英語で「いただきます」「ごちそうさま」って何ていう?便利な表現から祈りの言葉まで

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日本では食前・食後には「いただきます」「ごちそうさま」という言葉を用いますが、英語には全く同じ意味を指し示す表現はありません。

しかしそんな英語圏でも、食前・食後には何かしらの言葉を発することが多いものです。また宗教によってはお祈りの言葉を唱える方も多くいらっしゃいます。

今回はそんな「いただきます」「ごちそうさま」に代わる英語のフレーズや、お祈りの言葉などをご紹介したいと思います。

「いただきます」の代わりに英語では何という?

日本語の「いただきます」は、そもそも神様にお供えをしたものを食べる時や、位の高い方からものを受け取る時に「頂(いただき)」といって頭の上にかかげたことが由来し、その後、食事を食べ始める時の挨拶として定着したと言われています。

現在では、食事を作ってくれた方や、犠牲になってくれた食材への感謝を込めて、「いただきます」を述べますよね。

そんな「いただきます」とまったく同じ意味を表す英語の表現はありません。しかし、似た意味の言葉も含めて、何かしらの言葉を発して食事を始めることはよくあります。それらをご紹介していきましょう。

シンプルな合図ではじめる「いただきます」

Let’s eat!:食べましょう!

OK, let’s eat!(さあ、食べましょう!)

まずはシンプルに「食べましょう」という合図を発する場合です。「さあ、食べましょうか」というようなニュアンスで捉えていただいたらいいでしょう。なお、似た言葉で「Let’s start eating.(食べ始めよう)」と表現することもできますよ。

Dig in:食べよう!

The food is getting cold. Dig in!(ご飯が冷めちゃうわ。食べましょう!)

“dig”は掘るという意味ですが、”dig in”となると「食べ始める」の意味になります。食べ物をガツガツ掘るようにがっついて食べるようなイメージがもともとあり、フォーマルな場では使いません。

とはいえ現在はカジュアルな場面ではよく使う表現ですので、友達や家族、同僚などの間であれば、かなりネイティブに近い表現として重宝しますよ。

「ありがとう」「おいしそう」などの感謝を述べる「いただきます」

Thanks for 〜:〜をありがとう

Thanks for making breakfast.(朝ごはん作ってくれてありがとう。)

食前には、シンプルに作ってくれたことへの感謝を述べるのもよく見る光景です。”Thank you for ~”のほうがより丁寧ですが、家族や恋人に感謝を述べるなら”Thanks for~”と少し簡略化した表現もよく使われます。

This looks delicious/amazing:おいしそう

This looks amazing. Thank you.(とっても美味しそう。ありがとう。)

作ってくれた人をねぎらう意味でも、食事の見た目の感想を述べるのは大切です。

“This looks ~”は直訳すると「~に見える」という意味で、「This looks delicious(美味しそう)」や、「This looks amazing.(すごくおいしそう)」などのように使います。その他にもあなたが感じた褒め言葉を声にしてみましょう。

その後”Thank you.”と感謝の気持ちも付け加えると完璧です。

「ごちそうさま」の代わりに英語では何という?

日本語の「ごちそうさま」の「ご馳走」とは、もともと「走りまわる」「奔走する」という意味があり、本来「食材を用意し、面倒を見るために馬を駆って走らせて準備された美味しい食べ物」ということを意味しました。現在はそのように心がこもったおもてなしに感謝する意味で用いられています。

一方英語では食後にはどのような言葉を発するのでしょう。ご説明しましょう。

シンプルに食事が終わったことを伝える「ごちそうさま」

I’m done.(食べ終わりました)

I’m done. Can I go please?(私は食べ終わったよ。もう行っていい?)

家族との食事などで「自分の分は食べ終わった」という時に使うカジュアルな表現です。他の家族がまだ食べている中で、子供などが「(自分は食べ終わったので)もう席を立っていい?」と了解を得る時に、”Can I go please?”という表現とともに用られます。

“I’m done”と似た表現で”I’m finished”なども使えます。ちなみに、レストランなどでは「Are you done?(食事は終わりましたか?)」とスタッフが聞いて来る場合がありますが、それ以外では失礼にあたる場合もあるので使わないほうがいいでしょう。

鉄板!感謝を述べる「ごちそうさま」

Thank you for:〜をありがとう

Thank you for the nice meal.
(おいしい食事をありがとうございました。)

「ごちそうさま」の代わりに何を言うか迷ったら、まずは作ってくれた人への感謝を述べましょう。食前には「作ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを述べ、食後には「おいしい食事をありがとう」と少し表現を変えて述べれば感謝の気持ちもしっかりと伝わるはずです。

I enjoyed it:堪能しました。

I fully enjoyed it.(とっても堪能しました。)

「食事を楽しんだ」「堪能した」という意味の”I enjoyed it”もよく使われる食後の挨拶です。”I fully enjoyed it”や”I totally enjoyed it” “I really enjoyed it”などのように使うことができますよ。

満腹感を伝える「ごちそうさま」

I’m full.(お腹いっぱいです)

Would you like some more corn? – No, thank you. I’m completely full.
(とうもろこしをもっとどう?- もう結構です。もうとてもお腹がいっぱいです。)

カジュアルな表現ではありますが、お腹がいっぱいになるほど沢山食べたということを食後に伝えるのもいいでしょう。”I’m full”以外に、”I’m stuffed”という表現もよく使います。

“stuffed”は「いっぱいに詰めた」という意味で、胃の中に食べ物がいっぱい詰まっているというニュアンスがあります。

I can’t eat anymore.(もう満腹すぎて食べられません。)

This is all very good, but I can’t eat anymore.(どれもとっても美味しかったけど、もう食べられません。)

出された料理を残さなければならない時などに、「もう食べられません」と言わなければならないこともあるでしょう。しっかり料理を褒めてから”I can’t eat anymore”と伝えて食後の挨拶としましょう。

ただしカジュアルな表現ですので、フォーマルな場では避けたほうがいいでしょう。ちなみに、似た表現で”I can’t eat it anymore”と”it”が入ると、「不味すぎてこれ以上食べられない」の意味になってしまうので注意してくださいね。

食前・食後のお祈りについて

アメリカ映画などで食前にお祈りを捧げるシーンに出くわすことがあると思います。

アメリカやイギリスなどの英語圏の中でも、食事の前や後にお祈りをする家庭が存在します。キリスト教やユダヤ教、イスラム教など、お祈りのスタイルは宗教や宗派ごとに異なりますが、どれも食事を与えてくださった神に感謝する言葉を捧げます。

とくにキリスト教の場合は、この「食前の祈り」のことを”grace”と表現します。今回は特にこの”grace”の一例をご紹介したいと思います。

Grace(お祈りの言葉)の一例

“Grace”はその日の状況によって言葉を変えながらも、神に感謝を表す表現です。祈りの言葉は何種類も存在します。

今回はその一例ではありますが、その雰囲気を理解いただければと思います。食卓で、誰かが「音頭をとる(saying grace)」形で、下記のような言葉を述べます。お祈りの間は、手を組んだり、手を合わせたり、または隣の人と手をつないだりと様々です。

We give You thanks for food and drinks and all that You provide:
flowers, mountains, stars above, family by our side.

(神よ、あなたがくださったこの食事や飲み物、そして花や山、空に輝く星やそばにいてくれる家族、そのすべてに感謝します。)

Grant that we might hear your voice and always be our Guide.
(私達の声を聞き入れ、常に正しい方向に我々をお導きください。)

From now until the end of time may we, in You, abide. Amen.
(これからもこのさきもずっと、神とともにありますように。アーメン。)

最後のアーメンは全員で声を合わせて祈ります。ここでの”You”の頭文字が大文字になっているのは、「キリストの神(You)は世界で一つしかないもの」と考えられているため、そのような唯一無二の名詞の頭文字は大文字になることに由来しています。

同様に、「Guide(指導者)=神」も頭文字が大文字になりますよ。

まとめ

「いただきます」や「ごちそうさま」は日本独特の言葉ですが、感謝を表す意味においては英語圏でも似たような表現が存在します。”Let’s eat”のようなシンプルな表現ももちろん沢山耳にしますが、どんな場合でも誰かに感謝をしたり感想を述べたりすることは素敵なことですので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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