せっかく良いアイデアだったのに、上手く伝わってない……。英会話をしていていちばん悔しいのはこういう時ですよね。自分の英語力が足りないからかもと自分を責めてしまいがち。
でも意外にも、「私はこう思っています」という言い方が原因かもしれません。英語ネイティブは「思う」のことばの選び方で、相手の意見がどれくらい本気かを見ているからです。
今回は、どんな場面でも自分の意見を伝えられる基本単語を4つ+上級フレーズを紹介します。この一本で、あなたの思いは必ず伝わります!
英語の「思う」:基本は4種類!
英語の「思う」は、大きく分けるとこの4種類になります。
think
「○○だと思う」:幅広く「思う」の意味
I think he is wrong.
彼が悪いと思うな。
feel
「なんとなく、気分的に○○だと思う」:漠然とした思い
I feel he is guilty.
彼はたぶん有罪だと思う。
consider
「よくよく考えると○○じゃないかと思うな」:よくよく考える
I consider your reply unsatisfactory.
あなたの答えはやっぱり不十分だと思うな。
believe
「絶対○○だよ!」:根拠をもって確信する
I believe that he has left town.
彼は絶対もう街にはいないと思うな。
例文出典:松本安弘・松本アイリン『日本語で引く英語類語辞典』北星堂書店
まずは4種類の基本動詞をマスターしましょう。
英語の「思う」:基本はthink!
英語で「思う」の基本は、なんといってもthinkです。
I thinkは、学校で最初に習う「思う」の単語です。実は、thinkは根拠がしっかりしていない時に使われます。だからthinkを使い過ぎると、「この人の言っていることには根拠がない」と思われてしまう場合があるのです。
I think that incomes will rise dramatically.
私は収入が跳ね上がると思うなあ。
なぜ収入が上がると思うだけの根拠があるのか、この言い方だとちょっと曖昧になります。もし根拠がしっかりあるなら、believeを使ってしっかりと断言した後に、根拠を説明していく方が説得力は上がります。
英語の「思う」:なんとなくのfeel
feelはなんとなく、直感的に思うときに使います。「根拠はないよ」と先に伝えておくわけです。
I feel like he doesn’t like me.
彼に好かれてないんじゃないかと思う。
これはなんとなく、直感的にそう感じただけです。feelを使っているので、しっかりした根拠がないことがわかります。相手を説得するような場面でfeelを使うと、「考えてない」と思われてしまうかもしれません。感想を伝えるときに使いましょう。
英語の「思う」:よくよく考えるconsider
considerはしっかり考えるニュアンスがあります。「星を観察する」というラテン語から変化して、「考察する」という意味になりました。thinkに比べると考えが深いというニュアンスがあります。
We considered the workshop might take much longer than usual.
私たちは、ワークショップが普段より長くかかるかもしれないと(深く考えて)思った。
considerには深く考えたというニュアンスがありますが、確信があるかどうかはわかりません。thinkよりは深く考えているけれど、believeほど確信していない時に使います。
英語の「思う」:根拠アリを表わすbelieve
believeは根拠がしっかりしている場合に使います。「信じる」と訳されることが多いですが、「確信する」の方がニュアンスは近いです。相手を説得するときにはこちらを使います。
I believe every American should learn a second language.
私は全てのアメリカ人は第二言語を勉強するべきだと(根拠があって)思う。
アメリカ人は語学をやった方がいいんだ! という根拠と確信があるからこそ、believeを使うことができるのです。
プラスα 英語の「思う」:意外なfind
基本の4単語に加えて、面白い使い方をするものにfind(見つける)があります。
findには、「思う」という意味があります。「新しい感想を見つけた」というニュアンスです。
I found the town beautiful.
私はその街が美しいと思う。
街が美しいということを見つけた、という言い回しです。日本人にはわかりにくいですが、英語ではよく使います。
I found his claim reasonable.
彼の主張はもっともだと思った。
彼の主張がもっともだと見つけたという言い回しです。「思う」のfindは会話でも硬い英語でもよく出てきます。
英語の「思う」:助動詞を使って表わそう
「思う」という言い方には、これは話している人の主観だよ、というニュアンスがありますね。英語の助動詞にも、話している人の主観を表わす使い方があります。動詞の代わりに、助動詞を使ってもOKなのです。
英語の思う:「絶対そうだよ!」のshould
He should come!!
絶対彼は来ると思うよ!He should invite you!
彼はきっと君を招待してくれると思うよ!
動詞の代わりに助動詞を使うことで、「彼は来ると私は思う」という気持ちを表しています。助動詞を使うと、どのくらいの確率があると思っているのかまで言えるところがポイント。shouldは70%くらいの確率でそうなるだろうと思っている時に使うことができます。
英語の思う:「かもしれないなぁ」のmight
It might rain tomorrow.
明日は雨が降ると思うな。It might be true, but I don’t know why.
そうかもしれないと思う。理由はわからないけどね。
40~50%くらいの確率で起きそうなことにはmightを使います。雨が降ると思う+その確率がそんなに高くないということまでまとめて表せるのがmightなのです。
英語では、動詞・助動詞のふたつを使って「思う」のニュアンスを表せることがわかります。
英語の「思う」:もっと勉強したい方へ
「思う」のようにとても色々な言い方のある単語、どうすれば効率よく勉強できるのでしょうか? その答えはシソーラス(類義語辞典)を使うことです。ある単語に似ている言い方を一気に調べることができます。
無料で使えるオンラインシソーラスには「シソーラスドットコム」があります。ワンクリックで似た意味、反対の意味の単語を一覧表示できるのが特長。サイト自体が英語なので、中級者向けです。
英語を勉強している外国人向けには『オックスフォード英語類語活用辞典』があり、単語の違いについて日本語で細かい解説があります。単語の違いまでしっかり勉強したい方は、手元に一冊持っておくと役に立ちます。
まとめ
英語では、思いの強さをしっかり言い分けなければいけません。ただ何となく思っているだけなのか、しっかり根拠があるのか、単語をうまく使い分けて話すことで、コミュニケーションも上手くいきます。
この記事を読んだあなたは、もうthinkだけのコミュニケーションを卒業できています。自信をもって世界に思いを伝えましょう!
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