英語を使って生活するようになると意外に困るのが、「ネガティブな感情をどう出すか」です。教科書ではポジティブな話しか出てこないと思いますが、実生活では嫌なことも多々ありますよね。今回は、怒った気持ちを伝えるフレーズをお送りいたします。
外国語で怒るのはむずかしいものですよね。もちろん、英語でもそれは変わりません。ここでは、英語で怒る時のコツ(少し変ないい方ですが)をご紹介します。
英語での怒り方にもいろいろある
日本語の怒り方にも、理詰めから「キレる」までありますよね。英語でももちろん怒り方には幅があります。
「キレ方」を練習するのも変な話ですが、怒っている時には怒っていると言わなければいけないのも事実です。特に英語では、「怒りを内に秘める」ような振る舞いはあまり評価されません。演技でも怒り方を知っておく必要があります。
英語で「怒る」、汚いことばも飛び出します
怒っている時には、汚いことばも飛び出します。いわゆるFワードなども、親しい間なら普通に使います。
What the hell is wrong with you!?
ふざけてんのかお前!?
外国人である私たちは、別に無理にして汚いことばを使う必要はありません。でも、言われたときにびっくりしない心構えだけは持っておきましょう。
実践:英語で怒る気持ちをしっかり伝えられるフレーズ:直球編
まずは、直球で怒りを伝えるフレーズをご紹介します。汚いことばも出てきますが、どれも実際の会話で使われるもの。ぜひ慣れていってください。
英語で怒るなら覚えたい「怒っていることを伝える」フレーズ
怒っている時、「怒りを切り出す」フレーズをご紹介します。
What’s that supposed to mean?
それどういう意味?
suppose toは「○○するつもり」、suppose to meanで「意味するつもり」というようなニュアンスになります。どういう意味で言ったの? と不快感を表すフレーズです。
Give it a rest, would you?
いい加減にしてくれない?
restは「休む」という意味。would youは相手の意思を確認するニュアンスです。全体では、「やめてくれるつもりがあるの?」くらいのイメージです。
Stop messing around.
ふざけないでくれ。
mess aroundで「ふざける」、stopをつけることで、「ふざけるのをやめてくれ」という意味になります。これを言われたら、怒らせたと気づくべきですね。
まずは怒りを切り出すフレーズを覚えて、相手をけん制します。出来るだけ「ガチギレ」フレーズを使わない状況に持っていきましょう。
英語で本気で怒る「ガチギレ」フレーズ
怒っている時は怒っていると口に出したほうがいいこともあります。本当に怒るときは、キツいフレーズを使います。
Shut up!
黙れ!
シャラップ! ですね。きついニュアンスですが、強い不快感を表すときなど、使う時は使います。
Cut it out!
いい加減にしろ!
相手のことばに本当にうんざりしたときに使います。ちなみに、「うんざり」はbe fed upです。
What the hell are you thinking?
何考えてんだ!!
hellは「地獄」という意味ですが、what the hellで「いったい何を」という文脈でもよく使います。why the hell(いったいどうして)など、別の疑問詞でもつけることが出来ますね。
一度「キレる」フレーズを入れて怒っていることをわからせてから、穏やかに話し合うという方向に持っていくこともできます。会話のテクニックですね。
キレるまではいかないけど…を表せる英語フレーズ
まだ本当に怒っているわけじゃないけど、不快になっている場面で使えるフレーズもあります。
be irritated
イライラする
irritatedはイライラする場面で使えるフレーズです。frustratedも近いニュアンスで使えます。完全に怒ってはいないまでも、不快になっていることが伝わります。it irritates meのように動詞の形でも使えます。
He going to lose his temper
キレそう
lose temperで「キレる・カッとなる」という意味です。be going toをつけることで、まだキレるまでには至っていないことを表せます。
直球の怒りフレーズがパッと口から出ると、悔しい思いをすることも減りますよ。
怒る気持ちをできるだけ「穏やかな」英語で伝えたい
怒りを爆発させてしまうと、どうしても後が面倒なもの。そもそも怒り慣れていない人だと、加減がわからなくて失敗することも怖いでよね。ていねいに怒るフレーズも考えてみましょう。
怒っていてもていねいな英語を使いたいとき
理路整然と怒っている気持ちを伝えるなら、できるだけ長くきちんとした文を使います。
I can’t agree to doing it this way, you’ve got to think again.
そのやり方には賛成できないから、少し考え直してほしい。
That’s an unpleasant way of putting it. You need to change the way you say things.
その言い方は不愉快だから訂正してほしい。
長い文で自分の意見をはっきり伝えています。感情的に怒るより、あとでトラブルになりにくいですよね。英語では、長く話すほどていねいになるという性質があります。ていねいに怒るなら、意見はしっかり文で伝えましょう。
怒る→論理的に「ここをこうしてほしい」と伝える英語テク
日本語と同じで、まずは相手に理解を示したうえで、意見を伝えるテクニックもつかえます。
I understand how you feel but the way you said it was inappropriate, so I got annoyed.
あなたの気持ちはわかるけど、言い方は不適切だと思うから、少しカチンと来てしまった。
I appreciate you thinking for yourself at work, but next time you need to tell me.
自分で考えて仕事をしてくれるのは嬉しいけど、次からは連絡してほしい。
understandやappreciateのような、プラスのニュアンスの単語を使って、いったん相手の気持ちを受け止めています。後に引きずらないためにも、相手を傷つけないことば選びを心がけましょう。
英語での「本気で怒るケンカ」のトーンダウン法
一通り怒ったら、怒りを抑える方向に持っていきます。
Sorry, I got too worked up too.
ごめん、こっちも熱くなり過ぎた。
Sorry, I might’ve gone a bit far.
少し言い過ぎたかもしれない、ごめんね。
怒った気持ちの出口を見つけて、あとに引きずらないようにするのも戦略です。上手く矛を収めて、前向きな話に持っていきたいですね。
まとめ
怒るのは神経を使う作業です。日本語なら言いたいことを言えばいいのですが、英語ではそうもいきません。単語だけでなく、ニュアンスをうまく翻訳して伝えなければ、要らないトラブルになってしまうことも。怒りも伝えつつ、うまく着地点を見つけたいところ。
怒りのフレーズをうまく使って、我慢しなくていい英語生活を!
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