つい口から出る「そういえば」って英語でなんていう?

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何かを思い出したときや話題を変えたいときなど、口から何となく「そういえば」と出てくることがありますよね。英語にもまったく同じような言い方がありますが、「話はそれるけど」「それについて考えてみると」など、意外にさまざまなニュアンスのバリエーションがあります。英語の「そういえば」を身につけて、会話をよどみなく進められるようにしましょう。

普段の会話でいつでも使える「そういえば」

「そういえば」は日本語でも比較的気軽な場面で登場する表現。英語でも、日常会話で便利に使える言い方がいろいろあります。それぞれの意味と、どんな使い方をするかを見ていきましょう。

よく使われるby the way

by the wayはそのままの意味だと「道の脇に」ということで、「話はそれるけれど」「本題とは違うけれど」といったような意味合いになります。SNSではよくBTWと省略して使います。

会話例:

A: James didn’t show up today.
(ジェームズは今日現れませんでしたね)

B: By the way, did you text him?
(そういえば、彼にメッセージ送りましたか?)

SNSで:

Got it. BTW HBD!
(わかった。そういえば誕生日おめでとう!)

*HBDはHappy Birthdayの略

話題を特定するspeaking of which

speaking of ~は「~について言えば」と、話題を特定します。whichはここでは「それ」という代名詞。「それについて言えば」で、「そういえば」という意味合いで使うことができます。

会話例:

A: I go out only a few times a week.
(1週間に数回しか外出しないんです)

B: Speaking of which, I haven’t had any fun lately.
(そういえば、最近面白いことがありませんね)

speaking of ~で:

Speaking of Sally, she has been transferred.
(そういえば、サリーは異動になったんです)

「考えてみる」come to think of it

come to think of itは文字通りには「それについて考えてみると」で、「そういえばよく考えてみると」といったような意味合いで使われます。

会話例:

A: The PC is not working properly.
(パソコンがちゃんと動きませんね)

B: Come to think of it, we haven’t upgraded the system.
(そういえば、システム更新していません)

「思い出す」that reminds me

remindは「思い出させる」で、that reminds meは「それで思い出した」という表現ですが、話題を変えたり何かを付け加えたりするときに「そういえば」といった意味合いで使うことができます。

会話例:

A: No e-mail replies from the London office!
(ロンドンオフィスからのメールの返事がない!)

B: That reminds me, yesterday was holiday in UK.
(そういえば、昨日イギリスでは休日でした)

ややフォーマルな場面でも使える「そういえば」

「そういえば」はそもそも口語的な表現なので、きちんとしたビジネスの場面ではあまり言わないほうがいいかもしれませんが、次のような表現は、取引先との会話やメールなどで使っても大丈夫です。

「お話のついでですが」now that you mention it

now that ~は「~なので」という意味で、now that you mention itは「あなたがそれに言及したので」ということですが、「お話のついでですが」「そういえばこんなこともあります」といったように使われます。

会話例:

A: The project has been going good.
(プロジェクトはうまく行っていますよ)

B: Now that you mention it, we have a new proposal.
(お話のついでですが、新しい提案があります)

「ついでながら」incidentally

incidentには「出来事」のほかに「付随して」という意味があり、incidentallyは「付随して言いますと」「ついでながら」といった意味合いで使うことができます。

会話例:

A: The product is a huge success.
(この製品は大成功です)

B: Incidentally, here’s another one which is very popular.
(ついでながら、こちらがまた別の人気のものです)

日本語の「そういえば」が前に言ったこととあまり関係なく使われるのと同様、英語のby the wayやspeaking of whichも、話を切り出すときの前置きとして使うことができます。オンライン英会話レアジョブのレッスンで実践してみましょう。

By the way, I got a new smartphone.(そういえば新しいスマートフォン買ったんです)、Speaking of which, our team has a new member.(そういえば、チームに新しい人が入ったんです)など、一見それまでの話と関係ないように思えることでも、さりげなく言えるようになります。ぜひレッスンの生の会話の中で、英語の「そういえば」を試してみてください。

まとめ

「そういえば」にあたる英語表現は、使わなくても話をすることができますが、これらを入れると、会話の流れをスムーズにすることができます。自分で「ちょっと唐突かな?」と思えることでも、By the way … と一息入れて切り出すことで、自信を持って話をすることができるようになるはず。ぜひ、会話の潤滑油としての「そういえば」を使いこなせるようになってください。

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