英語の「受動態過去進行形」って何?会話で意外に使われる時制の英文法

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It was being used among us.(それは私たちの間で使われていた)といった文を見ると、「beingって何?」「なぜwasが前にあるの?」と、戸惑ってしまう人がいるようです。これは文法上では「受動態過去進行形」という形で、It was used(受動態「使われた」)のbe動詞wasを進行形was beingにしています。

こういったあまりなじみがない文法は、実は会話の中で意外によく登場します。どのような形になっているのかあらかじめ理解できれば、あせる必要はありません。覚えておくと便利な文法項目を見ていきましょう。

「現在」と「過去」を強調するbe動詞の変化

be動詞には「~している」という意味が含まれているので、「わざわざ進行形にする必要はないのでは?」と思うかもしれませんが、「ずっと~している」「ちょうど~していた」という意味を表すために、あえて進行形にすることがあります。ドラマや映画のセリフにもよく登場する言い方を見ていきましょう。

be動詞の現在進行形

I am being selfish.(私がわがまま言ってるんです)

I am selfish.だと「私はわがままな人です」といった意味合いになりますが、進行形にすることで、「今現在、わがままなことを言っている」とすることができます。

受動態過去進行形

It was being mentioned by him.(それは彼が言っていましたよ)

It was mentioned by him.でもいいのですが、was beingと過去進行形にすることで、「(そのときに)確かに言っていた」と強調することができます。

助動詞+完了形受動態

It should have been done by now.(もう終わってないといけなかったのに)

should be done(終わっているべきだ)のbe doneをhave been doneと完了形にして、「(今の時点では)すでに終わっているべきだ」という意味にすることができます。

現在完了受動態進行形

It has been being made here for decades.(それは何十年もずっとここで作り続けられているんです)

It has been madeと現在完了受動態でもいいのですが、has been being madeと進行形を入れることで、「ずっと~されてきた」と強調することができます。

未来の出来事を、時制を変えて強調しよう

「未来」と「現在完了」は相性が悪いように思えるかもしれませんが、will have done(=未来のある時点において終わっている)といった言い方が、意外によく使われます。未来の出来事を強調する表現方法を見ていきましょう。

未来進行形

We will be being at home.(私たちはずっと家にいますよ)

We will be at home.だと単に「家にいます」ですが、will be beingと強調することで、「確かに、ずっと家にいます」という意味合いを出すことができます。

未来完了形

I will have been able to finish it by tomorrow.(明日までに終えられますよ)

will be able to(~することができる)という未来形をwill have been able toという未来完了形にすることで、「(未来のある特定の時点までに)~し終えていることができる」と言うことができます。

未来完了受動態

It will have been done by then.(そのときまでにやっているでしょう)

will be doneだけでもいいのですが、will have been doneと完了形にすることで、「(そのときまでに)終えている」という感じを強調することができます。

未来完了受動態進行形

It will have been being brought here.(ここに持ってきておきますよ)

will be brought、will have been broughtでもいいのですが、あえてwill have been being broughtとすることで、「未来のある時点で、ここに持ってくることを完了させる」と強調することができます。

I am being selfish.といった表現は、使ってみたいと思っても、慣れていないとなかなか口に出すのが難しいですよね。オンライン英会話レアジョブのレッスンでは、先生と自由に話をする機会があるので、ぜひ思いついたときに試してみましょう。

be動詞の進行形には、I am being mad.(すごく腹が立っているんです)、I was being tired.(疲れていたんです)など、さまざまなバリエーションがあります。言い方が違っていたら先生が直してくれるので、間違いを心配する必要はありません。何度も使っているうちに、きっと自分のフレーズとして使いこなせるようになりますよ。

まとめ

日本語でも、「持ってきますよ」で済むところを「持ってきておきますよ」と言ったりするように、英語でも、あえて進行形や完了形を使うことで、言いたいことを強調することがあります。そして、ここでご紹介したように、こういう形は普段の会話の中でよく使われています。身近なところにあるドラマや映画のセリフを確認して、見慣れない文法の使い方が出てきたら、「これはどういうつもりでこう言っているのかな」と、ちょっと考えてみるようにしてください。

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