英会話の発音が悪いと損する? 知って得する発音のはなし

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「英語は発音が悪くても、なんとか通じる」「発音を気にしすぎるとうまく話せなくなる」という人がいます。それでは本当に、発音が悪くてもスムーズに英語でやりとりすることができるのでしょうか。今回は、やはり気になる「発音」について考えてみましょう。

発音が悪いと損してしまう!

日本人で流ちょうに英語を話す人でも、発音はほとんどカタカナのまま、ということがあります。そういう英語を聞いていると、「ああ、発音は別に気にしなくてもいいんだな」と思えてきますが、実は、発音が悪い英語を話すことで、自分が損をしているかもしれないのです。発音の問題から来るデメリットを考えてみましょう。

伝わらないのを「発音のせい」にしてしまう

「海外旅行でorange juice(オレンジジュース)を頼んだらcoke(コーラ)が出てきた。やっぱり私は発音が悪いんだな」とガッカリしている人がいました。でも、いくら発音が悪くても、orange juiceがcokeに聞こえるはずがありません。それは単に、ウェイター/ウェイトレスが注文を間違えたのです。

自分の発音に自信がない人は、「どうせ私の言うことは通じない」「やっぱりわかってもらえなかった」と思ってしまいがちです。通じる発音で話しているという自信を持つことができれば、相手が間違えていることに気づき、No, I ordered orange juice.(いえ、オレンジジュースを頼んだんです)と言えるはずです。

聞く人に負担をかけている

日本語を習いたての外国人の話が、わかりにくいことがありますよね。例えば「あしたは、シュチョウです」と言われたら、「シュッチョウ(出張)かな?」と頭の中で変換したりするのではないでしょうか。それと同じことが、英語にも言えます。

自分では相手にわかるように話しているつもりでも、実は相手は「きっとこんなことが言いたいんだろう」と、解釈してくれているのかもしれません。これでは相手を疲れさせるばかりか、間違った解釈をされて話がうまく伝わらない恐れもあります。

発音がわからないと聞き取れない

発音とはしゃべるときの問題だと思われがちですが、実は発音に対する正しい理解がないと、聞き取りに支障をきたします。例えば、次の文は英語でどのような音になるか、考えてみましょう。

Put it on it.
(それをその上において)

文字で見ると誰でもわかる、簡単な文です。でも、会話の中で言うときに、「プット イット オン イット」という音が聞こえてくることは、まずありません。Putのtはrの音に近くなってiとくっつき、itのtは次のoと、onのnは次のiとくっつき、末尾のitのtがほとんど発音されないため、「プリトニッ」といったような音になるのです。

「プリトニッ」と言われても、Put it on it.のことだとは思えませんよね。でも、自分で話す練習をして発音に対する理解を深めることで、それが聞き取れるようになるのです。

ネイティブに通じる発音になるためのコツは?

発音の練習は一般的には、一つ一つの音や単語を、ネイティブの音声を聞きながら真似していくしかありません。でも、実際に通じる英語を話すために、練習のときにちょっと工夫するといいことがあるのです。わかってもらいやすい英語を話すためのコツを見ていきましょう。

実は難しかった母音の発音

とあるネイティブが、「phoneを正しく発音できる日本人がほとんどいない」と言っていました。「でも、phoneはフォンでいいのでは?」と思いますよね。実は、phoneは「フォウン」です。「モバイル」とよくカタカナで使っているmobileも、実は正しい発音は「モウバル」もしくは「モウバイル」。

[r]と[l]の違い、[b]と[v]の違いといった子音の違いはよく知られていると思いますが、実は母音の発音がきちんとできていない日本人が多いのです。そして、「アウ」「オウ」「エイ」といった簡単な母音をマスターすることで、ずっと英語らしい響きで話すことができるようになります。

アクセントや抑揚にご用心

「キロメートル」は英語でkilometerと書くので、「キロメーター」と読めばいいのかな、と思いますよね。でも、実はkilometerではlo(ロ)のところにアクセントがあり、「キラァミタ」のような音になります。こんな簡単な単語なのに、日本人が「キロメーター」といっても全く通じず、ネイティブが「キラァミタ」と言ってもなんのことかさっぱりわからず、ということが起こってしまっています。

個々の単語のアクセントだけでなく、文全体の抑揚も大事。例えば次の文を、声に出して読んでみてください。

It sounds good.(よさそうですね)

「イット サウンズ グッド」で合っていると思うでしょうが、恐らくそれでは通じません。souとgooのところだけとても強く言うため、会話の中では「(イッ)サァウン(ズ)グッ(ド)」のように聞こえます。実際のところ、「サァウングッ」とさえ言えば、It sounds good.だとわかってもらえるくらいです。

haveは「ハヴ」ではなく、canは「キャン」ではなかった!

昔、学校の授業で「haveはハヴと読む」「canはキャンと読む」と習いましたよね。でも、実はhaveはいつも「ハヴ」と読むわけではなく、文によって「アヴ」だったりします。canもいつも「キャン」ではなく、「カン」だったり「クン」だったり、その語を強調する必要があるかどうかによって、音が変わってくるのです。

例えば、I can do it.は「できる」と強調したいのであれば「(アイ)キャン ドウィッ」となり、「やる」と強調したければ「「(アイ クン) ドウーィッ」となります。いつも「アイキャン」という音が聞こえてくると思っていると、時々聞き取れないということになってしまいます。

発音に効き目がある練習はコレ!

ここまでの紹介でおわかりかのように、発音の練習とは一つ一つの音や単語の音をマスターすることとは限りません。文や文章の単位で練習することで、音がくっついたり強調されたり変わったり、さまざまな要素を身につけることができるのです。

発音にも効果がある音読

書かれているものを声に出して読む音読は、実は発音練習にもなります。ポイントは、ネイティブのお手本音声とできるだけ同じ速さで読むこと。音がくっついたりする要素をモノにすることができます。

シャドーイングで真似をする

英会話学習の万能選手、シャドーイング。聞いたことを少し後から繰り返し言ってみるだけです。ネイティブと同じくらいの速さで、アクセントや抑揚にも気をつけながら繰り返しましょう。

講師と一緒に発音練習、レアジョブ英会話

自分で発音練習をしたら、実際にそれがどれくらい通じやすいものになっているか、試してみたいですよね。レアジョブのオンライン英会話レッスンでは、講師とマンツーマンで会話をして、聞き取りづらいと思われるところは、その場で指摘してもらうことができます。ポイントとなる音声についての簡単な発音練習もあるため、徐々に発音を矯正していくことが可能です。

まとめ

発音の練習はそのままリスニングの練習にもなるので、続けていると、次第に聞き取れる語が増えてきます。聞こえてきた語をそのまま真似すれば、さらに発音がよくなり…という相乗効果が!「発音なんて悪くてもいい」と言っている場合ではありません。ラクをしながら上達するために、きれいな発音を目指しましょう。

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