生きていくなかで「おいしい食べ物」に出会うことは、生活や心を豊かにしてくれる重要なことですよね。そんな「おいしい」を様々な英語フレーズで表現することができれば、作った人への感謝の気持ちもしっかり伝わるものです。今回はそんな「おいしい」にまつわる英語のフレーズを様々な角度からご紹介したいと思います。
食べながら「おいしい」を伝える基本の9選
おいしいご飯を食べている時、「yummy」とだけ表現するのではなく、いろいろな表現で感動を伝えられたらと思うことはありませんか?そこでまずは、「おいしい」をいろいろな角度から表現する基本の英語フレーズをご紹介したいと思います。
直接的においしいを伝える
まずはおいしいと直接言葉にする方法をご紹介しましょう。みなさんが真っ先に頭に浮かべる「yummy」に加え、様々な英単語がありますよ。
yummy:うまぁい!
This cake is so yummy!(このケーキ、超うまい!)
yummyは日本人がよく知る英単語ですが、実は幼児語で「おいちい」という意味があります。本当においしい!と感動しているということは感じ取れますが、場合によっては大人が使うと幼稚な印象を与えます。あくまで冗談めいたように使われ、カジュアルな表現ですので、「うまい」「まいうー!」といったようなニュアンスで使ってみてください。
yum-yum:おいちい、おいちい!
Yum-yum!(おいちい、おいちい!)
yummyから派生した間投語で、「おいちい、おいちい」や「うま、うま」と言って食べる様子を表現する言葉です。大人がふざけていうことはよくありますが、フォーマルな場所では使いません。
delicious:スタンダードな「とてもおいしい」
How’s everything so far? – This fish is really delicious.(お食事はいかがですか? – このお魚は本当にとてもおいしいわ。)
大人がレストランなどで使うフォーマルな表現としてふさわしいのが「delicious」です。レストランで料理の感想などを求められて「It was delicious.」というフレーズが使われているのをよく目にします。特に義務的にも聞こえますが、もちろんお世辞ではなく、気持ちを込めて使うこともよくありますのでぜひマスターしたい英単語です。
なお、ファーストフードなどカジュアルなものには使いませんので注意しましょう。ちなみに例文の「How’s everything so far?(お食事はいかがですか?)」はレストランで食事の最中に頻繁に聞かれる言葉ですので覚えておいてくださいね。
tasty:風味がよい
This grilled chicken is very tasty.(この焼き鳥、とてもおいしいよ。)
tastyは「taste(味)」の形容詞系であることから、特に「味がよい」という意味が根底にある表現です。「風味がよい」「味わい深い」などの意味で使いましょう。チーズがたっぷりかかった食べ物など、塩気が強くしっかりした味の料理や飲み物などにもよく使われますよ。ちなみにtastyは人を形容する際にも使われますが、その際には「性的に魅力的だ」という意味になりますので注意しましょう。
great:おいしい
This meat pie tastes great!(このミートパイとってもおいしいわ!)
おいしいことを伝えたい場合は、「great」もよく使われます。「It is great.(おいしい!)」とシンプルに表現することもできますし、「taste(〜の味がする)」という動詞と一緒に用いて「It tastes great(おいしい!)」と表現することもできます。
ちなみに「It is good」も「おいしい」という訳語にはなりますが、実際には「まあまあ」という意味合いの方が多いので、本当においしい場合は「great」を使いましょう。
amazing:驚くほどおいしい
Wow, this mango is amazing. This is so fresh!(わあ、このマンゴー驚くほどおいしい。すごくフレッシュだわ。)
「amazing」は「感動的な」「驚くべき」という意味ですが、それくらいおいしいという意味でよく用いられます。ちなみに「fresh(みずみずしい)」はフルーツやジュースなどを褒める際によく使われる表現ですよ。
間接的においしいを伝える
ダイレクトに「おいしい」という以外にもおいしいと思っていることを伝える方法はあります。次にそんな間接的な表現方法をご紹介しましょう。
I love it:大好き!
This pie is sooo good! I really love it!(このパイすごくおいしい!これほんとに大好き!)
「おいしい」という直接的な表現ではなく、「これ大好き!」と伝えて相手に喜んでもらう言葉です。「I like it」と言うこともできますが、本当に美味しかったことを伝えるには「love」を使う方が妥当でしょう。ちなみに、「good」は「まあまあ」と先ほどお伝えしましたが、「sooo good」のように「so」を伸ばして発音することで「とてもおいしい」と伝えることができますよ。
Mmm:うーん!
Mmm! Can I have seconds, please?(うーん!おかわりもらえる?)
おいしいものを食べた時の間投詞でMmmという表現があります。唸るように言うのが特徴で、おいしいという感動を伝えてくれる便利で簡単な表現です。例文の「Seconds」はおかわりの意味で、小さい子供であれば「Seconds, please!(おかわりちょうだい」と簡単に伝えることがよくあります。
the best 〜 I have ever had:これまでで最高の〜
This is the best curry I have ever had!(これ今まで食べた中で最高のカレーだよ!)
最高の褒め言葉「the best(最高の)」を使っておいしいを表現する方法です。必ず最後に「I have ever had(これまで食べた中で)」をつけましょう。大げさではありますが、言われて嫌な気持ちにはなりませんよね。
食前・食後の「おいしい」の伝え方
食べている途中だけではなく、食べる前や食べた後に、「美味しそう」や「美味しかった」と伝えることがあると思います。そんな時どのように表現すればよいのか、基本の形をご紹介したいと思います。
食前に「美味しそう」と伝える
まずは食べる前に「美味しそうだ」と感じていることを伝える表現からご紹介しましょう。
look:見た目が美味しそう
What is that dish he is having? That looks appetizing!(彼が食べているのはなんですか?とても食欲がそそられるわ。)
隣の席の人が食べている食べ物がとても美味しそうで自分も注文したい、ということはよくありますよね。見た目が美味しそうな時は「It looks great.」や「It looks tasty.」といった形でその見た目を褒め、美味しそうであることを伝えます。ちなみに「appetizing」は「食欲をそそる」という意味で、これも美味しそうであることを伝えるよい表現です。
smell:香りが美味しそう
The soup smells great!(このスープおいしそうなにおい!)
お母さんが台所で料理をしているにおいを嗅ぎつけて「いいにおい!」と伝えることで、美味しそうだと楽しみにしていることを伝える表現です。「great」以外にも「nice(いい)」「good(いい)」「fantastic(素敵)」「amazing(素晴らしい)」など、いろいろな形容詞をつけることができます。またスラングではありますが、「awesome(最高)」という表現も北米ではよく使われる言葉です。
mouth water:よだれが出る
The mere sight of it made my mouth water.(見ただけでよだれが出たよ)
見たり聞いたり匂いがするだけでよだれが出るという表現として「mouth water」という言葉があります。「mouth」は「口」ですので口の中に「water(よだれ)がたまる」というようなイメージです。形容詞として「mouth-watering aroma(よだれが出そうな香り)」などとしても使われます。ちなみに例文は「make A B」で「AをBにする」という文型が使われており、「ほんの少しそれを見ること(mere sight of it)が口をよだれでいっぱいにした」というのが直訳となります。
食後に「美味しかった」と伝える
最後は、食べた後に「美味しかった」と伝える表現をご紹介しましょう。単に「It was delicious(美味しかったです)」と過去形で伝えてももちろんいいのですが、その他の表現を知っておくと表現に幅があって重宝するものです。ぜひ下記の2つのフレーズはマスターしておいてくださいね。
I enjoyed it very much:美味しくいただきました
So how was your meal? – I enjoyed it very much, thank you.(お食事はいかがでしたか? – とても美味しくいただきました。ありがとう。)
レストランなどにいくと、あなたのテーブルの担当のサーバーが食後に必ず聞いてくるのが「How was your meal?(お食事はいかがでしたか?)」という質問です。その際はこの表現を覚えておくと便利でしょう。最後に「Thank you」の言葉も忘れないでくださいね。もちろんレストランだけではなく、料理を作って振舞ってくれた家族やホストにも使える表現ですよ。
Everything was so good:全部美味しかったです。
Everything was so good with traditional flavor.(どれも伝統的でとても美味しかったです。)
Everything was so goodと表現する際は、「so good」を特に強調してゆっくりめに発音すると心から思っていることが伝わるでしょう。なお「traditional flavor」は「伝統的な風味」と意味ですよ。
まとめ
食事を作ってもらったらおいしいということで相手に感謝を伝えるのは大切なことです。食前、食中、食後で、その場にあった基本表現をぜひマスターしておきましょう。また心から感じている場合には、心を込めてそれを発することも忘れないようにしてくださいね。
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