日本人にとって、外国語で話すという経験は少ないもの。初めて英会話に挑戦すると、どうしても不安になりがちです。今回は、英会話に関する不安・偏見をひとつずつ取り除いていきます。
英会話に不要な「ネイティブみたいにしゃべれない」という不安
英語を勉強するときに、多くの方が抱くのが「ネイティブみたいにペラペラになれない」という不安です。不安になるのは自然ですが、ペラペラ話すだけが英語ではありません。
世界の英語はネイティブではない人達が使っている
世界でいちばん使われているのは英語ですが、話している人の多くはネイティブではありません。Ethnologueの調査によると、世界の言語のネイティブスピーカーの数を比べると、英語ネイティブの数は世界一ではありません。ネイティブスピーカーの数だけで言えば、ダントツに多いのは中国語で、次がスペイン語。英語は三番目です。
英語を話している人たちの2/3がネイティブではありません。だからこそ、ネイティブは「絶対の正解」ではないのです。
英会話が不安なのは世界中が同じ、だから心配しなくてもいい
世界中の人たちが、ノンネイティブとして英語を使っています。だからこそ、英語の「正しさ」にはあまり大きな価値がありません。大事なのは英語を使って何を話すかなのです。
英語圏で暮らす予定のある方は、ネイティブらしい表現を身につける必要があるかもしれません。でも、英語を「国際語」として使う多くの人にとっては、ネイティブのように話せないことは決して大きな問題ではないのです。そもそも英会話の相手はネイティブではないことの方が多いのですし、ネイティブ英語が正解というわけでもありませんから。
英会話で「言い間違い」を不安に思わなくてもいい理由
英会話で「言い間違える」のが怖いという方もいますよね。間違えるのが怖いのは当然で、私も結構ビクビクしながら話しています。とはいえ、あまり怖がり過ぎる必要はありません。先ほどにお話した通り、世界の英語に絶対の正解はないからです。
世界の英語は「伝える力>正しさ」
世界の英語は「伝える力>正しさ」です。正しさとは、文法や発音の正しさになります。多少ブロークンな(文法的に正確でない)英語でも、話さないよりははるかに良いです。
「フォーマルな場面では正しい英語じゃないと失礼では?」と考える方もいると思います。確かに、真面目な場面では正確な英語を使うべきです。とはいえ、プレゼンなどでは事前にどんなことを話すかしっかり準備できますし、ネイティブのチェックを受けられることの方が多いです。過度な心配はいりません。
細かい文法を気にするより、「伝える」ことの方が大事だと私は考えています。
英会話を「減点法」で見て不安になる日本人
私の感覚ですが、日本人の中では、お互いの英語を否定しあうような風潮があるように感じます。「あなたのこの英語は文法がおかしい」「日本人っぽい」と、減点法で英語を見る空気があるのではないでしょうか。結果的に、英語を使うのが怖くなってしまいます。
お互いの英語を「減点しあう」のはアジア共通?
英語を減点法で見るのは日本人だけではなく、アジア全体でよくある光景のようです。
台湾の場合は「発音」にものすごいこだわりを持っている方が多く、「彼の英語は中国語のなまりがある」「彼女の英語はネイティブに近い」とお互いに採点しあってる場面を何度も目にしました。現地の友人の話では、中国や韓国でも英語力で人を否定するような空気があるようです。
私は、ノンネイティブ同士が英語を否定しあうことには意味がないと思っています。
英語に不安があっても、話さなければ永遠に0点
英語を減点法で見るやり方のどこが問題なのでしょうか。英語の間違いを否定しあった結果、「間違えるのが怖いから話さない」となってしまったらどうでしょうか。話さない人は、自分の意見がない人だと思われてしまうのです。
英語は0点から始まる加点法の言語
減点法の考え方では、「話さなければ減点されないから100点」になります。でも、実際は「話さなければ0点」にされてしまいます。英語にもSpeech is silver, silence is golden(雄弁は銀、沈黙は金)ということばはありますが、実際には「しゃべらない人はいない人と同じ」扱いです。
英語は加点法の言語で、しゃべらなければ0点です。逆に言えば、しゃべりさえすれば加点してもらえるのです。不安になるよりまずはしゃべってみましょう。
英会話で「ことばが出てこない」不安はどうして消えないのか
「ことばが出てこない」瞬間って気まずいですよね。恋人が泣いている時に、上手いフォローが思いつかなかったら気まずいですし、悔しいと思います。外国語で話すときは、この気まずさがいつも発生します。
ですが、あまり心配しなくても大丈夫です。英語にだって「時間稼ぎ」の表現がたくさんあります。
英会話で「ことばが出てこなくなったら」フィラー(間に挟むことば)を入れよう
単語や表現が出てこない時、日本語だったらどうしますか? 「ちょっと待って」「あれ、えーっと」とてきとうなことばを入れて時間を稼ぎますよね。言語学ではこのようなことばを「フィラー(filler)」と呼びます。
英語にもたくさんのフィラーがあります。ことばが出てこなかったら、フィラーを挟みます。
・Well… (あの…)
・I mean… (つまりさ…)
・Wait a second (ちょっと待って)
・you know… (あれだよ…)
少し時間を稼いで、その間に考えればいいのです。会話にルールはありません。その場でスマホで調べてもいいですし、ことばを変えて説明しても大丈夫です。「カラス(crow)」が思い出せなければ「a black bird(黒い鳥)」と言えばだいたい通じます。英会話はむずかしいものではなく、その場その場で「てきとうに」やればいいのです。
英会話で言いよどんでしまったら「話題転換フレーズ」を投げる
本当に言いよどんでしまっても、話を打ち切って次に進めるフレーズを使えます。
・Anyway! (とにかく!)
・I mean (要するにさ)
・The point is (私が言いたいのは)
・You know (まあ)
思い出せなかったフレーズのことは忘れて、次に進んでしまうのも会話のテクニックです。日本語で使えるものは英語でも使えます。大事なのは話すことなので、細かいことは気にしなくていいのです。
まとめ
英語を話すのが不安なのは、実は万国(特にアジア)共通です。間違えるのも言いよどむのも怖いですよね。とはいえ、英語は「加点法」の言語で、何も話さなければ0点になってしまいます。大事なのは、間違えてもいいから何か言うことだと筆者は考えています。
「むだな」不安とは距離を置いて、積極的に英語を使いましょう!
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