「ふう、疲れた」のため息を英語で言うと？ぶつぶつ、ぜいぜいなど英語の擬音語を総括しよう

仕事で忙しいときなど、思わず「ふう、疲れた」と、ため息とともに口から出てくることがありますよね。これを英語で言ってみると？ほかにも、「ウーッ」「ふん」といった擬音語と、「ブツブツ言う」「ぜいぜい言う」など、声に出ない様子を説明する表現をご紹介します。会話で使うだけでなく、英語の小説やマンガ、映画・ドラマの字幕を読むときにも役立ちますよ。

ため息、「ウーッ」「ふん」を英語にする

英語のマンガにはよくPhew（フュー）、Hmm（フン）といった擬音が書かれています。これは、日本語の「ふう」「ふん」などを英語にしたもの。または、Sigh（ため息）、Mumble（ブツブツ言う）といったト書きもよく登場します。よく使われる擬音やト書きに使う言葉を覚えて、自分で使ってみたり、内容理解に役立てたりしましょう。

英語でため息をつく

Phew.（ふう。発音は[フュー]）

口から出てくる「ふーっ」という音を擬音化したもの。「ふう」「ああ」「やれやれ」など、さまざまな気持ちを表すのに使われます。

sigh（ため息、ため息をつく。発音は[サイ]）

「ため息」または「ため息をつく」様子を表したもの。He sighed.（彼はため息をついた）のように使われます。

例：
A: Phew, I got tired.（ふう、疲れた）
B: You sighed again. You must be working too hard.（またため息ついてる。働きすぎですよ）
A: But I have to do this today.（でも、これは今日やらないといけないんです）

英語で「ウーッ」とうなる

Ugh.（ウーッ、発音は[アグ／ウフ]）

「うー」「あー」「うわー」など、驚いたとき、困ったときなどに発する声です。

groan（うなる。発音は[グロウン]）

「うー」「あー」とうなるように声を出す様子を指します。

例：
A: Ugh.（ウーッ）
B: What are you groaning about?（何をうなってるんですか？）
A: Wrong figures again!（また数字が間違ってる！）

英語で「ふん」と言う

Hmm.（ふん。発音は[フン／フーン]）

「ふん」「へえ」「なるほど」など、あいまいな調子で話すときに使います。

snort（鼻を鳴らす、ばかにする）

「鼻をふんと鳴らす」様子。「ばかにする」「鼻息荒く言う」という意味でも使われます。

例：
A: They say that’s the ultimate plan.（彼らは究極のプランだと言っています）
B: Hmm. I doubt it. （ふん。どうだかね）
A: Don’t snort like that.（そんなふうに鼻を鳴らさないで＜ばかにしないで＞ください）

「ブツブツ」「もぐもぐ」「ぜいぜい」を英語で言う

日本語には「ブツブツ」「もぐもぐ」「ぜいぜい」などさまざまな擬音語がありますが、英語ではそれを音ではなく“言葉”で表現します。そのままで「つぶやく」「息を切らす」といった意味で使うこともでき、人の様子を表現するのに便利。小説やマンガなどでも、よく登場する言い方です。

ブツブツ小声で言う

mumble（ブツブツ言う。発音は[マンブル]）

ほとんど聞こえないような声で、口の中でブツブツつぶやいている感じです。なお、このmumbleには、「文句を言う」というニュアンスはありません。

例：
A: What is he mumbling?（彼は何をブツブツつぶやいているんでしょう？）
B: Leave him alone. He’s preparing for the presentation.（ほっといてあげて。プレゼンの準備をしているんです）

ブツブツ文句を言う

mutter（ブツブツ言う。発音は[マター]）

小さい声でブツブツつぶやく感じで、「ブツブツ文句を言う」という意味にもなります。

例：
A: Have you fixed the air conditioner?（エアコンは直りましたか？）
B: No, not yet.（いいえ、まだです）
A: We’d better hurry. Everyone is muttering about it.（急がないと。みんなブツブツ文句を言っています）

「ブーブー言う」を英語にする

grunt（ブーブー言う。発音は[グラント]）

ブタの「ブーブー」鳴く音を表す語で、「ブーブー文句を言う」「不満げにうなる」といった意味でも使われます。

例：
A: We have to work overtime again?（まだ残業しないといけないんですか？）
B: Stop grunting. It’s only for this time of the year.（ブーブー言わないで。１年のこの時期だけです）

「もぐもぐ食べる」を英語で言う

munch（もぐもぐ、ムシャムシャ食べる。発音は[マンチ]）

口の中の食べ物を「もぐもぐ」噛んでいたり、「ムシャムシャ」食べていたりする様子を表します。英語のマンガにはMunch munch（もぐもぐ）と書かれていたりします。

例：
A: Is she all right?（彼女、大丈夫ですか？）
B: She was munching on a hamburger, so she should be fine now.（ハンバーガーをもぐもぐ食べていたから、もう大丈夫でしょう）

「ぜいぜい言う」を英語にする

pant（ぜいぜい言う。発音は[パント]）

「ハア、ハア」と息を切らしている様子。あせっている感じや疲れている感じを表すのにも使えます。

例：
A: You’re panting. What happened?（ぜいぜい言ってる。どうしたんですか？）
B: I ran up the stairs for exercise.（運動のために階段をかけ上がってきたんです）

「ハッと息をのむ」を英語で言う

gasp（あえぐ、ハッと息をのむ。発音は[ギャスプ]）

息ができなくて苦しそうな様子を表し、「恐怖にあえいだ」というような「あえぐ」の使い方に近い感じです。

例：
A: Did you see the fire in the next door?（隣の火事見ましたか？）
B: Yes. I gasped in surprise.（ええ。驚いてハッと息をのみましたよ）

英語で「シーッ」と黙らせる

hush（シーッ。発音は[ハッシュ]）

Hush.と言うと「シーッ」と言っていることになり、「黙らせる」という動詞にもなります。

例：
A: Hush. Please be quiet.（シーッ。静かにしてください）
B: Oh, no. You can’t hush up everyone.（ああ、そんな。みんなを黙らせるのは無理ですよ）

Phew.（ふう）、Hmm.（ふん）といった言い方があることがわかると、オンライン英会話レアジョブのレッスンでも、先生がPhew. That’s it for today.（ふう、今日はここまでですね）、Hmm. Let’s do it again.（ふん。もう一度やってみましょう）といったように使っていることに気づくかもしれません。

自分でも、I muttered about it.（ブツブツ文句を言いました）、I gasped.（ハッと息をのみました）のように使ってみましょう。自分の気持ちを簡単な言い方で効果的に表現することができ、レッスンがより楽しめるようになるかもしれませんよ。

まとめ

mutter（ブツブツ言う）やgrunt（ブーブー言う）といった単語は、日本人にはどうもなじみにくいものですが、これを使うだけで「文句を言う」と表現できる、とても便利な言葉です。英語の会話や小説などでも、complain（文句を言う）という語を使う代わりにHe muttered.（彼は文句を言っていた）のように言うことがよくあります。

いずれも人の行為を表す言葉なので、どのような様子か思い浮かべながら意味を覚えるようにすれば、映画や小説などでこれらの言葉に遭遇したときに、意味がピンと浮かぶようになりますよ。