中で頻繁に使われます。最後にそんな「God bless you」の色々な活用シーンをご紹介します。
Thank you の代わりの「God bless you」
You made this for me? Oh, God bless you!
(私の為に作ってくれたの?ああ、ありがとう!)
誰かに親切にしてもらった時や、思いがけず嬉しいことをしてもらった時に、「あなたはなんて親切な人なんだ、そんな貴方には神のご加護がありますように」という気持ちを込めて「God bless you」ということがあります。Thank youの代わりに使われる感謝の言葉です。
励ましの「God bless you」
Go go! USA! God bless America!
(いけいけUSA! アメリカ!)
日本ではよくオリンピックやWカップなどでは「頑張れ日本!」といって選手を励ましますが、欧米ではどちらかというと「頑張れ」という表現ではなく、「God bless you」の表現で人を励まします。「我」や「個人」が頑張るのではなく、「神が貴方を愛し、恵みを与えてくれるから大丈夫」というキリスト教の考え方が根付いているからと言えますね。
さよなら前の「God bless you」
You’re moving away? Well, Good luck and God bless you!
(きみ、引っ越すの?そうか、じゃあ、神のご加護と幸運を祈ってるよ!)
友人が遠くに旅立つ際などに、相手の将来の幸運を祈る為に、「God bless you」の表現を使うことも頻繁にあります。「この先のあなたの人生に神のご加護を」という意味です。日常的な別れ際の挨拶で「Good night and God bless.(お休みなさい、気をつけてね)」などの表現も同様の用例です。
まとめ
くしゃみの後に言う「(God) bless you」は「神のご加護」というように宗教的な概念からできた言葉ではありながらも、今では目の前の人がくしゃみをしたら礼儀として当たり前のようにかける言葉になっています。もし英語のネイティブがくしゃみをしたら是非あなたもそう声をかけてあげてくださいね。
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