東京オリンピックや大阪万博を前に、日本を訪れる訪日外国人は今後ますます増えることが予想されます。そんな中、英語で道を尋ねられて困ったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。特にアメリカなど距離に関する単位が違う国の人に対してうまく道案内するために、フィートとメートル、マイルとキロなど単位の換算をご紹介するとともに、道案内に使える便利なフレーズをご紹介したいと思います。
英語の距離や長さは換算するとどのくらい?
アメリカでは長さに関して、インチやフィート、マイルなどの単位が使われています。例えば距離に関してはマイルが主な使用単位で、道案内の際、「キロメートル」で伝えても相手はわからないこともあるかもしれません。相手の単位でも教えてあげられるようになれば、本当のおもてなしに一歩近づきますよね。そんな長さの単位の換算方法をご紹介します。
1インチ(inch)= 約2.5 センチメートル(cm)
もともと「インチ」とは古代ローマで「成人男性の親指の幅」のことでした。単位記号としては「1 in」もしくは「1”」と表記します。1インチ以上になると単位も複数形になり、「2 inches」となります。アメリカでは一番小さい単位です。靴のサイズ、服のサイズ、テレビの画面や車のホイールの大きさに使われます。
1フット(foot)= 約0.3メートル(m)
「フット?フィートじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。もともと、「フット」は「成人男性のつま先からかかとまでの長さ」を表していて、「feet」は「foot(足)」の複数形。ですので、1フィートという時は実は複数形でなく、1 footといいます。1フィート以上になれば「2 feet(フィート)」「3 feet(フィート)」と言いますよ。1 foot = 12 inchです。単位記号は「1 ft」か「1’」と書かれ、「3フィート1インチ」の場合は「3’1”」という風に書かれます。身長やコンテナの大きさなどに使われますよ。
1ヤード(yard)= 約0.9メートル(m)
単位記号としては「1 yd」と表記します。1 yard = 3 feetです。ゴルフやフットボール、また手芸の布の長さなどの単位としてはよく使われますが、距離などにはほとんど用いません。1ヤード以上になると「2 yards(ヤーズ)」「2.5 yards(ヤーズ)」と複数形で表示します。
1マイル(mile)= 約1.6 キロメートル(km)
単位記号としては「1 ml」と書かれます。1マイル以上だと「2 miles(マイルズ)」と複数表示になります。距離を表現する際の代表的な単位で、車の時速や移動距離に使われます。道路標識もマイル表示です。1 mile = 1760 yards。
道案内に使う距離を英語で説明しよう
アメリカで使われる、長さ、距離の単位をご紹介しましたが、実際にその場で計算するのは大変です。「100mは何フィートなのか」など、徒歩での道案内でよく使われる距離のおおよその換算目安をご紹介したいと思います。
100メートルは約300フィートと覚える
Keep walking for about 300 feet until you see a bakery.
(パン屋さんが見えるまで大体300フィート歩きます)
解説:正確に言うと、100メートルは328フィートです。しかし道案内ですので、だいたいの目安を伝えればいいと考えると、100メートルは「about 300 feet(約300フィート)」と覚えておけばいいでしょう。200メートルなら倍の約600フィートとなります。ちなみに、距離は「yard(ヤード)」では表現しませんのでご注意くださいね。
500メートルは3分の1マイルと覚える
The shop is about a third mile ahead from here.
(そのお店はここから大体3分の1マイルくらい先にあります。)
解説:1マイルは1.6キロなので、500メートルなら0.31マイルなのですが、マイルは少数点ではあまり表現しません。分数で「a half mile(ハーフマイル)」、「a third mile(3分の1マイル)」、「a quarter mile(4分の1マイル)」と表現することが多いです。ですので、500メートルなら「about a third mile(約3分の1マイル)」、1キロなら「about two thirds mile(約3分の2マイル)」と覚えておけばよいでしょう。
パターン別に道案内を攻略しよう!
さて、これまでアメリカ式の距離についてご紹介してきましたが、実際に英語で道を聞かれた際にはどう対応すればいいのでしょうか。道を知っている場合や知らない場合、目的地がとても遠い場合など、そのパターンによって有効な対応方法も異なってきます。そんな道案内の色々な攻略法をご紹介したいと思います。
目的地を知っていて道順を教える場合
「Do you know how to get to A?(Aへはどう行けばいいでご存知ですか?)」と聞かれて、その目的地までの道を知っている場合は、下記のようなフレーズを使いながら、教えてあげるとよいでしょう。まずは基本フレーズからご紹介します。
Go straight:まっすぐ進む
Go straight two blocks.
(まっすぐ2ブロック進んでください。)
解説:道案内には必須の表現です。「このまままっすぐ進む」なら「Go straight ahead」と言えばいいでしょう。その他、「突き当りまでまっすぐ進む」なら「Go straight to the end of the street」となりますよ。
Cross the street:道を横断する
Please cross the street first.
(まずこの道を渡ってください。)
解説:まず目の前にある道を横断してほしい時はこの言葉です。その他、「横断歩道を渡る」なら「Go through the crosswalk」、「歩道橋を渡る」なら「Cross over the pedestrian overpass」といいますよ。
Take a left at 〜:〜で左に曲がる
Take a left at the next corner
(次の角を左に曲がってください。)
解説:「右に曲がる」なら「Take a right」。その他「Make a left(左に曲がる)」「turn left(左に曲がる)」などでも通じます。かならず「どこで曲がるのか」も伝えるようにしてあげましょう。
It is about 5 minutes by foot:歩いて5分くらいかかる
It is about 5 minutes by foot from here.
(ここからだと歩いて5分くらいかかりますよ。)
「ここから500メートルくらいあります。」と言いたい時にも、相手の出身国がアメリカなどメートル法を使う国ではない可能性もあります。また距離をマイルやフィートにすぐに換算するのはやっぱり難しいという方も多いでしょう。そんな時、まずは「歩いて何分位かかるか」と、時間で伝えてみるのが効果的。その上で、もし相手にどのくらいの距離かと聞かれた場合には、500メートルなら「about a third mile(だいたい3分の1マイル)」という風に分数で答えるのが適切です。
You will see 〜:〜が見えてくる
You’ll see the sign that says ‘Tokyo Station’ on your right.
(右手に東京駅と書いた看板が見えてきます。)
解説:目印を伝えるのに便利な「you will see」の表現です。その目印がどちら側に見えるのかという点も、「on your right(あなたの右側に)」などの表現で伝えてあげましょう。
目的地を知っているが、かなり遠い場合
次に、目的地を知ってはいるけれど、電車に乗らなければならないなど、とても遠い場所で、道案内を説明するのが難しい場合の攻略法をご案内します。
It’s pretty far from here:ここからかなり遠いですよ
It’s pretty far from here, so you should take a bus.
(ここからだとかなり遠いからバスに乗ったほうがいいですよ。)
解説:例えば渋谷にいるのに、新宿にある目的地に行きたいと言われた場合は、「かなり遠い」ということを伝えて、バスや電車に乗るよう勧めてあげましょう。その後、そのバス停や駅までの道順だけを教えるといいでしょう。
Someone can help you when you get there.:着いたら誰かが助けてくれるよ
I think someone can help you when you get there.
(そこに着いたら誰かが助けてくれると思います)
解説:目的地までかなり遠い場合、まずは電車やバスに乗るところまで案内してあげ、その後の道順は他の人に聞くよう伝えるのが現実的です。そんな時に使えるのがこのフレーズです。
目的地が近く、連れて行ってあげる場合
聞かれた場所が、ちょうど自分が行く方向と同じだったり、とても近くて説明するより連れて行ったほうが早い場合などは「一緒に行きましょう」というのも一つの手です。そんな時に使えるフレーズをご紹介します。
Shall we go with you?:一緒に行きましょうか?
Shall we go with you?
(一緒に行きましょうか?)
解説:「ここから歩いて50メートルくらいのところにあります」と英語でいうより、一緒に歩いて連れていったほうが早い、ということもありますよね。そんな時はこの言葉一つで案内終了!その他、「I’ll show you the way, please follow me(案内するのでついてきて来ださい)」などの表現もありますよ。
I’m going to the same direction.:(私もそっちに行くので)
I’m going to the same direction, so let’s go together.
(私も同じ方向にいくので一緒にいきましょう)
解説:同じ方向に行くつもりだったということを一言添えると相手も気を使わずにこちらの好意を受け入れられますよね。
目的地を知らない場合
道を聞かれたけれど、その場所を知らない場合ももちろんありますよね。単に「I don’t know」と言ってしまっては少し冷たい印象を与えてしまうかもしれません。「I’m not sure where that is(どこかよくわからないんです)」とわからないことを伝えた後、下記のような攻略法で助けてあげてみてもいいかもしれませんよ。
I can look it up for you:調べましょうか
I’m not sure where that is, but I can look it up for you.
(どこかわからないんですが、調べましょうか。)
解説:最近はスマホを持っている方がほとんどなので、スマホで調べてあげるというのは一つの手です。訪日外国人の方は携帯を持ってはいても、wi-fiがないと使えない場合が多いので、代わりにあなたのスマホで調べてあげるといいでしょう。
I can google it for you.(グーグルで調べてみますね。)
I don’t know this area well. Do you have the address? I can google it for you.
(この辺のことは詳しくないんです。住所はわかりますか?グーグルで調べてみましょう。)
解説:住所がわかればグーグルマップで調べてあげることもできます。「google it」は日本語でいう「ググる」という意味。グーグルで検索する時に使えます。その後、その地図を相手のスマホで写真で取ってもらってもいいでしょう。その際には「You can take a picture of it.(これを写真にとったらいいよ)」という表現が使えます。
I’ll ask someone for you:誰かに聞いてみましょう。
Sorry, I’m stranger here. I’ll ask someone for you.
(ごめんなさい、ここの場所に詳しくないんです。誰かに聞いてみましょう。)
解説:代わりに他の人に聞いてあげるととても親切ですよね。特に相手が日本語がまったくできそうになく、あなたが英語ができるのであれば、他の人との間に立って通訳になってあげるといいでしょう。とても喜ばれるに違いありません。
まとめ
アメリカ式の距離の換算は、知っておいて損はありません。道案内に必要な目安となる100メートルと500メートルだけでも覚えておくと安心でしょう。しかしもしすぐに計算ができなくても、その他の伝え方で乗り切ることもできますので、ぜひ今回ご紹介したパターン別に道案内の攻略法をマスターしてみてくださいね。
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