「今年は英語を頑張ろうと決意したのに、あまり勉強できていない……」
英語の勉強を始めたにも関わらず、思った通りに勉強が進まなくて悩んでいませんか?実は、三日坊主は工夫次第で防ぐことができるのです!この記事では三日坊主を防ぐための考え方と、英語学習を継続させるための3つの心理学的メソッドをご紹介します。
三日坊主を防ぐために、考え方を変えよう!
1.できなかったことにフォーカスするのをやめよう
私たちは「できたこと」よりも「できなかったこと」に対して、意識が集中しがちです。ついつい「あぁ、今日も英語の勉強ができなかった……」と思って落ち込んでしまうかもしれません。しかし、こんなふうに考えてしまう人ほど三日坊主になりやすいと言われています。なぜなら、「できなかったこと」に目を向けすぎると、「自分はなんてできないやつなんだろう」という発想に繋がり、「やっても無駄だ」という考えになってしまうこともあるからです。
できなかったことには、理由があります。その計画に無理があったり、自分のモチベーションを上手く保てていなかったり。その理由を考え、「どうすればできるのか」にフォーカスすることが大切です。まずは、「できなかった」で思考を止めるのではなく、「じゃあ、どうすればできるようになるか?」と考えるようにしてみてください。
例えば、家に帰ってきてから30分英語を勉強する計画を立てていたのに、仕事で帰りが遅くなってしまい、勉強の時間をとることができなかったとします。この時「勉強できなかったな」と思った直後に「じゃあ、どうすればできるようになるんだろう?」と考えてみましょう!この場合は、「机に向かうのではなく、往復の通勤電車で30分間勉強をする計画に変更しよう」という解決方法もありますよね。
2.「すぐに成果を出さなきゃ」と思うのをやめよう
英語力が上達していない自分に焦って、あきらめにも似た感情を抱いてしまうこともあるでしょう。すぐに成果が出ればモチベーションは保ちやすいですが、残念ながら成果はすぐに出るわけではありません。こちらのグラフをご覧ください。
心理学で使われる「習熟曲線」です。私たちは「勉強すればするだけ、効果が出るはずだ」と思いがちですが、努力と効果は比例関係ではありません。習熟曲線を見ると、学習時間が一定のポイントにくるまでは、大きな学習効果が望めないことがわかりますよね。
例えば「英語の会話が楽しめるようになる」という目標を立てていたとしても、1ヶ月の勉強で英語を不自由なく話せるようになるのはは難しいでしょう。しかし、決して成果が出ていないわけではありません。「今日はこのフレーズを使えた!」など、小さな成果に目を向けてみましょう!また、最初のうちは、「大きな成果を出そう」と考えるよりも、「続けること」を目標にするのをオススメします。そもそもこれまでやっていなかったことを3日間続けただけでも、すごいことです。「じゃあ1週間つづけてみよう」「もう1週間続けてみよう」と、効果が出るポイントまで続けられるような考え方に切り替えましょう。
3.「なんのために勉強するのか」を思い出そう
新しいことを始める時には、勉強時間をつくらなければならないという時間的負担に加え、新しいことを覚えようとする心理的ストレスも感じます。ストレスが大きすぎると当然ながら続かないので、心地よいストレスレベルになるように工夫する必要があります。また、ストレスを感じる行動を続けるためには、強い動機が必要になります。英語を勉強する動機が強ければ強いほど、ストレス耐性は上がるでしょう。
英語を始める動機が「話せたらカッコイイから」など漠然としたものの場合は、もう少し強い動機が必要です。最も強い動機は、「必要だから」というものですよね。ならば必要になる場面を作ってしまえば良いのです!海外旅行の予定を立てはじめるとか、海外関連の仕事に手を挙げてみるとか、英会話などで実際に話す機会をつくってしまうのも手です。「会議で発言できるようにするため」とか「英会話のレッスンで自分の意見をスラスラ言えるようになるため」など、勉強する理由を鮮明に思い出してモチベーションをあげることが、三日坊主の防止につながります。
英語学習を成功に導く!心理学を用いた効果的な勉強メソッド3選
ここまでは三日坊主を防ぐための考え方をご紹介してきましたが、考え方を変えるだけでなく、実際に行動に移す必要があります。目標を達成するために効果的な勉強方法を3つご紹介します。
1.日常の行動と勉強をセットにする
新しい習慣を身に付けるのは、簡単ではありません。だからこそ既に習慣になっていることとセットにすることで、「これは新しい習慣だ!」という意識を薄くするのがオススメです。既に習慣化されていて、毎日繰り返しやっていることがありますよね。朝起きたら顔を洗うとか、寝る前にスマホをいじるとか、お風呂に入るとか。そういう習慣の中に英語学習を追加すると、習慣化しやすいのです。
ちなみに、新しい行動を習慣化するためには約66日かかると言われています。2ヵ月ちょっと続けることで、習慣化されるのです。これだけの日数がかかるからこそ、続けるための工夫が重要ですよね。習慣化されてしまえば「やらないと気持ち悪い」と思うようになるので、ストレスなく続けられるはずです!
2.モチベーションを保つための目標の立て方
(1) 計測できる目標を立てる
モチベーションを保ちやすくするためには、計測可能な目標を立てることをオススメします。試験のスコアや資格取得など、達成したかどうかが目に見える目標です。英会話ならレベルチェックテストを定期的に受けたり、リーディングやリスニングならTOEICスコアを目標にしたりしましょう。
(2) ステップ式の目標を立てて、ゲーム化する
英語の学習時間と、その効果は比例しないということを既にご紹介しました。大きな目標だけだと、いつまでたっても目標に近づけている感じがしないので、挫折してしまいがちです。TOEIC500点の人が「TOEIC900点を目標にしよう!」と思っても、400点アップには時間がかかりますし、900点という数字が現実味を持たないですよね。
そこでオススメなのが、ステップ式の目標を立てて英語学習をゲーム化するということです。ロールプレイングゲームのように、簡単なステージから少しずつ難しくしていくイメージで目標を立てましょう。ステップ目標を立てる時、最初の方は絶対にクリアできるような目標にするのがオススメです。「3日以内に30個の英単語を覚える」など。大きな目標をひたすら目指すよりも、小さな目標をゲーム感覚でひとつひとつクリアしていく方が、モチベーションを保ちやすくなります!
3.勉強中は「フロー状態」に入れるように工夫する
英語を勉強している時にメールが気になったり、テレビを見ながらやってしまったりしていませんか?長時間だらだらと机に向かうよりは、短時間でも集中した方が効率は上がります。この集中状態のことを心理学では「フロー状態」と呼びます。完全に没頭して、それ以外のことがまったく気にならない状態です。
フロー状態に入ってしまえば、時間も忘れ、ただただ目の前にある英語のことしか考えられなくなります。カフェで勉強していたとしても、周囲の雑音は気にならなくなるのです。雑念が消えるので、学習効率も良くなります。では、どうすればフロー状態に入ることができるのでしょうか?実践できる例を見てみましょう。
フロー状態に入るためには、今目の前にあることにだけに意識を集中する必要があります。よって、次の3つのことに気を付けてみてください。
・英語学習に意識を集中できる環境をつくる(スマホの電源を切る等)。
・最初は勉強量を少なくして、心理的障壁を少なくする。少しずつ勉強量を増やす。
「こんなにたくさん勉強することがある」と思ってしまう勉強量だと、集中する以前に脳へのストレスが大きくなってしまい、集中しづらいコンディションになってしまいます。最初は短い英文を読むなど、「これぐらいなら集中して取り組める」という量で計画を立ててみましょう。
まとめ
三日坊主になってしまうのには、理由があります。その理由をひとつひとつ解消していくことで、誰でも英語学習を継続できるようになるのです。大事なのは、「自分に無理をさせすぎないこと」と「自分のモチベーションコントロールの主導権を握ること」です。考え方と勉強方法を変えることで、目標への大きな一歩を踏み出しましょう!
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