外資系企業への就職・転職で注意!TOEICで足切りされないための英語力のアピール方法

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外資系企業への就職や転職を目指しており、TOEICの受験を検討している方は多いでしょう。外資系企業で戦力として働くには、一般企業で求められる以上の英語力が必要です。

この記事では、外資系企業ではTOEICに足切りはあるのか、アピールになるスコア基準が知りたい方に向けて、その可能性や難易度について解説します。TOEICスコアが低い場合の対処法もお伝えしますので、併せて参考にしてください。

英語力を求める外資系企業はTOEICで足切りする可能性がある

高い英語力を求める外資系企業では書類選考の時点で、TOEICスコアで足切りする可能性が十分考えられます。外資系企業では、上司や同僚が日本人ではなく、日常的なコミュニケーションや資料のやり取りがすべて英語で行われる職場も珍しくないためです。皆のレベルが高ければ、会議に外部の通訳を入れる必要性も検討されないでしょう。

外資系企業において英語は、国際的な業務に携わる一部の人のみが使うものではなく、すべての社員にとってのMUST要件だといえます。募集要項に「〇〇点以上~」というように足切りの目安となるスコアを記載している企業もあれば、そうでない企業もあるため、注意が必要です。

外資系企業で働く場合に取得したいTOEICのスコア

外資系企業で働くためには、最低でもどのくらいのスコアが必要なのでしょうか。また、難点以上あればアピールになるのでしょうか。ここでは、外資系企業で働く場合に取得したいTOEICスコアについて解説します。

700点が最低ライン

外資系企業で働きたい場合には、700点が最低ラインとなります。TOEIC700点のスコアは、英検では準1級レベルに該当します。難易度については、TOEICが公開している受験者のスコア結果が参考になります。

2021年10月に実施された第279回のテスト(平均スコア618.8点)では、695点以上を取得した人の割合は全体の34.5%でした。平均よりやや高く、受験者全体の3割以上が達成できていますので、もともと英語が得意という人でなくても、対策すれば十分狙えるスコアだといえます。

実務においては、ある程度手順が決まっている定常的な業務であれば、英語でも問題なく対応できるレベルです。一般企業では、TOEICで700点あれば国際部門の業務も希望できますが、外資系企業ではあくまでも最低ラインです。

参考:平均スコア・スコア分布 詳細 (第279回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

800~900点はアピールポイントになる

800~900点程度のスコアがあれば、外資系企業でもアピールになります。英検では、英検準1級~1級レベルに該当します。第279回のテストでは、795点以上を取得した人の割合は16.5%、845点以上を取得した人の割合は9.6%でした。TOEIC受験者のトップ1割に食い込む意気込みで対策する必要があります。帰国子女などを除き、独力での達成は相当難しいスコアだといえるでしょう。

実務においては、担当業務に関する社内外のコミュニケーションにおいて、英語で問題なく意思疎通できるレベルです。一般的に、外資系企業でもTOEICで800点持っていれば、足切りされる心配はほぼありません。ただし、英語をフルに使う職場では800~900点は普通レベルであり、取り立てて強みにならない場合が多いでしょう。

参考:平均スコア・スコア分布 詳細 (第279回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

900点以上で強みになる

外資系企業において、強みになるのは900点以上からです。英検では最難関の1級レベルに該当します。第279回のテストでも、895点以上を取得できた受験者の割合は全体のわずか4.5%しかいません。しかし、外資系企業ではこのレベルに達して初めて、取得スコアに注目してもらえるのです。

実務においては、担当外の議題や成り行きの展開も含めて、あらゆる環境において英語で安定したコミュニケーションが図れるレベルです。自分の意思を英語で明確に表現でき、戦略立案や意思決定といった高度な業務も遂行できます。外資系企業において、どのような相手からも「英語が達者な人」と思われるには、900点以上が必要ということです。

参考:平均スコア・スコア分布 詳細 (第279回)|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

TOEICスコアで嘘を付くのは絶対にNG!

どんなに受かりたくても、TOEICスコアで嘘を付くことは絶対にやめましょう。語学面での嘘はバレる可能性が高く、自身も深いダメージを負うことになります。英語での嘘がバレやすい理由とその場合のリスクを知っておきましょう。

バレる理由

・面接で矛盾が生じる
・入社後の英語試験のスコアが低い
・実務で英語を使えていない

外資系企業では、面接官が日本人ではなかったり、配属を決める目的で入社後に社内TOEICを実施したりする可能性が高いものです。その際に英語が話せなかったり、点数が大幅に低かったりすると、提出スコアとの矛盾が生じます。また、実務においても英語でのやり取りができないと、周囲から訝しがられます。

バレた時のリスク

・内定の取り消し
・減給や解雇
・信頼関係の喪失

企業への応募書類は公的なものであり、書いて良いのは事実のみです。嘘のスコアを記載することは経歴詐称とみなされ、内定を取り消されたり、減給や解雇されたり恐れがあります。人事面での処罰はなかったとしても、周囲からの信頼を失うことは間違いないでしょう。

TOEICスコアが低い場合のアピール方法

努力しても目標スコアに到達できなかった場合には、スコア以外の方法でアピールしましょう。具体的には、次の3つの方法があります。

英語を使った実務経験について書く

就職活動では、場合によってはスコア以上に実務経験の方が物を言います。特に、即戦力を求めている職場には、英語を使った実務経験のアピールは有効です。たとえば、アルバイトで日常的に英語圏の相手とのコミュニケーションやメールのやり取りを行っていた、プレゼンテーション用の資料を翻訳していたなど、内容も含めてできるだけ具体的に書くのがポイントです。

プライベートな経験も使えます。大学で国際交流サークルに所属して留学生のサポートを英語で行っていた、在学中に短期留学をした、英会話教室に通っていたなどの経験があれば、アピールしましょう。ただし、プライベートな経験は実務経験と比べると説得力が劣るため、結果的にどの程度の英語力を得られたのかも併せて記載するようにしましょう。

他のスキルを積極的に記載する

社会人に求められるその他のスキルを積極的に記載することで、面接官の目に留まる可能性が生まれます。ビジネスシーンに役立つスキルは、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル「コンセプチュアルスキル」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

テクニカルスキルとは、業務に使える専門的な知識や能力です。語学力の他には、パソコンスキルや法務知識などがあり、ネット上での情報収集力も該当します。ヒューマンスキルとは、周囲と円滑な人間関係を構築できる対人関係能力のことで、コミュニケーション力や交渉力、リーダーシップなどのことです。コンセプチュアルスキルとは、物事の本質を見極める能力のことで、組織で主に管理職以上に求められる論理的思考力、課題解決力、多面的視野、応用力などを指します。

いずれにおいても、簡潔かつ分かりやすく書くのがポイントです。その際に具体的な数値を用いた実績を示すと、説得力が増します。

英語を学ぶ意欲があることをアピールする

外資系企業で働く以上、英語を避けて通ることはできないでしょう。今は目標スコアに達していなくても、英語を学ぶ意欲があること、そのために努力していることを伝え、これからの「伸びしろ」をアピールする姿勢も重要です。

たとえば、「現在週2で英会話を習っており、TOEICスコア〇〇点達成に向けて、毎日〇〇時間勉強している」など、状況を具体的に伝えると良いでしょう。800点という実力の上にあぐらをかいている人と、今は700点しかなくても900点取得に向けて努力している人では、後者の方を採用したいと考える面接官もいるかもしれません。

外資系企業への英語力アピール方法がわかったら

外資系企業への入社を希望するなら、最低でもTOEIC700点以上の取得が好ましいということがわかりましたね。さらに足きりを確実に避けるたいのなら800点以上は目指したいところ。

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