ネイティブとの会話の中でよく耳にする「you know」という表現。なんとなく聞き過ごしているけれど、いまいちその意味がわからなかったり、真似をして使っているけれど本当に正しく使っているのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな「you know」の働きを分類して紹介し、自信を持ってみなさんに使っていただければと思います。
口語で頻出するYou know
ネイティブと話していて「you know」という言葉を聞くことが度々あると思います。実際に、500万の口語からなるCIC(The Cambridge International Corpus) では、現れる頻度に高い言葉の4位に「you」、14位に「know」がランクインされており、「you know」が頻繁に口語で使われていることが安易に想像できます。
また英会話を習い始めた方は、単語が出てこない時などに「you know(ええっと)」という言葉を使って考える時間を作ることもあるでしょう。「you know」はその意味でとても便利な表現ではありますが、使いすぎると、ネイティブからいわゆる「うざい」と思われてしまう危険な言葉でもあります。
その「うざい」と思われてしまう理由としては、「you know」が「ええっと」といった意味だけではなく、それ以外の意味ももっており、ネイティブに誤った印象を与えてしまっていることが原因かもしれません。今回はそんな口語で頻出する「you know」の5つの主な働きをご紹介したいと思います。
5つのyou know
「you know」は口ごもったときに使うだけでなく、大きくわけて下記の5つの働きをします。
- ・不確かさを表現する
- ・補足する
- ・強調する
- ・理解の確認をする
- ・注意をひく
この5つの意味を、一つ一つ例文を出しながら解説していきましょう。
不確かさを表現する「you know」:えーっと、あの
You knowには今話していること、あるいは次に話そうとしていることが明確でない時に使われることがあります。口ごもりや、ためらいがある時に「you know」という言葉が「つなぎ言葉」として使われているのです。
例1:
She is generous and , you know, very nice, very polite.(彼女はとても寛大だし、それから、えーっと、とてもいい人だし、とても礼儀正しいよね。)
例2:
Well, you know, it’s difficult to explain.(えーと、あのー、説明するのが難しいな。)
例1では、彼女の良いところを挙げていく場面ですが、「寛大だ」といったあと、次に続けるべき言葉が不確かでまだ見つからないので「you know(えーっと)」とつなぎ言葉を使って、間を持たせています。
例2では、Well(えーっと)という言葉で今考えているということを表現していますが、それでもまだ何をいうべきかわからず、「you know(あのー)」という言葉でさらに間を持たせて「まだ考えているよ」ということを暗に示しています。このように「you know」は次に話すことが不確かであることを相手に伝える「つなぎ言葉」の働きをしています。ちなみに「generous」は「寛大な」、「polite」は「礼儀正しい」の意味ですよ。
補足する「you know」:ほら、ね
2個目のYou knowの働きとして、今話している内容を明確にするために、補足的に説明を加える際に用いられることがあります。下記の例文をみてください。
例3:
That flower in the garden, you know, the red one, what is it?(あのお庭にあるお花、ね、あの赤いやつ、あれ何?)
例4:
What’s the name of the that guy on TV – you know, the Canadian one with the funny voice?(あのテレビに出てた男の人の名前なんだっけ、ほら、カナダ人で面白い声の人?)
例3では「庭にある赤い花」という情報だけではどれを指しているのか相手がわからない可能性もあるため、それを明確にするために「the red one(赤いやつ)」と補足しています。こうした補足を行うという合図として「you know(ね)」を用いています。
例4も同様に、「テレビに出てた男の人」というだけでは誰のことを話しているのか明確でないため、「Canadian one with the funny voice(面白い声のカナダ人)」と補足をしています。「you know(ほら)」はその補足をすることをお知らせするためのつなぎ言葉なのです。
強調する「you know」:わかるでしょ?だろ?
3個目のYou knowの働きとして、今話している内容を強調したいときに使われることがあります。
例5:
You know? It does worry me.(わかるでしょ?それって私を心配させるのよ。)
例6:
I’m not stupid, you know.(俺だってバカじゃないんだ、だろ?)
例5では、「you know」を文頭に置いて、これから発言する「It does worry me」を特に強調しようとしています。ちなみにこの「does(do)」も「強調の副詞」で、後に来る動詞を強調します。「worry me(私を心配させている)」というのを特に強調したいことがこの例文からわかります。
例6は、「I’m not stupid」という文章に後につけて、「バカじゃないだろ?(=だろ?)」ともう一度言いたいことを強調しています。
理解の確認をする「you know」:わかってくれる?ほらあの
4個目のYou knowの働きとして、今話している内容を相手が理解しているかどうか確認する際に用いられます。
例7:
I felt very upset, you know?(私とっても動揺したのよ、わかってくれる?)
例8:
Guess who I’ve just seen? Mary! You know – Ken’s sister!(誰にあったと思う?メアリーよ!ほらあの、ケンの妹!)
今話した内容を相手がしっかり理解したかどうか、確認するyou knowです。「I felt very upset(とても動揺した)」ということを相手が理解してくれているか確認するために「you know?(わかってくれる?)」と付け加えています。ちなみに「upset」は「動揺する」という意味です。
例8では、Maryに会ったと言った後、そのMaryが「ken’s sister」であることを本当に理解しているか確かめるために、「you know(ほらあの)」と言って確認を始めようとしているのです。なお「guess」は「推測する」という意味です。
注意をひく「you know」:あのね、ねえ
5個目のYou knowの働きとして、話し始める際、文頭で聞き手の注意を向けさせる際に使われることがあります。「Opening(開始)のYou know」とも呼ばれています。
例9:
You know, I sometimes feel I don’t understand her at all.(ねえ、わたし時々彼女のこと全然わからないって思うことがあるの。)
例10:
You know, I’ve got to tell you the truth.(あのね、あなたに本当のことを話さなきゃいけないの。)
どちらの例文でも、話題を始めるにあたって、相手の注意を向けようという意図で用いられています。「これから話すことに対して、相手が理解してくれることを期待している」というニュアンスがこのOpeningのyou knowには含まれています。ちなみに例10の「I’ve go to」は「〜しなければならない」という意味ですよ。「truth」は「真実」という意味で「true(本当の)」の名詞形です。
まとめ
口語に非常に頻繁にでてくる「you know」。同じ形でも使われるシーンによって話し手の意図が異なります。海外ドラマなどでもよく出てきますので、その際のアクセントやイントネーションを見ながら、ネイティブに近い使い方を目指してみてくださいね。
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