残業しても終わらない仕事、後から後からやってくる追加や変更…。普段の生活の中で、「もううんざりだ」と思う場面がよくありますよね。そんなときは、英語で「うんざりだ!」とつぶやいて、新しい英語フレーズを覚えるいい機会としましょう。ここでは、さまざまな場面で使える「うんざりだ」をご紹介します。
基本の「うんざり」表現をマスターしよう
日本人同様、ネイティブたちも日々の生活の中で「うんざり」と感じることが結構あるようです。会話の中でよく使われる表現を見ていきましょう。
sick of ~(~にうんざり)
Overtime work again? I’m sick of it.
(また残業?うんざりだ)
sickは「病気の」ということで、「気分が悪い」「ムカつく」というニュアンスで、「うんざりだ」という気持ちを表すことができます。
sick and tired of ~(~は本当にうんざり)
I’m sick and tired of wasting my time for commuting.
(通勤に時間をつぶすのは本当にうんざりだ)
tiredは「疲れた、飽きた」ですが、sick and tiredと並べることで、「本当にうんざり」と強調することができます。
fed up with ~(~にうんざり)
I’m fed up with his excuses.
(彼の言い訳にはうんざりだ)
fed upのfedはfeed(食べさせる、エサを与える)。つまりfed upは「十分に食べされられて、もううんざり」ということです。sickやsick and tiredよりさらに口語的な言い方です。
disgusting(うんざり、ムカつく)
They lied to me. It’s disgusting!
(ウソつかれた。うんざりだ!)
disgustは「嫌な思いをさせる、ムカムカさせる」ということで、disgustingで「うんざり、ムカつく」となります。見た目が「気持ち悪い、ムカつく」というときにも使います。
「うんざり」という気持ちに使える英語フレーズ集
英語では、「うんざり」という言い方を直接使わなくても、「もう嫌だ、うんざりだ」という気持ちを表すことができます。これまでに紹介した表現よりやや押さえた言い方にしたいときは、こちらを使ってみてください。
I’ve had enough.(うんざりだ=もうたくさんだ)
He talks too much. I’ve had enough.
(彼、しゃべりすぎ。もうたくさんです)
「たくさん持った」と言うことで、「もうたくさんだ、うんざりだ」という気持ちを表します。お腹がいっぱいのときにI’ve had enough.(もうたくさんです)とお代わりを断るなど、いい場面でも使えます。
It’s too much.(もううんざりだ=もういい)
Another revise? It’s too much.
(また修正?もういいよ)
文字通りには「多すぎる」ですが、「多すぎて大変、もういいよ、うんざりだ」というニュアンスになります。It’s too much to think about.(大変すぎて考えるのにうんざり)というようにも使います。
I can’t take it anymore.(もううんざりだ=もう我慢できない)
Everything is annoying. I can’t take it anymore.
(嫌なことばっかり。もう我慢できない)
文字通りには「これ以上取ることができない」ですが、「我慢できない、耐えられない、もううんざり」という状況で使います。I can’t take my job anymore.(もう仕事に我慢できない)と、itを我慢できないものに変えることができます。
killing me(もううんざりだ=つらくて耐えられない)
His jokes are killing me.
(彼のジョークにはもう耐えられない)
文字通りには「彼のジョークは私を殺している」ですが、killは「つらすぎて耐えられない、もううんざり」という気持ちを表します。これはもっぱら口語で使われる言い方です。
実際には、「うんざり」と思うことがあっても、親しい友人の前などでなければ、口に出しにくいかもしれませんね。でも、オンライン英会話のレアジョブでは、先生を相手に、日ごろ思っていることなどを英語で気軽に話すことができます。
I’m sick and tired of wasting my time for commuting.(通勤に時間をつぶすのは本当にうんざりなんです)といったように話せば、How long is your commuting time?(通勤時間はどれくらいですか?)と先生が聞いてくれ、日本と外国の通勤時間の違いなど、さまざまな方向に話が発展するかもしれません。
身の回りにあった「うんざり」をレッスンで話してみれば、英会話の練習になると同時に、ちょっと気分がスッキリするかもしれませんよ。
まとめ
His jokes are killing me.の意味は一般的に訳すと「耐えられない」となりますが、最近はkillがいい意味で使われることがあり、逆に「彼のジョークはサイコーに面白い!」という意味にもなり得ます。どちらの意味を表すかはその場で判断するしかなく、「ほめているようでいて、実はけなしている?」という微妙なニュアンスになることもあります。
このように、一つの表現がさまざまな意味になるのが、英語の面白いところ。映画やドラマなどの「うんざり」と表現する場面で、どのような表現が使われているかチェックし、それが他の意味にもなっていないかどうか、ちょっと考えてみてください。
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