間違えるのが怖くて英語が使えない! 特にアジアの英語学習者はこういう悩みが多いようです。
間違いを恐れるな! なんて言われたって、恥ずかしいものは恥ずかしいじゃないですか。私は今でも言い間違えるのが非常に怖いです。それでも、英語は使わないといけない。どうしたらこの怖さを乗り越えられるのでしょうか?
「間違いを恐れない」ために必要なのは、「世界中の人が英語を間違えまくっている」のを理解することです。
今回は、「英語に正解はない」という新しいトレンド、「World Englishes」をご紹介します。
グローバルな英語:World Englishes(世界の英語たち)とは何か?
世界には、3種類の英語があると言われています。
- 母国語としての英語:アメリカやイギリスなど、ネイティブの英語
- 第二言語としての英語:インドやフィリピンなど、英語がなければ生活できない地域の英語
- 外国語としての英語:日本など、英語を特に使わない地域の英語
受験にせよ、英語のテストにせよ、これまでは「母国語としての英語」が正解だと言われてきました。
アメリカ人、イギリス人が正解と言えば正解、間違いと言えば間違いというわけですね。
ですが、少しずつ流れが変わってきています。「世界の英語はどれも正しい:World Englishes」という考え方が広まってきたのです。
グローバルな世界には正しい英語なんてない
英語を勉強する人は世界中にいます。英語のネイティブは世界に3億人ほどしかいませんが、英語を使っている人はヨーロッパからアジアまでどこにでもいるのです。
私たちが英語をはなす相手は、ネイティブだけとは限りません。人口の割合で考えれば、アジア人同士で英語を使うことの方が多いでしょう。
ネイティブでない人同士が英語を使う時、誰が正しさを決めてくれるのでしょうか。大事なのは正しいかどうかよりも、通じるかどうかのはずです。
世界の英語たち(World Englishes)はどれも正しい。合っている・間違っているなんてナンセンスじゃないか? 英語教育は今変わってきているのです。
英語の多様性を大事にするのがグローバルスタンダード
「間違っているとネイティブにバカにされる」こんな脅し文句が使われていた時代もありました。
今でも、受験英語や資格試験はネイティブ英語を基準に作られています。それでも、世界で本当に使われている英語に正解はないのです。
世界は「いろんな英語があってもいいじゃん!」という方向に変わってきています。だからこそ、みなさまには間違いを恐れずに英語を使ってほしいのです。というより、英語に「合ってる・間違ってる」を持ちこむのがもうナンセンスなのです。
グローバルな英語が身につかないひとに共通するのは「正しさにこだわりすぎる」こと
英語に正しさを求めるのはもうナンセンス。それでも、正しさにこだわり続けてしまう人が居ます。
「この名詞は可算なのか不可算なのか」
「冠詞はaなのかtheなのか」
言語学者になりたいならともかく、英語を使いたいなら正しさにこだわりすぎるのはやめましょう。あまりこだわりすぎると、間違った英語「すら」話せなくなってしまうからです。
使わなきゃ上手くなるわけない
まず、ノンネイティブである私たちが「完ぺきな」英語を使うのは無理です。どんなに頑張っても、どうしても変なところが出てきてしまいます。
変な英語のことを、broken English(砕け過ぎた英語)と呼ぶことがあります。昔は、broken English=悪と思われていました。今は違います。完ぺきでない英語でもしっかり意見を伝えられる方がよっぽど評価されるんです。
だから英語を使いましょう。間違うことを怖がっていたら英語は一向に使えるようになりません。broken Englishすら使えなくなるのです。何を隠そう、私もそうでした。
毎日英語に触れる私も、気づけばしゃべれなくなっていた
私は言語教育を専門にしているので、日々英語を読んでいます。論文も書籍もかなりの部分が英語です。IT教育のためにプログラミングを勉強しているので、IT系の英語にも毎日触れます。
ですが、久々に海外の友人と英語で話そうとすると、口が動かないことに気づきました。言いたいことは頭にあるのに、ことばが出てこないのです。
「あ、最近使ってないからだ」
日々英語に触れていても、使わなければダメになってしまう。言語はここが怖いのです。特に私の場合は、言語を専門にしていることもあってちょっとことばに神経質です。間違えるのが怖い。気にしすぎるあまり、英語が使えなくなる。まさしく本末転倒ですね。
英語は使わなければ口から出なくなる。間違いを恐れるほど、くだけた英語すら出てこなくなってしまうのです。
「本物のグローバル英語」に触れてWorld Englishesに近づくための勉強法とは
本物のグローバル英語に近づくためには、とにかく英語を使ってみることが大切です。
ネイティブより、ノンネイティブ同士で使った方がいいでしょう。間違いを気にせずに話せるからです。
YouTubeにもFacebookにも「世界で通用する英語」が山ほどある
英語を使ってみる第一歩としてお勧めなのが、とにかく英語でコメントしてみることです。
例えば、海外のYouTuberのコメント欄に感想を書いてみる。YouTubeのコメント欄は言語のカオスで、ネイティブでない人がたくさんコメントを残しています。
運が良ければ、投稿者や他の視聴者の人がコメントを返してくれるかもしれません。そこでもうコミュニケーションが出来ています。会話してみて、無理そうだと思ったらさっと逃げてしまえばいい。これだって立派な戦術です。
Facebookの外国人のポストにコメントしてみる。Facebookだって怪しい英語の宝庫です。だからと言って叩かれたりすることはそうそうないでしょう。だって、世界中の人が怪しい英語でコメントしているのですから。
自分の英語が通じるんだ! という自信を持つのが第一歩です。
「ネイティブじゃない人の英語は嫌だ」と見下す前に
英語の先生を探す時、こういう人が居ます。
「ネイティブの先生がいい。インドやフィリピンの先生は嫌だ」
ネイティブ英語=正しい英語だと思っていると、この考えになるのはわかります。でも、英語の「正しさ」はそんなに大事ではないのです。大事なのはちゃんと伝わる英語を使える先生を選ぶこと。
先生の国籍ではなく、英語を教える能力で選ぶのが、今のグローバルスタンダードです。
ネイティブは生まれつきその言語ができるので、勉強している人の気持ちがわからない場合があります。もちろんネイティブで素晴らしい先生もたくさん知っていますが、ネイティブ=良い先生とは限りません。
自分の目的に合った先生を選ぶのが大事です。
健全な社会を作るためにも、多様な英語に触れよう
ネイティブ英語=正しい、ノンネイティブの英語=間違っている。
こんな考え方はちょっと不健全だと思いませんか? 私たちはいつも英語をジャッジされる側、ネイティブのOKが出るまで勉強し続けるはめになります。
しかも、ネイティブと言っても色々な人が居ます。アメリカ英語とイギリス英語の違いもあります。年代によっても違います。
そう、ネイティブの間でも「何が正しい英語か」は決まっていないのです。だから、ネイティブの顔色をうかがうような勉強の仕方は不毛です。私たちは私たちの英語で、自信をもって発信しましょう。
まとめ
受験や資格試験では、英語に点数をつけられるのが当たり前でした。その時、採点するのはいつもネイティブだったはずです。
でも、世界はネイティブ英語という縛りから抜け出そうとしています。あなたも、ネイティブにどう言われても気にしなくていいんです。
ノンネイティブの人たちが英語で盛り上がっている中、ネイティブだけついていけなくて浮いてしまう……なんてことも珍しくない社会になっています。
「正しさ」にこだわらず、本当の国際英語を身につけてみませんか?
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