会話でもライティングでもよく使うのが「○○の中で」という表現です。意外にいろいろないい方があり、混乱することもありますよね。今回は、ニュアンスごとに「中で」の言い方をご紹介します。
結論からいうと、基本的には場所や時間を表すことばの前に「in」をつけるのが正解です。ただし、ニュアンスの違いによってもっといろいろなフレーズを使い分けることもできます。
「場所の中で」を英語でいうと?
まずは、「場所」を表す「中で」のフレーズを紹介します。基本はinですが、場合によっては他の前置詞が使えることもあります。insideのような単語も使われます。
基本はやっぱりinを使う
inはいちばんよく使われる「中で」です。場所の前につけて使います。
Let’s have lunch in the station.(お昼は駅の中で食べよう。)
I stay in my house at the weekend.(週末は家の中にいるタイプです。)
なんらかの場所の中で何かをするとき、その場所の前にinを付けるのが普通ですね。
Can you eat in/on the train in your country?(あなたの国では、電車の中で食事ができますか?)
inだけでなくonもつかえる例もあります。ただし、基本的にはinを使っておけば間違いないでしょう。
「中に移動する」を英語に言い換えるときはinto
「中で」ではなく「中に」の場合はintoを使うこともあります。intoのニュアンスはinと同じで、何かの内側という意味。ですが、intoは「内側に移動する」というニュアンスを持っていて、とどまるニュアンスのinとは少し違います。
The child went into the hospital with his parents.(その子は両親と一緒に病院の中に入っていった。)
また、抽象的なものの中に入り込んでいくような使い方もあります。
Why don’t we get into the details?(もっと詳しいことを話しませんか?)
表面的なところから、一歩中に踏み込むというニュアンスですね。
insideの使い方
insideはinに近いですが、より「内側」というニュアンスが強いです。
What is inside the building?(あの建物の中には何があるの?)
Please stay inside your dorm.(宿舎の中にいてくださいね。)
in との違いは微妙ですが、insideの方が物理的に囲まれている感じがします。
The clothes are inside the wardrobe.(服はタンスの中にあります。)
insideを使った方が、ものが物理的に内側にある様子が浮かんできやすいですね。
I’m in Japan now, but I’m going back to the US in 2weeks.(私は日本にいます。二週間後にはアメリカに戻ります。)
日本という土地には囲いがないので、insideは使いにくいです。日本にいます、ならinを使います。
「時間の中で」を英語でいうと?
「ある時間の中で」という表現もあります。英語の場合は、inを使うと「期限」の意味になるので少しニュアンスが変わってきます。英語らしい時間の表現をマスターしましょう。
基本はここでもinを使う
「決められた時間の中で何かをする」時は、「in +時間」のフレーズを使います。
I want to finish my homework in 30 minutes to go hanging out afternoon.(午後は遊びに行きたいから、宿題は30分(の中)で終わらせたい。)
This password will expire in 10 minutes.(このパスワードは10分で期限が切れます。)
期限の場合は「by +日時」のフレーズを使うこともできます。
Please reply to the e-mail in three days.(三日以内にメールに返信してくださいね。)
Please reply to the e-mail by Friday.(金曜日までにメールに返信してくださいね。)
inは「決められた時間の中」でも使えるのです。
whileを使いこなそう
whileは、英語でいちばんよく使われる「時間の中」フレーズです。何かが起きている・行われている中で、というニュアンスですね。while + 主語 + 動詞の組み合わせで、「○○という時間・状況の中で」を指すことが出来ます。
While the world has gradually become more interconnected, inequality has actually increased.(世界が徐々にグローバル化してきている中で、私たちも変わらなければいけない。)
同じように長い時間の中で起こることを表す言い方に、duringフレーズがあります。
During the 20th century, our lives changed a lot.(二十世紀の間に(中で)、私たちの生活は大きく変わった。)
whileとduringの使い方はとても似ていますが、文法的には少しだけ違いがあります。whileは接続詞なので、基本的には後ろに文が来ます。duringは前置詞なので、後ろには名詞が来ます。TOEICなど文法のテストでよく狙われるポイントなので、ぜひ覚えてみてください。
硬いasをマスター
asは少し硬い単語で、書きことばでよく出てきます。「時代の中で」「時がたつ中で」のようなフレーズの中で使えます。
As time passes, the company has grown.(時が経つごとに、その会社は大きくなっていった。)
asは「として」という意味で使うことも多いですが、硬い文章では「時間の経過する中で」という使い方がよく見られます。意味が取りづらいasを見かけたら、whileやduringと入れ替えて考えてみましょう。
「複数のもの」の中で
色々なものがある中で、比較してみると……というニュアンスで使われるのがこのグループです。
「2つ」の中ならbetween
「2つのものの中」を表すのがbetweenです。日本語に訳すと「間に」「間で」となることが多いので、「中で」のフレーズとはすこし違うかもしれません。次のamongとペアで覚えましょう。
Is there a real difference between the way men and women think?(男女の間では、本当に考え方の差があるのでしょうか?)
多数ならamong
そこにあるものが「2つより多い」場合にはamongを使います。
Among the three suppliers, B company’s prices are the most reasonable.(3つの小売業者の中では、B社の価格がいちばん安い。)
真っ只中ならamid
こちらは少し抽象的な単語です。国際情勢など、何らかの問題がある中で……という風に使われます。
The president quit amid rumors that staff would be laid off.(リストラの噂の中で、社長が辞任した。)
amidは抽象的な、どちらかというと悪いことの中で使われます。ニュースで見かけることが多いです。
抽象的なものの中で起こることには、between, amongがよく使われます。amidは少し硬いことばで、主に悪い状況の中で起こることを表します。
まとめ
「○○の中で」という言い方は、日常会話でも硬い言い回しでもよく使いますよね。
日本語と同じく、英語でもいろいろないい方があり、状況に応じて使い分けています。とはいえ、むずかしく考えすぎなくても大丈夫です。まずは基本のinを抑えればOK。それから別の言い方も覚えていければ文句なしです!
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